請求書を見て「先月より高くなっている気がする」と感じたことはありませんか。J:COMは2019年以降、テレビ・インターネット・電話・オプションと、対象を分けて少しずつ料金改定を重ねてきました。1件あたり198円や220円といった小さな金額なので気づきにくいのですが、いくつも重なると年単位ではまとまった負担になります。
結論から言うと、2026年に実施されるJ:COMの値上げは5つです。ケーブルプラス電話(1月)、J:COM MOBILE(6月)、J:COM PHONE(7月)、請求書発行手数料(8月)、J:COM MOBILEの長期タイプS(10月)。このうち自分に関係するのはたいてい1つか2つで、残りは無関係です。だからこそ「全部値上げされた」と思い込む前に、どれが自分の契約に効いているのかを切り分けるのが先決です。
この記事では、J:COM公式のお知らせページで確認できた改定日と金額をそのまま一覧にして、自分が対象かどうかを見分ける手順、そして値上げ分を取り返すための見直し方法まで、隣で請求書を一緒に見ながら説明するつもりで整理していきます。長期契約の人が「まだ上がっていない」理由も、あとから効いてくる仕組みとあわせて解説します。
この記事でわかること
・2026年に実施されるJ:COMの改定5つの「いつから・いくら」
・契約世帯ごとに加算される198円の正体と、長期契約なら効かない理由
・メッシュWi-Fi・おまかせサポートなど見落としやすいオプションの改定額
・紙の請求書をやめる手順と、値上げ分を取り返す状況別の見直し術
J:COMの値上げは2026年に5つ|改定日と金額をまとめて確認

まずは全体像です。改定日も対象サービスもバラバラなので、一覧で並べると自分がどれに引っかかるのかがはっきりします。
2026年の改定カレンダーは1月・6月・7月・8月・10月の5本
2026年にJ:COMが実施する料金改定は、1月のケーブルプラス電話、6月のJ:COM MOBILE(AプランST/SU)、7月のJ:COM PHONE、8月の請求書発行手数料、10月のJ:COM MOBILE(スマホセット/長期タイプS)の5つです。これらはすべてJ:COM公式のお知らせページで個別に告知されています。
なぜ一度にまとめて改定しないのかというと、サービスごとに約款が別々で、契約者への告知期間も別に確保する必要があるからです。電気通信サービスの提供条件変更には総務省の消費者保護ルールが関わっており、事業者には説明義務が課されています。結果として、利用者側から見ると「またどこかが上がった」という印象になりがちです。
確認手順はシンプルで、J:COM公式のお知らせ一覧を開き、ページ内検索(パソコンならCtrl+F、Macならcommand+F)で「料金改定」と入力すれば該当告知だけが拾えます。マイページからも同じ告知が確認できます。
注意点として、告知に書かれた「◯月ご請求分より」と「◯月1日より」は意味が違います。前者は請求書に反映される月、後者は料金が適用され始める日で、実際に金額が動く請求書は1カ月ずれることがあります。請求書を見て「まだ上がっていない」と判断するのは早いということです。
【ジェイコムまるわかりガイド調べ】改定一覧表で自分の該当欄を探す
公式のお知らせページを1件ずつ開いて拾った内容を、1枚の表にまとめました。金額はすべて告知に記載されている数値をそのまま転記しています。
| 対象サービス | 改定時期 | 改定前 | 改定後 |
|---|---|---|---|
| ケーブルプラス電話 月額基本料 | 2026年1月利用分〜 | 1,463円 | 1,639円 |
| J:COM MOBILE AプランST/SU(1〜20GB) | 2026年6月1日〜 | 980〜2,480円(税抜) | 1,280〜2,780円(税抜) |
| J:COM PHONE プラス/ひかり 基本料 | 2026年7月1日〜順次 | — | +242円 |
| 請求書発行手数料(紙) | 2026年8月発行分〜 | 165円/月 | 297円/月 |
| J:COM MOBILE Aプラン(長期タイプS) | 2026年10月1日〜 | — | 1,280〜2,780円(税抜) |
| メッシュWi-Fi長期プラン(参考・2025年) | 2025年11月請求分〜 | 880円 | 1,100円 |
| おまかせサポート(参考・2025年) | 2025年11月請求分〜 | 660円 | 880円 |
金額は税込表記のものと税抜表記のものが混在しています。これは公式告知の表記に合わせているためで、J:COM MOBILEは税抜、それ以外は税込で告知されています。比較するときは同じ税表記に揃えてから引き算しないと、300円の差が330円に見えてしまうので気をつけてください。
「契約世帯ごとに198円」の基本料金改定は今も効き続けている
2026年の5つとは別に、J:COMには継続的に効いている改定があります。それが月額基本料金への198円(税込)加算です。J:COM公式のお知らせでは「現在の月額利用料金に、198円(税込)を加えてご請求させていただきます」と明記されています。
ポイントは加算の単位が「ご契約世帯ごと」であること。テレビ・インターネット・電話の3サービスを契約していても、加算されるのは合計198円だけで、3倍の594円にはなりません。ここを誤解して「サービスごとに198円取られている」と思っている人が少なくありません。
適用時期はエリアと契約種別で分かれています。テレビ・インターネット(長期契約以外)は2019年7月1日から九州・山口・関西エリア、2019年8月1日から神奈川・札幌エリア、2019年9月1日から関東・仙台エリアの順。電話サービスは2023年8月1日の九州・山口・湘南・神奈川エリアを皮切りに、9月に関西、10月に札幌・埼玉・東日本・土浦・千葉、11月に東京、事務用回線は2024年4月1日からです。
見落としがちなのが、長期契約中の人には適用されないという点です。公式には「長期契約中のお客さまは、契約満了時まで月額利用料金に変更はございません」とあります。つまり今上がっていない人も、更新のタイミングで198円が乗ってきます。年額に直すと198円×12カ月=2,376円です。
スマホ代が上がった人はここを見る|J:COM MOBILEの改定を数字で確認
2026年の改定でいちばん影響人数が多いのがJ:COM MOBILEです。対象容量と改定後の金額を、告知の表そのままで確認していきます。
2026年6月1日から1〜20GBが一律300円(税抜)アップ
J:COM MOBILE AプランST/SUの月額料金は、2026年6月1日(月)から1GB・5GB・10GB・20GBの4容量すべてで300円(税抜)値上がりしました。手続きは不要で、対象者には自動的に新料金が適用されます。
| 1GB | 980円 → 1,280円(+300円) |
| 5GB | 1,480円 → 1,780円(+300円) |
| 10GB | 1,980円 → 2,280円(+300円) |
| 20GB | 2,480円 → 2,780円(+300円) |
| 適用日 | 2026年6月1日(月) |
| 対象外 | 50GBプランは改定対象外 |
自分の契約容量を確認する手順は、MY J:COMアプリまたはMY J:COMのWebにログインし、マイページ > ご契約内容の確認 > J:COM MOBILE と進むと、契約中のプラン名とデータ容量が表示されます。プラン名に「Aプラン」と書かれていて、容量が1GB〜20GBのいずれかなら対象です。
やりがちな失敗は、税抜と税込を混同して「告知は300円と書いてあったのに、請求は330円増えている」と混乱するケースです。300円は税抜表記なので、税込では330円の増加になります。告知の金額は税抜と明記されているので、請求書の数字と比べるときは消費税分を足してから見てください。
J:COMモバイルの料金体系そのものを整理して確認したい方は、こちらの記事で全容量の月額と割引条件をまとめています。

「J:COMのスマホって、結局いくらかかるの?」——テレビやネットの請求書にスマホ代まで並ぶと、どこまでが何の料金なのか分かりにくいですよね。しかも2026年6…
50GBプランを使っている人は今回の改定の対象外
今回の改定で据え置きになったのが50GBプランです。J:COM公式の告知には対象容量として1GB・5GB・10GB・20GBのみが記載されており、50GBは含まれていません。大容量ユーザーにとっては、結果的に相対的なお得感が増した形になります。
なぜ大容量だけ据え置きなのかというと、小容量プランは他社の格安SIMと価格競争が激しく、もともと利益率が薄い水準に設定されていたためと考えられます。原価上昇の影響を吸収しきれなくなった容量帯から先に改定するのは、通信業界では珍しくない動き方です。
具体的な判断としては、現在10GBや20GBを契約していて毎月ほぼ使い切っている人は、50GBへの変更で単価あたりの割安感が出る可能性があります。データ使用量はMY J:COMアプリのトップ画面、またはマイページ > データ利用量で直近数カ月分を確認できます。3カ月分を見て、毎月上限に張り付いているかどうかを判断材料にしてください。
注意したいのは、容量変更の手続きが即時反映とは限らない点です。多くの場合は翌月からの適用になるため、月の途中で変更しても当月の請求は旧プランのままです。また容量を下げたあとに元に戻す場合、キャンペーン適用条件から外れてしまうことがあるので、変更前に適用中の割引を確認しておきましょう。
長期タイプSは2026年10月1日から新料金に切り替わる
J:COM MOBILE Aプランには「スマホセット/長期タイプS」という別枠があり、こちらは2026年10月1日(木)からの改定です。改定後の月額は1GBが1,280円、5GBが1,780円、10GBが2,280円、20GBが2,780円(いずれも税抜)で、6月に改定されたAプランST/SUの改定後料金と同じ水準に揃えられます。
なぜ時期をずらすのかというと、長期タイプSは契約期間の縛りがある代わりに料金体系が別建てになっており、既存契約者への告知期間を別途確保する必要があるからです。同じ「Aプラン」という名前でも、告知は別のお知らせページで出ています。
自分がどちらのタイプかを見分けるには、MY J:COMのマイページ > ご契約内容の確認でプラン名の末尾を見てください。「長期タイプS」または「スマホセット」の記載があれば10月適用、なければ6月適用済みです。請求書のサービス名欄にも同じ表記が入っています。
注意点として、10月の改定にあたっても手続きは不要ですが、同時に提供が始まる迷惑電話・メッセージブロックについては別途設定手続きが必要とされています。無料で使える機能なので、詐欺電話対策として有効化しておくと値上げ分の見返りになります。
迷惑電話・メッセージブロックの無料化を差し引いて考える
今回の改定は、単純な300円アップとして見ると損に見えますが、同時にオプションが1つ無料化されています。従来は月額300円(税抜)だった「迷惑電話・メッセージブロック」が、2026年6月から無料提供に変わりました。
このサービスは、詐欺の疑いがある電話やメッセージに警告表示を出し、発信元の事業者番号を自動で表示する機能です。これまで有料オプションとして契約していた人にとっては、月額300円の値上げと月額300円のオプション無料化が相殺され、実質的な負担増はゼロになります。
設定は端末側のJ:COM MOBILE関連アプリから行います。アプリを開き、設定 > 迷惑電話・メッセージブロック > 有効にする の順に進み、電話とSMSへのアクセス許可を与えると動き始めます。Androidでは既定の電話アプリの権限設定も求められることがあります。
見落としがちなのは、有料オプションを契約していなかった人にとっては純粋な300円の値上げになるという点です。ただし設定さえすれば無料で使える機能が増えているので、「使わないまま値上げだけ受け入れる」のがいちばんもったいない選択になります。
固定電話の請求が上がった理由は2つある|1月と7月の二段構え

固定電話は2026年に2回、別々のサービスで改定がありました。どちらの契約かによって、上がった月も金額も違います。
ケーブルプラス電話は月額1,463円から1,639円へ
ケーブルプラス電話の月額基本料は、2026年1月ご利用分から税込1,463円が1,639円になりました。差額は176円で、年額に直すと2,112円の増加です。
ケーブルプラス電話はKDDIの回線設備を利用してJ:COMが提供している固定電話サービスで、J:COM PHONEとは別のサービスです。同じ「J:COMの固定電話」でも、契約しているのがどちらかによって改定内容が変わるため、まず請求書のサービス名を確認する必要があります。
確認手順は、MY J:COMにログインしてマイページ > ご請求 > ご利用明細を開き、電話の行に書かれたサービス名を見ることです。「ケーブルプラス電話」なら1月改定、「J:COM PHONE プラス」または「J:COM PHONE ひかり」なら7月改定が該当します。
注意点として、この改定では基本料が上がる一方で、月額330円(税込)だった迷惑電話自動ブロックが無料になり、オプションお得パックは月額759円(税込)から550円(税込)に値下げされています。迷惑電話自動ブロックを契約していた人なら、実質的には差し引きで負担が減っている可能性があります。
J:COM PHONEは2026年7月1日から基本料が242円アップ
J:COM PHONE プラス/ひかりは、2026年7月1日(水)から順次、月額基本料が税込242円の値上げとなりました。「ハートフルプラン」に加入している場合は税込121円の値上げで、通常プランの半分に抑えられています。
順次実施という書き方になっているのは、エリアごとに適用月がずれるためです。特にYCV(横浜ケーブルビジョン)エリアは改定時期が2026年9月とされており、同じサービスでも2カ月遅れます。自分のエリアがどこに属するかは、契約時の書類か請求書の発行元会社名で判断できます。
もう一つ重要なのが、2回線目以降の基本料金は改定対象外という点です。事業用途などで複数回線を引いている場合、上がるのは1回線目だけで、2回線目以降は据え置きです。複数回線の請求を見て「全部上がっている」と思ったら、内訳を1行ずつ確認してみてください。
この改定でも迷惑電話自動ブロックが無料化されています。2026年6月30日までは月額330円(税込)だったものが、7月1日以降は0円です。242円の値上げに対して330円のオプションが無料になるので、このオプションを使っていた人は差し引き88円の負担減になります。
固定電話の料金構成そのものを詳しく知りたい方は、基本料の内訳と通話料の考え方をまとめたこちらの記事もあわせてどうぞ。

| ケーブルプラス電話 基本料 | 1,463円 → 1,639円(2026年1月利用分〜) |
| オプションお得パック | 759円 → 550円(値下げ) |
| 定額あんしんパック | 2,530円(変更なし) |
| J:COM PHONE 基本料 | +242円(2026年7月1日〜順次) |
| ハートフルプラン加入時 | +121円 |
| 迷惑電話自動ブロック | 330円 → 0円(無料化) |
実は値下げされている項目もある|ユニバーサルサービス料は3.3円→2.2円
意外と知られていないのですが、2026年1月1日には固定電話のユニバーサルサービス料が値下げされています。1電話番号あたり月額3円(税込3.3円)から、月額2円(税込2.2円)に下がりました。
ユニバーサルサービス料は、全国どこでも公平に電話が使えるようにするための費用を、利用者全体で負担する仕組みです。単価は電気通信事業者が個別に決めているわけではなく、制度に基づいて期ごとに見直されます。だから値上げの年もあれば、値下げの年もあります。
金額としては月1.1円、年間13.2円と小さいので、請求書を見ても気づかないレベルです。ただ「J:COMは何でもかんでも値上げしている」という見方をすると実態を見誤るという意味では、知っておく価値があります。おうちサポートも月額330円(税込)から220円(税込)へ値下げされています。
注意点は、この項目が固定電話の契約がある人にしか発生しないことです。テレビとインターネットだけの契約なら、そもそも請求書に載っていません。「うちの明細にはない」という場合は、値下げの恩恵もない代わりに負担もないということです。
見落としやすいのはオプション|メッシュWi-Fiとサポートの改定額
本体サービスより先に上がっていたのがオプション類です。月額数百円なので気づきにくく、放置している人がいちばん損をしやすい領域でもあります。
メッシュWi-Fi長期プランは880円から1,100円に
J:COMメッシュWi-Fiの長期プランは、2025年11月ご請求分から月額800円(税込880円)が月額1,000円(税込1,100円)になりました。差額は220円、年額では2,640円の増加です。手続きは不要で、そのまま継続利用できる形で自動適用されています。
メッシュWi-Fiは、複数のポッド(中継機)を家中に置いて電波の網を張るサービスです。1台のルーターでは電波が届かない部屋がある家庭向けで、鉄筋コンクリート造のマンションや3階建ての戸建てで効果が出やすい構成になっています。値上げの理由は「社会情勢の変化による各種費用の高騰」と説明されています。
自分が契約しているかどうかは、MY J:COMでマイページ > ご契約内容の確認 > オプションサービスを開けば一覧で確認できます。「メッシュWi-Fi」「高機能Wi-Fi」といった名称で表示されます。実際にポッドが稼働しているかは、部屋に置かれた小型の白い機器のランプが点灯しているかで判断できます。
ここでの失敗パターンが、引っ越しや部屋のレイアウト変更でポッドを使わなくなったのに契約だけ残っているケースです。押し入れにしまい込んだまま月1,100円を払い続けると、年間13,200円になります。使っていないポッドがあるなら、解約するか、電波の弱い部屋に置き直して使い切るかのどちらかを選びましょう。
おまかせサポートは660円から880円へ・訪問は月5回まで
おまかせサポートも同じく2025年11月ご請求分から改定され、月額600円(税込660円)が月額800円(税込880円)になりました。こちらも差額220円です。
おまかせサポートは、パソコンやスマホの操作・設定について電話や訪問で相談できるサービスです。値上げと引き換えに、訪問サポートが月5回まで無料または割引料金で利用できるようになっており、単純な負担増だけではない改定になっています。
使い方としては、まず電話またはMY J:COMのサポート窓口から相談を申し込み、電話で解決しない場合に訪問を手配してもらう流れです。プリンタの設定やスマホの写真整理といった、J:COMのサービスと直接関係のない相談も対象に含まれます。
判断の目安は、年に1回も使っていないなら解約、年3回以上使っているなら継続です。月880円は年10,560円なので、1回あたりの単価で考えると出張サポートの実費と比較しやすくなります。契約したまま一度も使っていない人は、この機会に使うか切るかを決めておきましょう。
エリアによって改定日も金額も違う|YCVは2026年2月から
同じオプションでも、エリアによって改定の時期と金額が異なることがあります。横浜ケーブルビジョン(YCV)エリアでは、メッシュWi-Fiとおまかせサポートの改定が2026年2月ご請求分からで、メッシュWi-Fiは税込880円から1,078円、おまかせサポートは税込550円から770円という金額でした。
これは、J:COMグループが各地のケーブルテレビ会社を統合してきた経緯によるものです。運営会社ごとに約款が別々のまま残っている地域があり、料金改定もその会社単位で行われます。だから「ネットで見た値上げの金額と自分の請求書が合わない」ということが起こります。
自分のエリアの正確な情報を確認するには、請求書やマイページに記載されている運営会社名(株式会社ジェイコム東京、横浜ケーブルビジョン株式会社など)を確認し、その会社名でお知らせページを探すのが確実です。J:COM本体のお知らせだけを見ていると、地域限定の告知を見落とします。
SNSや口コミサイトで「J:COMのメッシュWi-Fiは1,100円」と書かれていても、YCVエリアでは1,078円です。エリア・契約時期・長期契約の有無で金額は変わります。金額の議論をするときは、必ず自分のマイページの実額を基準にしてください。他人の数字を前提に「請求が間違っている」と問い合わせても、話がかみ合いません。
紙の請求書を続けると年3,564円|2026年8月からの発行手数料297円
意外に効いてくるのが請求書の発行手数料です。サービスそのものではないので見落としやすいのですが、改定幅としてはかなり大きい部類に入ります。
1通165円が297円へ・年額では1,584円の増加
紙の請求書を郵送で受け取っている場合の発行手数料が、2026年8月発行分の請求書から1通150円(税込165円)/月から1通270円(税込297円)/月に改定されました。差額は132円、年額に直すと1,584円の増加です。改定後の年額は297円×12カ月で3,564円になります。
郵便料金の値上がりと印刷・封入コストの上昇が背景にあり、通信各社が同じ方向に動いています。J:COMの場合は、有料の紙発行を止めればマイページから請求書を無料でダウンロードできる仕組みが用意されており、実質的に「電子化しないと差額を負担する」形です。
なお、大分エリアはこの改定の対象外とされており、税込165円/月のまま据え置きです。ここでもエリア差があるので、自分の請求書の発行元を確認してから判断してください。
注意点は、家計簿や確定申告のために紙が必要という人もいることです。その場合はダウンロードしたPDFを自宅で印刷すれば、多くのケースで用は足ります。マイページでは過去分もまとめて取得できるので、必要な月だけ印刷するほうが安く済みます。
紙の請求書を止めてマイページで受け取る手順
切り替えの手続き自体は数分で終わります。停止手続きの案内は2026年5月初旬から6月中旬頃にかけて、メールまたはハガキで送付されており、そこに記載された手順に従う形が基本です。
- Step1: MY J:COM(マイページ)にJ:COM IDでログインする
- Step2: メニューから ご請求 > ご請求内容の確認 へ進む
- Step3: 請求書発行方法の変更(郵送の停止)を選び、Web確認に切り替える
- Step4: 切替完了後、翌月以降の明細はマイページから無料でダウンロードする
ログインに使うJ:COM IDが分からない場合は、契約時の書類か、これまで届いた請求書の同封物に記載があります。IDの再確認はマイページのログイン画面から手続きできます。
失敗しやすいのは、切り替えた月の請求書がすでに印刷済みで、その月分だけ手数料が発生するケースです。請求書の発行処理は月ごとに締め日があるため、月末ぎりぎりの手続きは翌々月からの反映になることがあります。値上げのタイミングに合わせたいなら、前月中に手続きを済ませておくのが安全です。
ダウンロードした明細で「何にいくら払っているか」を洗い出す
Web明細に切り替える一番のメリットは、手数料が浮くことより、明細を見返しやすくなることです。紙だと過去分を探すのが面倒ですが、マイページなら数カ月分を並べて比較できます。
比較のコツは、値上げが始まる前の月と直近の月を並べて、行ごとに差額を出すことです。基本料が上がったのか、オプションが上がったのか、それとも使っていないサービスが増えているのかが、一目で切り分けられます。合計金額だけを見ていると、この切り分けができません。
具体的には、パソコンでPDFを2つ開いて左右に並べるか、金額をスプレッドシートに書き写して差額の列を作ります。行数はたいてい5〜10行程度なので、10分もかかりません。ここで「契約した覚えのない行」が見つかることが実際にあります。
注意点として、マイページで確認できる過去の明細には期間の上限があります。何年も前まで遡れるわけではないので、記録として残したい月がある場合は、その都度PDFをダウンロードして保存しておくのが確実です。
長期契約なら値上げは効かない?更新月に一気に効いてくる仕組み
「うちは何年も同じ金額」という人もいます。それは値上げが免除されているのではなく、契約期間中は据え置かれているだけというのが実態です。
長期契約中は契約満了まで月額利用料金が変わらない
J:COM公式の基本料金改定の告知には、長期契約中の顧客について「契約満了時まで月額利用料金に変更はございません」と明記されています。つまり、2年契約などの長期プランで契約している間は、198円の加算も適用されません。
これは約款上、契約時に提示した条件を契約期間内は維持するという考え方に基づいています。長期契約は「一定期間の継続を約束する代わりに割引を受ける」仕組みなので、途中で条件を変えないのが原則です。
自分が長期契約かどうかは、MY J:COMのマイページ > ご契約内容の確認で契約プラン名を見れば判別できます。プラン名に「長期」「2年」といった文言が含まれていれば長期契約です。同じ画面に契約更新月も表示されます。
ただし注意が必要なのは、オプションサービスは長期契約でも改定対象になることです。メッシュWi-FiやおまかせサポートはJ:COM NETを含む長期契約に加入していても改定が適用されました。「長期契約だから何も上がらない」ではなく「基本料は据え置き、オプションは上がる」と理解しておくのが正確です。
更新月が来ると改定後の料金がまとめて反映される
長期契約の据え置きは永久ではありません。契約更新月を迎えると、そこから改定後の料金が適用されます。据え置かれていた期間が長かった人ほど、更新のタイミングで見える上げ幅が大きくなります。
仕組みとしては、更新月に新しい契約期間が始まり、その時点の料金体系が適用されるためです。198円の基本料金改定に加えて、その間に実施された各種改定がまとめて乗ってくるので、「更新したら急に上がった」という体感になります。
心の準備をしておくには、更新月の2〜3カ月前に現在の料金体系を確認しておくことです。マイページの契約内容画面で更新月を確認し、その時点で公式のお知らせページに出ている改定を自分の契約に当てはめて足し算しておけば、請求書を見て驚かずに済みます。
更新月の調べ方や、更新の通知が届いたときの読み方については、こちらの記事で手順を詳しくまとめています。

「J:COMって2年契約だったよね、更新月っていつなんだろう?」——解約や乗り換えを考えはじめたとき、多くの人が最初にぶつかるのがこの疑問です。じつは更新月を1…
契約更新期間は前後1カ月を含む3カ月間
解約や乗り換えを考えるなら、契約更新期間を外さないことが最重要です。J:COMのサポートページによると、契約更新期間は「契約更新月とその前後1カ月の3カ月間」と定義されています。この3カ月の間に解約すれば契約解除料金はかかりません。
逆に言えば、この3カ月を外して解約すると契約解除料金が発生します。金額はプランによって異なり、公式サポートでも「マイページで確認してください」という案内になっています。一律いくらと決まっているわけではないので、自分の契約画面での確認が必須です。
確認手順は、MY J:COMにログインしてマイページ > ご契約内容の確認を開き、契約更新月と契約解除料金の欄を見ることです。ここに表示された金額が、更新期間外に解約した場合の実額になります。
値上げの請求書が届いてから「もう解約しよう」と動くと、更新期間を過ぎていることがあります。更新期間は更新月の前後1カ月を含む3カ月間なので、請求書を見て動き出すのでは間に合わないケースが出ます。値上げの告知が出た時点でマイページの更新月を確認し、判断のスケジュールを逆算しておくのが安全です。
上がった分を取り返す見直し術|住まいと使い方で答えが変わる
値上げに対してできることは、大きく分けて「不要なものを切る」「使い切る」「乗り換える」の3つです。順番を間違えないのがコツで、いきなり乗り換えを検討すると手間の割に効果が出ないことがあります。
まず明細を1行ずつ見て、使っていない行を探す
最初にやるべきは、請求明細の棚卸しです。マイページのご請求 > ご利用明細を開き、行ごとにサービス名と金額を書き出します。そのうえで「先月この機能を使ったか」を1行ずつ自問してください。
この作業が効くのは、J:COMのオプションが基本的に自動更新で、使わなくても止まらないからです。契約したときは必要だったサポートやWi-Fi増設が、生活の変化で不要になっていても、請求だけは続きます。
実際の数字で言うと、メッシュWi-Fi(月1,100円)とおまかせサポート(月880円)を両方とも使わないまま契約している場合、合わせて月1,980円、年23,760円です。この2つを解約するだけで、2026年の値上げ分は十分に取り返せます。
注意点は、解約すると割引条件から外れるオプションがある点です。セット割引の構成要素になっているサービスを外すと、他のサービスの料金が上がることがあります。解約前に、そのオプションが割引条件に入っていないかをサポート窓口で確認しておきましょう。
状況別に見た「切っていいもの・残すもの」
同じオプションでも、住まいと使い方によって答えが変わります。判断基準を整理しておきます。
単身世帯でスマホ中心の使い方なら、おまかせサポートは優先度が低くなります。設定で困ったときにWebで調べる習慣がある人は、年に一度も使わないまま払い続けている可能性が高い枠です。
逆に、家族に高齢の方がいてパソコンやスマホの設定を頼まれる立場の人は、訪問サポートが月5回まで無料または割引になるおまかせサポートを残す価値があります。出張設定を都度依頼するより、月880円のほうが安く収まる場面があるからです。
ヘビーユーザー、たとえば家族4人で同時にオンラインゲームと4K動画を使う家庭では、メッシュWi-Fiを切るより回線コースの見直しを先に検討したほうが効果的です。J:COM NETはベストエフォート型(最大速度を保証しない方式)なので、混雑時間帯の実効速度は環境で変わりますが、上りの帯域はコースによって差が出ます。
乗り換えを検討するなら「更新期間」と「テレビ」で判断する
他社への乗り換えは最終手段です。効果は大きい一方で、工事や機器返却の手間がかかるため、判断の軸を先に決めておくと迷いません。
軸は2つです。1つ目は契約更新期間内かどうか。更新期間の3カ月を外すと契約解除料金がかかるので、更新月まで数カ月あるなら、その間はオプションの見直しで凌ぐという判断があり得ます。2つ目はテレビの視聴です。J:COMでしか見られない専門チャンネルを日常的に見ているなら、光回線に乗り換えると視聴環境の作り直しが必要になります。
具体的な進め方としては、まずマイページで更新月と契約解除料金を確認し、次にテレビの視聴履歴を1カ月分振り返って「地上波以外をどれだけ見たか」を数えます。専門チャンネルを月に数回しか見ていないなら、テレビだけ解約してネットを残すという中間解も選べます。
注意したいのは、乗り換え先の月額だけで比較しないことです。工事費、初期費用、キャッシュバックの受け取り条件、そしてJ:COM側の契約解除料金と機器返却の手数料まで含めて、2年間の総額で比べる必要があります。月額が数百円安くても、初期費用で逆転することは珍しくありません。
値上げの通知を見逃さない仕組みを作っておく
ここまでの見直しを一度やっても、改定は今後も続きます。次に困らないために、通知を受け取る仕組みを作っておくのが現実的です。
J:COMの料金改定は必ず公式のお知らせページに掲載されます。事業者には提供条件の変更について利用者へ説明する義務があり、これは総務省の消費者保護ルールで定められています。掲載されないまま値上げされることは制度上想定されていません。
実務的な方法としては、MY J:COMアプリを入れて通知を有効にしておくことと、お知らせ一覧ページをブラウザのブックマークに入れて、3カ月に1回だけ開く習慣をつけることです。カレンダーアプリに「J:COMのお知らせ確認」を四半期ごとの予定として登録しておくと忘れません。
見落としがちなのは、メールアドレスが古いままだと告知メールが届かないことです。マイページのお客さま情報 > 連絡先の変更で、現在使っているメールアドレスに更新しておいてください。ハガキでの告知もありますが、住所変更を届け出ていないと同じことが起きます。
まとめ:J:COMの値上げは5つ、自分に関係するのは1〜2つ
2026年にJ:COMが実施した料金改定は、ケーブルプラス電話(1月)、J:COM MOBILE(6月)、J:COM PHONE(7月)、請求書発行手数料(8月)、J:COM MOBILE長期タイプS(10月)の5つです。加えて、2019年以降続いている契約世帯ごと198円(税込)の基本料金加算と、2025年11月に実施されたメッシュWi-Fi・おまかせサポートの各220円アップが背景にあります。
一方で、迷惑電話・メッセージブロックや迷惑電話自動ブロックの無料化、ユニバーサルサービス料の3.3円から2.2円への引き下げ、おうちサポートの330円から220円への値下げなど、負担が減っている項目もあります。値上げされた金額だけを見て判断すると、実際の増減を見誤ります。
まず最初の一歩として、MY J:COMにログインしてマイページ > ご請求 > ご利用明細を開き、直近の明細と半年前の明細を並べてみてください。行ごとの差額を出せば、上がったのがどのサービスなのか、使っていないオプションが残っていないかが10分で見えてきます。そのうえで、同じ画面の契約内容から更新月と契約解除料金を確認しておけば、解約や乗り換えを考えるときの判断材料が揃います。
オプションの解約だけでも、使っていないメッシュWi-Fiとおまかせサポートを外せば月1,980円、年23,760円が浮く計算です。値上げに気づいた今が、契約全体を棚卸しするいい機会になります。料金プランや改定内容は今後も変わる可能性がありますので、最新の料金・条件はJ:COM公式サイトおよびマイページでご確認ください。

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