J:COMを契約したあと、「NHKの受信料はどうなるんだろう」と気になっている方は多いと思います。テレビの料金と受信料が別々に請求されるのか、BSが映るようになったら金額が上がるのか、そもそもJ:COM経由で払うと安くなるという話は本当なのか。契約書を見ても、この2つの関係はなかなか整理されていません。
結論から言うと、J:COMに加入してもNHKの受信契約はNHKとの契約のまま残ります。ただし、支払いの経路をJ:COMにまとめる「NHK団体一括支払(衛星契約)」を使うと、NHKが定めた団体一括割引として月額180円、つまり年間2,160円ぶん受信料が下がります。これはJ:COM独自の値引きではなく、NHKの割引制度としてきちんと公表されているものです。
この記事では、地上契約と衛星契約の金額、J:COM経由にしたときの実際の支払額、申し込みと解約の手順、そしてJ:COMでNHKが映る技術的な仕組みまで、隣に座って一緒に画面を見ながら説明するつもりで順番に整理していきます。2025年10月に始まったNHK ONE(インターネット配信)との関係も、J:COMユーザー目線で触れていきます。
この記事でわかること
・J:COMに入ってもNHKとの受信契約は残るという大前提
・地上契約と衛星契約の受信料額(全国・沖縄県それぞれ)
・NHK団体一括支払で月額180円・年2,160円下がる仕組みと申し込み手順
・J:COMでNHKが映る仕組みと、解約時に受信料が高いままになる落とし穴
J:COMとNHK受信料の関係は、この4点だけ押さえれば迷わない

まずは全体像です。J:COMとNHKは別会社なので、契約も請求もそれぞれ独立しています。ここを取り違えると「J:COM料金にNHK受信料が含まれていると思っていた」「解約したら受信料も止まると思っていた」といった行き違いが起きます。4つに分けて整理します。
J:COMに入っても、受信契約の相手はNHKのまま変わらない
J:COM TVを契約しても、NHKの受信契約がJ:COMとの契約に置き換わることはありません。放送受信契約はテレビなどの受信機を設置した世帯とNHKが結ぶもので、ケーブルテレビ会社が代わりに契約者になる仕組みではないからです。J:COMがやってくれるのは、あくまで受信料の「集金の代行」にあたる部分です。
そのため、契約者名義や住所の変更、家族割引の申請、免除の申請といった手続きは、J:COMではなくNHKに対して行います。J:COMのマイページ(MY J:COM)にログインしても、受信契約の契約者名を直接書き換えるメニューは用意されていません。
ここを混同しやすいのが、引っ越しのときです。J:COMには移転の手続きを出したのに、NHKへの住所変更を出し忘れて旧住所あての通知が届き続ける、というケースがあります。引っ越しが決まったら、J:COMの手続きとは別に、NHK受信料の窓口でも住所変更を出す、と覚えておくと安全です。
BSが映る環境になると「衛星契約」に切り替わる
受信料には地上契約と衛星契約の2種類があり、金額が違います。NHK受信料の窓口の説明では、NHKの衛星放送(NHK BS、BSプレミアム4K、BS8K)を受信できる場合は衛星契約の手続きが必要で、地上契約に月額850円を追加した形になります。
J:COMでBSが見られるコースを契約すると、この「受信できる状態」に該当します。つまり、J:COMのプランを地上波だけからBS込みに変えた時点で、NHK側も地上契約から衛星契約へ変更するのが本来の流れです。J:COMのSTB(セットトップボックス)を置いたその日から自動で切り替わるわけではなく、NHKへの申し出が前提になります。
注意したいのは、テレビ本体がBSチューナー内蔵で、アンテナ端子から信号が来ている場合です。J:COMのコースにBSが含まれていなくても、宅内の配線状況によってはBSが映ることがあります。自分の家がどちらなのか分からないときは、テレビのリモコンで[BS]ボタンを押し、NHK BS(BS101ch)が映るかどうかで判断するのが一番早い確認方法です。
支払い経路をJ:COMにまとめると、月額180円下がる
NHKには「団体一括割引」という制度があり、NHK受信料の窓口の割引案内では、NHK衛星契約受信料をケーブルテレビ利用料と一緒に支払う場合に月額180円を割り引くと明記されています。J:COMで言うところの「NHK団体一括支払(衛星契約)」がこれにあたり、年間に直すと2,160円ぶん安くなります。
仕組みとしては、J:COMが加入者ぶんの衛星契約受信料をまとめてNHKへ支払うため、NHK側の集金コストが下がり、その一部が割引として返ってくる形です。J:COMが自腹で値引きしているわけではないので、キャンペーン終了で消えるタイプの割引とは性格が違います。
申し込みはJ:COMの専用ページから行い、支払いはJ:COMの利用料と一緒に引き落とされます。受信料の払込用紙が別途届かなくなるので、払い忘れによる督促を避けたい方にも向いています。ただし対象は衛星契約のみで、地上契約のままでは割引の対象になりません。

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J:COMの月額料金に受信料は含まれていない
J:COM TVの月額料金と、NHKの受信料は完全に別勘定です。J:COMの明細に「NHK団体一括支払」の行が載るのは、あくまで代行して集金している金額であって、J:COMのサービス料金が上がったわけではありません。
明細を見るときは、MY J:COMにログインして「ご利用明細」を開き、サービス利用料の内訳とNHK受信料の行を分けて読むと分かりやすくなります。合計額だけを見て「J:COMが値上げした」と誤解するパターンは、実際に問い合わせが多い項目です。
逆に言えば、J:COM側のプランを安いコースに変更しても、NHK受信料の金額は1円も変わりません。受信料を下げたい場合は、後述する家族割引や前払、あるいは団体一括支払といったNHK側の制度を使う必要があります。なお、J:COMとの契約情報がNHKに渡るかどうかについては、別記事で細かく整理しています。

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受信料はいくら?地上契約と衛星契約の金額を全部並べてみた
「結局いくら払うのか」を先に押さえておくと、割引の効果も判断しやすくなります。NHK受信料の窓口が公開している受信料額の一覧をもとに、支払い期間別・地域別に整理します。金額はすべて税込です。
全国(沖縄県を除く)の受信料額はこの6パターン
全国(沖縄県を除く)の場合、衛星契約は2か月払額3,900円、6か月前払額11,186円、12か月前払額21,765円です。地上契約は2か月払額2,200円、6か月前払額6,309円、12か月前払額12,276円となっています。月額に直すと衛星契約が1,950円、地上契約が1,100円です。
NHKの受信料は2か月単位が基本になっているため、「月額いくら」という表示より「2か月でいくら」で覚えたほうが明細と突き合わせやすくなります。口座振替なら偶数月の26日に自動的に引き落とされるスケジュールです。
自分がどちらの契約かは、NHKから届く払込用紙や口座振替のお知らせに「衛星契約」「地上契約」と印字されているので、そこで確認できます。用紙が見当たらない場合は、NHK受信料の窓口のマイページから契約内容を照会する方法もあります。
前払にすると年間でいくら変わるのか
前払を選ぶと受信料は下がります。衛星契約の2か月払額3,900円を1年ぶん払うと23,400円ですが、12か月前払額は21,765円なので、差額は1,635円です。地上契約は2か月払額2,200円を1年ぶんで13,200円、12か月前払額は12,276円なので、差額は924円になります。
手続きはNHK受信料の窓口から支払方法の変更として申し込みます。口座振替やクレジットカードのまま前払に切り替えることもできるので、一度に大きな金額を用意する余裕があるかどうかで判断すれば十分です。
気をつけたいのは、前払をしている状態で後述の団体一括支払に申し込むケースです。J:COMの案内では、すでに衛星受信料を前払い済みの場合、団体一括支払は前払い期間が終わったあとから適用されると説明されています。すぐに割引が始まらないので、申込時期は前払の満了時期を見て決めるのが得策です。
沖縄県だけ金額が違う
沖縄県は受信料額が別に定められています。衛星契約は2か月払額3,630円、6か月前払額10,416円、12か月前払額20,267円。地上契約は2か月払額1,930円、6か月前払額5,539円、12か月前払額10,778円です。
全国(沖縄県を除く)の金額と比べると、衛星契約の2か月払額で270円、地上契約で270円の差があります。ネット上の受信料まとめ記事は全国の金額だけを載せていることが多いので、沖縄県にお住まいの方は自分の地域の額を必ず確認してください。
なお、J:COMは沖縄県ではサービスを提供していないため、沖縄県の方が団体一括支払を使う場合は、地元のケーブルテレビ局が同じ制度を扱っているかどうかを確認する形になります。制度そのものはNHKの割引なので、取り扱う局は複数あります。
支払い方法による受信料額の差はない
口座振替、クレジットカード継続払、継続振込のどれを選んでも、受信料の額そのものは変わりません。NHK受信料の窓口の案内でも、支払方法ごとに金額を分けた表記はされていません。差が出るのは前払かどうか、割引が適用されるかどうかの部分です。
継続振込は偶数月の20日頃に払込用紙が郵送され、翌月5日までに支払う流れです。コンビニなどで払える手軽さはありますが、うっかり払い忘れると未収扱いになるため、自動引き落としのほうが管理は楽になります。
ここまでの金額を1枚にまとめると、次のようになります。団体一括支払を使ったときの額も並べているので、どこがどれだけ下がるのかが一目で分かります。
| 支払い区分 | 地上契約 | 衛星契約(NHK直接) | 衛星契約(J:COM団体一括) |
|---|---|---|---|
| 2か月払 | 2,200円 | 3,900円 | 3,540円 |
| 6か月前払 | 6,309円 | 11,186円 | 10,106円 |
| 12か月前払 | 12,276円 | 21,765円 | 19,605円 |
| 月額換算 | 1,100円 | 1,950円 | 1,770円 |
(全国/沖縄県を除く・税込。NHK受信料の窓口およびJ:COM公式の公表額をもとにジェイコムまるわかりガイド調べ)
NHK団体一括支払で年2,160円下がる仕組みと申し込み手順

割引の中身をもう少し掘り下げます。金額の根拠、実際の支払額、対象になる人とならない人、そして申し込みの流れまで、順を追って見ていきます。
月額180円引きの根拠は、NHKの割引制度そのもの
NHK受信料の窓口が公開している割引の制度一覧には、団体一括割引として「割引額 月額180円」「NHK衛星契約受信料をケーブルテレビ利用料と一緒に支払う場合」と書かれています。J:COMの案内で見かける「年間2,160円おトク」は、この180円×12か月をそのまま計算した数字です。
この割引は放送法と日本放送協会受信規約に基づいて運用されていて、J:COM公式サイトにも関連する条文の抜粋ページが用意されています。キャンペーンではなく制度なので、加入時期によって割引額が変わるといった性質のものではありません。
ひとつだけ理解しておきたいのは、割引されるのは衛星契約の受信料だという点です。地上契約のまま団体一括支払を申し込むことはできません。J:COMのプランがBS込みで、すでに衛星契約になっている方が対象になります。
実際の支払額は2か月3,540円・12か月前払19,605円
J:COM公式が示している団体一括支払の金額は、2か月払額3,540円、6か月前払額10,106円、12か月前払額19,605円です。NHKと直接契約した場合の3,900円/11,186円/21,765円と比べると、それぞれ360円、1,080円、2,160円下がります。
2か月払で360円ということは、月あたり180円。割引額の根拠とぴったり一致します。12か月前払を選ぶと、前払による割引と団体一括割引の両方が乗るので、直接契約の2か月払を1年続けた場合(23,400円)と比べると3,795円の差になります。
数字の見方として、「団体一括にすると劇的に安くなる」わけではありません。年2,160円は月あたりコーヒー1杯ぶん程度です。ただ、手続きが一度で済み、以後は自動で適用され続けることを考えると、条件を満たしているのに使っていないのはもったいない制度だと言えます。
| 制度名 | NHK団体一括支払(衛星契約) |
| 割引額 | 月額180円(年間2,160円) |
| 2か月払額 | 3,540円(直接契約は3,900円) |
| 12か月前払額 | 19,605円(直接契約は21,765円) |
| 対象契約 | 衛星契約のみ(地上契約は対象外) |
| 支払い方法 | クレジットカードまたは口座振替(J:COM利用料と合算) |
対象になる人・ならない人(光Nは対象外)
J:COM公式の説明では、J:COM TV、J:COM NET、J:COM PHONE、防災情報サービスまたは緊急地震速報のいずれかに契約していることが条件です。テレビサービスに入っていなくても、ネットや電話だけの契約でも申し込めるのがポイントです。
一方で、J:COM NET(光N)は対象外と明記されています。光回線を使ったコースに乗り換えたタイミングで団体一括支払が続けられなくなるケースがあるので、コース変更を検討している方は、変更前にカスタマーセンターへ確認しておくと安心です。
また、衛星放送を受信できる環境であることも前提になります。BSが映らない住居で、NHKとの契約が地上契約のままの方は、この制度の入口に立てません。その場合は前払や家族割引など、別の方法で受信料を下げる形になります。
申し込みはWebとハガキの2ルート
申し込み手順はシンプルです。J:COM側で支払方法(クレジットカードまたは口座振替)を登録したうえで、専用ページから申し込みます。NHKと直接契約している状態からの切り替えもこのルートで受け付けています。
- Step1: 自分のNHK契約が「衛星契約」かどうかを、払込用紙や口座振替のお知らせで確認する
- Step2: MY J:COM にログインし、支払方法(クレジットカードまたは口座振替)が登録済みかを確認する
- Step3: J:COM公式サイトの「NHK団体一括支払(衛星契約)」ページから、WEB申込みフォームに進む
- Step4: NHKのお客様番号・契約者名・住所を入力して送信する(用紙で申し込む場合は専用ハガキを取り寄せて返送)
- Step5: 次回以降のJ:COM利用明細に「NHK団体一括支払」の行が載っているかを確認する
入力でつまずきやすいのがNHKのお客様番号です。払込用紙や口座振替のお知らせに記載されている番号で、J:COMのカスタマーIDとは別物です。手元に書類がない場合はNHK受信料の窓口で照会してから申し込むと、差し戻しを防げます。
申し込む前に知っておきたい落とし穴4つ
制度としては分かりやすい団体一括支払ですが、タイミングと手続きの経路で戸惑う人が出やすいポイントがあります。事前に知っておけば避けられるものばかりなので、4つに絞って挙げます。
前払い済みだと、割引が始まるのは前払期間が終わってから
J:COM公式の注意書きには、すでにNHK衛星受信料を前払い済みの場合、団体一括支払は前払い期間終了後に適用されると書かれています。12か月前払をした直後に申し込むと、割引が実際に効き始めるのは最長で1年近く先になります。
これは二重に受け取らないための当然の処理ですが、申込直後の明細に何も変化がないため、「申し込みが通っていないのでは」と不安になりがちです。申し込み時点で前払の満了月を控えておくと、確認の目安になります。
よくある失敗パターンの1つ目がここです。前払の直後に申し込み、明細が変わらないので不安になって二度目の申し込みをしてしまい、NHKとJ:COMの両方に問い合わせる羽目になるという流れです。前払期間が残っているなら、満了の1〜2か月前に申し込むほうが、状態を追いやすくなります。
家族割引や免除を受けていると金額が変わる
J:COM公式は、家族割引や半額免除が適用されている場合、受信料額は案内の表と異なると明記しています。半額免除中の方が団体一括支払に切り替えると、割引の重なり方によって表示額が変わるため、事前の確認が必要です。
特に、学生の免除や、非課税世帯で障害のある方がいる世帯の全額免除を受けている場合は、そもそも支払いが発生していないので団体一括支払を使う場面がありません。免除の申請はNHK側の手続きなので、J:COMに聞いても正確な回答は得られません。
迷ったときの整理としては、「割引・免除の可否はNHK受信料の窓口、支払い経路の話はJ:COMのカスタマーセンター」と窓口を分けて考えるとスムーズです。両方に同じ質問をしてしまうと、回答が食い違ったように見えて混乱します。
解約だけはWebでできない
申し込みはWebで完結しますが、団体一括支払をやめる手続きはカスタマーセンターへの連絡が必要です。J:COMサポートの案内でも、解約希望時はカスタマーセンターに連絡するよう案内されています。マイページを探しても解約ボタンは見つかりません。
また、J:COMのサービスをすべて解約した場合は、団体一括支払も自動的に解約されます。この場合はNHKから、衛星契約の扱いや今後の支払方法についての書類が届くので、記入して返送する流れになります。
ここで放置すると、支払方法が決まらないまま未収の状態になったり、意図せず衛星契約のまま請求が続いたりします。J:COMの解約日が決まったら、NHKからの郵便物を捨てずに確認する、と決めておくのが確実です。
J:COMを全解約したあと、NHKから届く契約変更の書類を返送しないまま放置すると、衛星契約のまま受信料が計算され続けることがあります。BSを見られる環境がなくなったなら、NHKへ地上契約への変更を申し出るのは自分側の手続きです。書類は1〜2週間以内の返送を求められるので、引っ越しや解約でバタバタする時期こそ、郵便物の仕分けに気をつけてください。
J:COM側の請求日と、NHKの引き落としサイクルは別だった
団体一括支払にすると、受信料はJ:COMの利用料と一緒に引き落とされます。つまり、NHKの口座振替(偶数月26日)のリズムから、J:COMの請求サイクルに移ることになります。切り替え月だけは、両方の引き落としが近い時期に並ぶように見えることがあります。
これは二重に払っているのではなく、NHK側の最終月ぶんとJ:COM側の初回ぶんが同じ月に見えているケースがほとんどです。判断するには、MY J:COMの利用明細で「NHK団体一括支払」の対象期間を確認し、NHKからの領収状況と期間が重なっていないかを見ます。
期間が本当に重複していた場合は、J:COMのカスタマーセンターへ連絡すれば調整されます。焦って支払いを止めると未収扱いになるので、まずは期間の突き合わせから始めてください。
J:COMでNHKが映る仕組み|パススルーとSTBの違い
「J:COMのSTBを外したらNHKは映らなくなるのか」「テレビのアンテナ端子に挿さっているケーブルは何なのか」。この疑問は、ケーブルテレビの信号の届け方を知ると一気に解けます。受信料の判断にも直結する部分です。
地デジはパススルー、BS・CSはSTB経由が基本
総務省の地上デジタルテレビ放送の案内では、ケーブルテレビの伝送方式が2つ紹介されています。パススルー方式は受信した電波をそのまま配信する方式で、地上デジタル対応テレビや地上デジタルチューナーがあれば視聴できます。トランスモジュレーション方式はケーブルテレビ向けの信号に変換して配信する方式で、専用のSTBが必要です。
J:COMの多くのエリアでは、地上デジタル放送がパススルー方式で流れています。だからSTBの電源を切っていても、テレビ単体でNHK総合やEテレが映ります。一方、BSやCSの多チャンネルはSTB(J:COM LINKなど)を通して見る構成になっているのが一般的です。
確認方法はシンプルで、STBの電源を落とした状態でテレビの入力をアンテナ(地上デジタル)に切り替え、NHK総合が映るかを見ます。映るならパススルーで届いています。映らない場合は、配線がSTB経由になっているか、テレビ側のチャンネル設定が済んでいない可能性があります。
NHK BSは101ch、BSプレミアム4Kは4K 101ch
NHKの衛星放送は2023年12月1日に再編されました。J:COMのお知らせによると、それまでのNHK BS1(BS101ch)とNHK BSプレミアム(BS103ch)が整理され、現在はNHK BS(BS101ch)とNHK BSプレミアム4K(BS4K 101ch)の2波体制です。BS103chは2024年3月31日で放送を終了しています。
そのため、古い録画予約がBS103chのまま残っていると、番組が録れません。J:COM LINKの場合は、リモコンの[番組表]から現在のチャンネルを開き直して予約を取り直す必要があります。再編前から使っている方は、一度予約一覧を点検してみてください。
NHK BSプレミアム4Kを見るには、4K対応のチューナー(J:COM LINK XA402など)と4K対応テレビの組み合わせが必要です。BS101chが映るからといって、4Kチャンネルまで自動的に見られるわけではない点は押さえておきましょう。
STBを返却したらBSは映らなくなるのか
BSをSTB経由で見ていた場合、STBを返却すればBSは映らなくなります。ただし、住居の設備によっては、BSアンテナからの信号が別経路で各部屋に来ていることがあります。この場合、テレビ内蔵のBSチューナーでBSが映り続けます。
判断の手順としては、STB返却後にテレビのリモコンで[BS]を押し、NHK BS(BS101ch)を選局します。「E202」などのエラーが出て映らなければ、BSの信号は来ていません。映るなら、受信できる環境が続いていることになります。
受信料の契約種別は「実際に受信できるかどうか」で判断されます。STBを返した=自動的に地上契約に戻る、ではありません。映らない状態になったのであれば、自分からNHKへ申し出て契約を変更する必要があります。
失敗パターン:テレビだけ解約したのに、衛星契約のまま払い続けていた
2つ目の典型的な失敗がこれです。J:COM TVだけを解約してネットは残す、というプラン変更をしたあと、BSが映らない環境になったのにNHKの契約種別を変えず、衛星契約の受信料を払い続けているというケースです。
原因は単純で、J:COMへの解約連絡とNHKへの契約変更が別手続きだと知らなかったことにあります。J:COMは受信契約の当事者ではないので、解約情報がそのままNHKの契約種別変更につながるわけではありません。
対策としては、テレビサービスの解約日が確定した時点で、NHK受信料の窓口から契約種別の変更を申し出ることです。地上契約に戻れば、2か月払額は3,900円から2,200円に下がります。年間では1万円を超える差になるので、見落とすと痛い項目です。

NHK ONEが始まって、ネットだけの人はどう変わった?
2025年10月1日、NHKのインターネット配信サービス「NHK ONE」が始まりました。J:COM NETだけを契約している方、テレビを持っていない方にとっては、受信料の考え方が変わる話です。ここも整理しておきます。
NHK ONEは2025年10月1日スタート
NHK ONEは、NHKの番組やニュースをインターネットで届けるサービスとして2025年10月1日に始まりました。従来のNHKプラスの流れをくむもので、テレビ放送と同じ番組の同時配信・見逃し配信が中心です。
報道によれば、受信契約の対象になるのは、アプリのダウンロードやIDの取得といった手続きを行った場合とされています。スマートフォンやパソコンを持っているだけでは契約義務は生じない、という整理です。この線引きは、テレビの「設置」に相当する行為をネット上でどう定義するかという議論の結果として決まりました。
つまり、J:COM NETを契約していること自体が受信料の支払い義務を生むわけではありません。ネット回線があるかどうかではなく、NHK ONEを使う手続きをしたかどうかで判断される、と覚えておくと分かりやすくなります。
すでに受信契約がある世帯は追加負担なし
すでにNHKと受信契約を結んでいる世帯は、追加の負担なくNHK ONEを利用できるように対応されると発表されています。J:COM TVで衛星契約を結んでいる方なら、そのままスマホやタブレットでもNHK ONEを使えることになります。
手続きとしては、NHK ONEのアカウントを作り、受信契約者であることを確認する情報を登録する流れです。テレビ画面に表示される確認メッセージを消すための手続きと似た考え方で、契約情報との紐づけが必要になります。
逆に言えば、契約があるのに登録をしないままだと、画面にメッセージが出続けたり機能が制限されたりします。すでに払っているぶんを使い切るという意味でも、登録は済ませておいたほうが得です。
ネット配信だけを使う場合の受信料
テレビを持たず、NHK ONEだけを使う人向けの受信料については、地上契約と同額の月額1,100円と報じられています。前払額も地上契約と同じ水準(6か月6,309円、12か月12,276円)という説明が出ていますが、詳細な適用条件は変わる可能性があるため、契約前にNHKの案内で確認してください。
この金額設定の背景には、テレビで見る人とネットで見る人の負担を揃えるという考え方があります。ネットのほうが安くなるわけではないので、「テレビを捨ててネットに切り替えれば受信料が下がる」とは限りません。
ただし、衛星契約の方がテレビを手放してネットだけになれば、衛星契約の2か月払額3,900円から地上契約相当の負担へ変わることになります。BSをほとんど見ていないなら、この選択肢は検討する価値があります。
J:COM LINKでNHK ONEを見る手順
J:COM LINKでもNHK ONEを視聴できます。J:COMサポートによると、対応機種はXA402/XA401(J:COM LINK)とXA403(J:COM LINK mini)です。2025年10月1日以降は新しいアプリが必要になったため、以前のアプリを入れたままの方は入れ直しが必要です。
- Step1: XA401/XA402は、リモコンの[スタート]または[ホーム]ボタンを押してメニューを表示する
- Step2: 「ネット動画」>「NHKプラス」を選んで決定する
- Step3: 「インストール」を選んで決定し、完了後に「開く」で起動する(XA403は アプリ一覧 > Google Play ストア >「NHKプラス」を検索 > インストール)
- Step4: 旧NHKプラスIDを使っていた方は、NHK ONEアカウントへの移行手続きを行う
- Step5: 旧アプリが残っていれば、本体の空き容量確保のためアンインストールする
ここでつまずきやすいのが、メニューに「NHKプラス」が出てこないケースです。J:COMサポートは、本機がネットワークに接続されていない場合はメニューが更新されないと説明しています。まずはJ:COM LINKが有線LANまたはWi-Fiでネットにつながっているかを確認してください。リモコンの「★マイアプリ」や「お気に入り」に旧アプリを登録していた方は、登録の入れ替えも忘れずに行いましょう。
状況別・受信料を正しく下げる4つの道すじ
受信料は制度に沿って下げるのが基本です。世帯の状況によって使える制度が違うので、当てはまりそうなものから確認していきましょう。
単身赴任・進学で家族が離れて暮らすなら家族割引
NHK受信料の窓口の割引案内には、家族割引として「割引率50%」「同一生計で離れて暮らすご家族や別荘などを対象に、適用要件に該当する場合」と記載されています。2契約目以降が半額になる制度です。
実家がJ:COMで衛星契約、進学した子どもが下宿先で別契約、という組み合わせなら、2契約目の受信料が半額になります。衛星契約の2か月払額3,900円が半額になれば1,950円、1年で11,700円ぶんの差です。地上契約同士でも、2,200円が1,100円になります。
手続きはインターネットまたは郵送で申請します。同一生計であることが要件なので、仕送りの実態や住民票の状況を聞かれることがあります。申請していないと自動では適用されないため、家族が別居を始めたタイミングで思い出せるようにしておきましょう。
学生・非課税世帯には免除制度がある
奨学金を受けて親元を離れて暮らす学生や、市町村民税非課税の世帯で障害のある方がいる場合などには、受信料の全額免除や半額免除の制度があります。申請書をNHKから取り寄せて提出する形で、こちらも自動適用ではありません。
免除の要件は細かく決まっているので、自分が該当するかどうかはNHK受信料の窓口の案内で確認するのが確実です。学校や自治体の証明が必要になる場合もあり、書類の準備に時間がかかることがあります。
J:COMのカスタマーセンターに聞いても免除の可否は判断できません。免除に関する相談窓口はNHK側だ、という切り分けを覚えておくと、無駄なやり取りを減らせます。
集合住宅で10件以上まとめている場合の割引
マンションやアパートで、オーナーや管理組合が複数の受信契約をまとめて支払っているケースもあります。NHKの割引制度には多数一括割引があり、衛星契約または特別契約の件数が合計10件以上で1つの契約者がとりまとめて支払う場合、衛星契約は月額300円、特別契約は月額90円が割り引かれます。
事業所割引(2契約目以降50%)と多数一括割引は併用できるとされています。賃貸物件のオーナーや、社員寮を運営する法人が関係する話ですが、入居者としても「自分の受信料が家賃に含まれているのか」を知る手がかりになります。
入居中の物件でNHK受信料が家賃や共益費に含まれている場合、個人で二重に契約していないかを確認しておきましょう。管理会社に「NHK受信料は共益費に含まれていますか」と一言聞くだけで判明します。
実は、衛星契約から地上契約へ戻す選択肢もある
意外と知られていませんが、衛星契約は一度結んだら永久に続くものではありません。BSを受信できる環境がなくなれば、地上契約へ変更できます。J:COM TVを解約する、BS込みのコースから地上波中心のコースへ変更する、といった変化があったときが見直しのタイミングです。
全国(沖縄県を除く)で計算すると、衛星契約の2か月払額3,900円が地上契約の2,200円になるので、1年で10,200円の差が生まれます。団体一括支払の年2,160円と比べても、こちらのほうがはるかに大きな金額です。BSをほとんど見ていない世帯にとっては、検討する価値があります。
もちろん、BSの番組を楽しんでいるなら無理に落とす必要はありません。判断材料としては、直近3か月の録画一覧を開いて、BSの番組がどれくらい含まれているかを見るのが現実的です。1本もないなら、コースごと見直す余地があります。
・BSをよく見る家族世帯 → 衛星契約のまま団体一括支払+12か月前払で19,605円
・子どもが進学で別居した世帯 → 家族割引を申請して2契約目を50%割引
・BSをほぼ見ない1人暮らし → コース見直しのうえ地上契約への変更を検討
・テレビを置かずネットだけの人 → NHK ONEの手続きをするかどうかで判断が変わる
まとめ:J:COMとNHKの関係を、明日の行動に落とし込む
ここまで見てきたとおり、J:COMとNHKの関係は「契約はNHK、支払い経路はJ:COMにできる」という一点に集約されます。J:COMの月額料金に受信料は含まれておらず、プランを安くしても受信料は変わりません。逆に、受信料側の制度を使えば、J:COMの契約はそのままでも支払額を下げられます。
金額の目安をもう一度整理すると、全国(沖縄県を除く)の衛星契約は2か月払額3,900円、12か月前払額21,765円。これをJ:COMの団体一括支払にすると2か月払額3,540円、12か月前払額19,605円になります。地上契約なら2か月払額2,200円、12か月前払額12,276円です。
そのうえで、離れて暮らす家族がいれば家族割引で2契約目が50%割引、学生や非課税世帯には免除制度、集合住宅でまとめて支払っている場合は多数一括割引と、状況に応じた制度が用意されています。どれも申請しないと適用されない点は共通しています。
まず最初の一歩としておすすめしたいのは、NHKから届いた払込用紙か口座振替のお知らせを1枚探し出して、「衛星契約」「地上契約」のどちらになっているかを確認することです。そこが分かれば、団体一括支払に進むべきか、契約種別の見直しから始めるべきかが決まります。
そして、J:COMのテレビサービスを解約したり、BSの映らない住居へ引っ越したりしたときは、NHKへの契約変更を忘れないでください。この一手間を怠ると、使っていない衛星契約のぶんを払い続けることになります。逆にここさえ押さえておけば、J:COMとNHKの二重の請求に悩まされることはなくなります。
受信料額や割引制度は改定されることがあります。最新の金額や適用条件は、NHK受信料の窓口、割引制度はNHKの割引の制度ページ、団体一括支払の申し込み条件はJ:COM公式サイトでご確認ください。ケーブルテレビの伝送方式については総務省の地上デジタルテレビ放送の案内が参考になります。

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