「J:COMからチューナー交換のお知らせが届いたけれど、交換しなかったらどうなるの?」「今のままでも普通にテレビは映っているし、わざわざ交換する必要あるの?」——そんな疑問を持っている方は少なくありません。結論からお伝えすると、地上波やBS放送はそのまま視聴できますが、動画配信サービスや4K関連の機能が使えなくなるなど、じわじわと不便が広がっていきます。この記事では、J:COMのチューナーを交換しないとどうなるのかを具体的なリスクから交換手順、費用、よくある失敗パターンまで丸ごと解説します。読み終わるころには「交換すべきかどうか」がはっきり判断できるはずです。
・J:COMチューナーを交換しないと具体的に何が起きるのか
・旧型チューナーと最新J:COM LINKの機能差
・交換にかかる費用と月額料金への影響
・録画データを消さずに交換するための準備手順
J:COMのチューナー交換しないとどうなる?まず知っておきたい全体像

地上波・BS・CATVの放送はそのまま映り続ける
最初に安心材料をお伝えしておくと、チューナーを交換しなくても地上波・BS・CATVの通常のテレビ放送はこれまでどおり視聴できます。J:COMが交換を案内しているのは、主に動画配信サービス「J:COM STREAM」や新しい4K関連機能への対応が目的です。つまり「明日からテレビが真っ暗になる」という緊急事態ではありません。ただし、旧型チューナーで利用できていたJ:COM STREAMアプリは2025年2月にサービス提供を終了しており、すでに動画配信機能は使えなくなっています。「今すぐ困るわけではないけれど、使える機能がどんどん減っていく」というのが正確な状況です。焦る必要はありませんが、先延ばしにし続けるメリットもほとんどない、というのが率直なところです。
交換が案内される背景にはJ:COM側のシステム刷新がある
J:COMがチューナー交換を積極的に案内しているのには理由があります。最新のセットトップボックス「J:COM LINK」はAndroid TV OSを搭載しており、テレビ放送だけでなくNetflix・YouTube・Amazon Prime Videoなどのアプリをテレビで直接使える設計になっています。旧型チューナー(Pioneer製BD-V302JやHUMAX製WA-7000/WA-8000、Smart J:COM Box、4K J:COM Boxなど)はこのAndroid TV基盤に対応していないため、J:COM側としてはサービスの一本化と保守コスト削減のために順次切り替えを進めています。メーカーサポートの終了やファームウェア更新の停止も段階的に進むため、旧型機器を使い続けるほど「何かあったときに対処してもらえない」リスクが高まります。
「交換しない=現状維持」ではなく「じわじわ不便になる」
ここが見落としやすいポイントです。旧型チューナーのまま放置しても、今日と明日で何かが劇的に変わるわけではありません。しかし、J:COM STREAMの終了はすでに起きており、今後も旧型向けの機能追加やアプリ対応は行われません。新しいチャンネルパックやVODサービスが追加されても旧型では利用できない可能性がありますし、リモコンの故障や本体の経年劣化が起きたとき、旧型の代替機が用意されない可能性も出てきます。「壊れてから慌てて交換」となると、録画データの退避も間に合わないかもしれません。動ける今のうちに準備しておくのが賢い選択です。
J:COMチューナー交換しないとどうなる?具体的な5つのリスク

リスク①:J:COM STREAMが利用できず動画配信の恩恵を受けられない
旧型チューナーで提供されていた動画配信サービス「J:COM STREAM」は、4K J:COM Boxなどの旧型機器向けに2025年2月でサービス提供を終了しました。これにより、テレビ画面からVOD(ビデオ・オン・デマンド)コンテンツを視聴する機能が使えなくなっています。最新のJ:COM LINKであればJ:COM STREAMに加え、Netflix・YouTube・Amazon Prime Video・ABEMA・TVerといったアプリもテレビのリモコン一つで操作できます。旧型のままだと、これらを見るには別途Fire TV StickやChromecastなどの外部デバイスを購入して接続する必要があり、リモコンが2つに増える不便さもあります。すでにFire TV Stickを使っている方なら緊急度は低いですが、J:COM LINKなら1台で完結する点は大きなメリットです。
リスク②:4K放送関連の新機能や画質向上の恩恵を受けられない
J:COM LINKは4K HDR(ハイ・ダイナミック・レンジ)対応で、対応テレビと組み合わせればより鮮明な映像を楽しめます。旧型チューナーの中にも4K対応機種はありますが、HDR処理やアップスケーリング(低解像度の映像を高解像度に変換する技術)の性能はJ:COM LINKの方が上です。また、J:COM LINKでは番組表のUI(ユーザーインターフェース:操作画面のこと)も刷新されており、検索やおすすめ番組の表示がスムーズになっています。旧型の番組表は動作が重く、チャンネル切り替えにもたつきを感じている方もいるのではないでしょうか。交換しなくても4K放送自体は視聴できる場合がありますが、「画質や操作性の進化」を体感できないのは見えにくい損失です。
リスク③:機器の経年劣化で突然のトラブルに対処できなくなる
セットトップボックスも電子機器ですから、経年劣化は避けられません。5年以上使っている旧型チューナーは、内部のコンデンサ(電気を蓄える部品)やHDD(ハードディスク)が寿命を迎えるリスクが高まります。突然フリーズしたり、録画が途中で止まったり、電源が入らなくなったりといったトラブルは、古い機器ほど起きやすくなります。問題は、旧型チューナーが故障した場合に同じ機種の代替品が用意されない可能性があることです。その場合は結局J:COM LINKへの交換となり、急いで交換するため録画データの退避時間が取れない——という最悪のパターンに陥ります。計画的に交換すれば録画データを事前に退避できますが、突然壊れたらその猶予はありません。
旧型チューナーのHDDに保存された録画番組は、機器が壊れると取り出せなくなります。外付けHDDに録画していた場合でも、新しいJ:COM LINKに接続すると初期化されるため、録画データはすべて消去されます。「壊れてから交換すればいい」と考えていると、大切な録画番組を失うリスクがあります。
リスク④:音声操作やスマホ連携など便利機能が使えない
J:COM LINKにはGoogleアシスタントが搭載されており、リモコンに話しかけるだけで「○○の番組を録画して」「明日の天気は?」といった操作ができます。また、スマートフォンのJ:COMアプリと連携して外出先から録画予約を入れることも可能です。旧型チューナーではこれらの機能が一切使えません。「音声操作なんて使わないよ」と思うかもしれませんが、特にリモコン操作が苦手なご高齢の方にとっては、声で操作できるのは思った以上に便利です。番組名を言うだけで検索してくれるので、文字入力の手間がなくなります。交換しないことで「存在すら知らない便利機能」を逃しているかもしれない、というのも隠れたリスクの一つです。
リスク⑤:将来的にサポート対象外となり問い合わせ対応が受けられなくなる
J:COMは段階的に旧型チューナーのサポートを縮小しています。現時点では旧型でも電話サポートは受けられますが、J:COM STREAMの終了が示すように、旧型向けサービスは順次終了の方向です。ファームウェア(機器の内部ソフトウェア)のアップデートも旧型には配信されなくなる可能性が高く、セキュリティ上のリスクも無視できません。サポート対象外になると、不具合が起きても「機器を交換してください」としか案内されなくなり、トラブルシューティングそのものを受け付けてもらえないケースが出てきます。月額料金を払い続けているのにサポートが受けられない——そんな状態は避けたいところです。
旧型チューナーとJ:COM LINKの違いを一目で比較

旧型チューナーの代表的な機種と特徴
J:COMで過去に提供されてきた旧型チューナーにはいくつかの種類があります。Pioneer製のBD-V302Jはブルーレイディスクへの録画機能を搭載したモデルで、登場からかなりの年数が経っています。HUMAX製のWA-7000やWA-8000はJ:COMの標準的なセットトップボックスとして長く使われてきました。Smart J:COM BoxはAndroidベースでしたがOSが古く、アプリの更新が止まっています。4K J:COM Boxは4K放送に対応していたものの、J:COM STREAM終了の直接的な影響を受けた機種です。いずれも地上波・BS・CATVの視聴自体は可能ですが、最新サービスへの対応が打ち切られている点が共通しています。自分の機器がどれに該当するか分からない場合は、本体前面や背面に記載されている型番を確認してみてください。
最新J:COM LINKのスペックと注目ポイント
J:COM LINKはAndroid TV OSを搭載した最新のセットトップボックスです。テレビ放送の視聴に加えて、Netflix・YouTube・Amazon Prime Video・TVer・ABEMAなど主要な動画配信アプリをテレビ画面で直接利用できます。Googleアシスタント対応のリモコンが付属し、音声での番組検索や録画予約が可能です。4K HDR出力にも対応しており、対応テレビと組み合わせれば高画質な映像体験が得られます。Wi-Fi内蔵でLANケーブルなしでもネットワーク接続ができる点も設置の手軽さにつながっています。操作画面は直感的に使えるデザインに刷新されており、旧型で感じていた「番組表が重い」「チャンネル切り替えが遅い」といった不満が解消される方が多いです。
| 比較項目 | 旧型チューナー(WA-7000等) | J:COM LINK |
|---|---|---|
| OS | 独自OS または 旧Android | Android TV OS |
| 動画配信アプリ | 非対応(STREAM終了済み) | Netflix / YouTube / Prime Video 等対応 |
| 4K HDR | 非対応 または 一部対応 | 対応 |
| 音声操作 | 非対応 | Googleアシスタント対応 |
| スマホ連携 | 非対応 または 限定的 | J:COMアプリで外出先から録画予約可 |
| サポート状況 | 順次縮小中 | フルサポート |
※ジェイコムまるわかりガイド調べ(2026年6月時点)。機種や契約プランにより異なる場合があります。
意外と知られていない「操作速度」の差
スペック表だけでは伝わりにくいのが、操作のサクサク感の違いです。旧型チューナーは電源を入れてから番組表が表示されるまでに数十秒かかることがあり、チャンネル切り替え時にもワンテンポ遅れる「もたつき」を感じる方が多いです。J:COM LINKはプロセッサ(処理装置)の性能が向上しているため、電源ONからの起動、番組表のスクロール、チャンネル切り替えのいずれも体感で分かるレベルで速くなっています。毎日使うものだからこそ、この「ちょっとした快適さ」の積み重ねは大きいです。「テレビの操作が遅いのはテレビのせい」と思っていたら、実はチューナー側の問題だった——というケースは珍しくありません。
チューナー交換しないとどうなる?料金面への影響

交換工事費は無料キャンペーンが実施されている
「交換にお金がかかるから」と先延ばしにしている方に朗報です。J:COMではJ:COM LINKへの交換工事費が無料になるキャンペーンを実施しています。特にJ:COM TV シン・スタンダードなどのプランへの変更と同時に交換する場合、工事費が無料になるケースがあります。キャンペーンの内容や適用条件は時期によって変わるため、交換を検討するなら早めにJ:COMの公式サイトまたはマイページで最新の条件を確認するのがおすすめです。訪問工事の場合もセルフインストール(自分で機器を取り付ける方法)の場合も、対象になるケースがあります。「費用がかかるかも」という不安だけで先延ばしにしていると、キャンペーン期間を逃してしまうこともあるので注意してください。
月額料金はプラン変更の有無で変わる
チューナーをJ:COM LINKに交換すること自体で月額料金が上がるわけではありません。ただし、交換のタイミングでプラン変更を伴う場合は月額料金に差額が生じることがあります。たとえば、旧プランから「J:COM TV シン・スタンダード」に変更すると、チャンネル構成や料金体系が変わるため、月額料金が上がるケースも下がるケースもあります。重要なのは「チューナー交換=値上げ」ではないということ。交換前に現在の契約プランと交換後のプランの料金を比較し、差額がいくらになるかをJ:COMのマイページまたは電話窓口で事前に確認しておきましょう。確認の手順は、J:COMマイページ(my.jcom.co.jp)にログイン > 契約内容の確認 > 現在のプラン詳細で現在の月額を確認できます。
・チューナー交換そのものは月額料金に直接影響しない
・交換と同時にプラン変更する場合のみ料金が変動する
・交換工事費が無料になるキャンペーンが実施されている場合がある
・最新の料金・キャンペーン条件はJ:COM公式サイトで要確認
交換しないことで「見えないコスト」が発生している
旧型チューナーのまま月額料金を払い続けているということは、使えない機能の分だけ「損」をしているとも言えます。J:COM STREAMが使えない、アプリが使えない、音声操作が使えない——それでも同じ料金を払っているなら、交換して全機能を使えるようにした方がコストパフォーマンスは良くなります。また、旧型チューナーの動画配信が使えないために別途Fire TV Stick(5,000円程度)やChromecast(4,000円程度)を購入している方もいるでしょう。J:COM LINKに交換すればこれらの外部デバイスが不要になるため、長い目で見れば出費を抑えられます。「交換しない=お金がかからない」のではなく、「交換しない=払っている料金に対して受けられるサービスが減っている」という視点で考えてみてください。
交換前に必ずやるべき録画データの退避

交換すると内蔵HDDの録画は全部消える
これがチューナー交換で最も注意すべきポイントです。旧型チューナーの内蔵HDD(ハードディスク)に保存されている録画番組は、交換後のJ:COM LINKに引き継ぐことができません。さらに、外付けHDDに録画していた場合でも、新しいJ:COM LINKに接続すると外付けHDDが初期化(データが全消去)されます。これはデジタル著作権保護の仕組み(コピーガード)によるもので、録画データは録画した機器でしか再生できないようになっています。「外付けHDDに入れてあるから大丈夫」と思い込んでいると、交換後にすべて消えて取り返しがつかなくなります。交換を決めたら、まず録画データの退避を最優先で行ってください。
録画番組を残すためのLANダビング手順
録画番組をできるだけ残すには、交換前にLANダビング(ネットワーク経由で録画データを別の機器にコピーする方法)を行います。対応するブルーレイレコーダーやnasne(ナスネ)などのDLNA対応機器が必要です。手順は、まず旧型チューナーとダビング先の機器を同じネットワーク(LANケーブルまたはWi-Fi)に接続します。次に、旧型チューナーのメニューから「録画リスト」を開き、ダビングしたい番組を選択して「ダビング」または「ムーブ」を実行します。ダビング先の機器側でも受信設定が必要な場合があるため、機器の取扱説明書を確認してください。注意点として、コピーワンス(1回だけコピー可能)の番組はムーブ(移動)扱いになり、元のチューナーからはデータが消えます。ダビングには番組の長さと同程度の時間がかかるため、交換日の直前ではなく余裕を持って作業しましょう。
- Step1: 録画リストを開き、絶対に残したい番組をリストアップする
- Step2: DLNA対応のブルーレイレコーダーやnasneを同じネットワークに接続する
- Step3: チューナーの録画リストから対象番組を選び「ダビング」または「ムーブ」を実行する
- Step4: ダビング完了後、ダビング先の機器で再生できるか確認する
LANダビングできない場合の代替手段
DLNA対応機器を持っていない場合、残念ながら録画番組をデジタルデータとして完全に残す方法は限られます。代替手段として、「見て消す」——つまり交換日までに大切な番組を視聴し終えてしまうのが現実的です。どうしても映像として残したい場合は、テレビ画面をビデオカメラやスマートフォンで撮影するという原始的な方法もありますが、画質は大幅に落ちます。BD-V302Jのようなブルーレイ搭載モデルであれば、ブルーレイディスクにダビングできる場合もあるので、取扱説明書を確認してみてください。いずれにしても、交換日が決まったら「録画データの棚卸し」を最初に行うことが重要です。録画予約についても、旧型で設定した予約は新しいJ:COM LINKには引き継がれません。交換後に改めて録画予約を設定し直す必要があることも覚えておいてください。
しないとどうなる?住環境別の判断基準

マンション住まいで管理組合経由のJ:COM契約の場合
マンションによっては、管理組合がJ:COMと一括契約を結んでおり、全戸に基本的なテレビサービスが提供されているケースがあります。この場合、チューナー交換の案内が管理組合経由で届くこともあれば、個別にJ:COMから届くこともあります。一括契約の場合、交換にかかる費用が管理費に含まれていたり、一斉交換のスケジュールが決まっていたりすることがあるので、まず管理組合に確認するのが先決です。「個人で交換手続きしていいのか」「費用は自己負担なのか」が物件によって異なります。マンションの場合、訪問工事の日程調整も共用部分の都合で制約を受けることがあるため、早めに動くほどスケジュールの融通が利きます。
戸建てで自分でJ:COMを契約している場合
戸建て住宅で個人契約している場合は、交換手続きはすべて自分で行います。J:COMのマイページ(my.jcom.co.jp)から交換を申し込むか、電話窓口(0120-999-000)に連絡するのが基本です。戸建ての場合は訪問工事の日程調整も比較的自由がきくため、自分の都合の良い日時を選びやすいです。交換当日は技術スタッフが来て新しいJ:COM LINKの設置と初期設定を行ってくれます。作業時間は30分〜1時間程度が目安です。セルフインストール対象の場合は、送られてきた機器を自分で取り付けることもできますが、配線に不安がある方は訪問工事を選んだ方が確実です。
1人暮らしでテレビをあまり見ない場合は急がなくてもOK
正直なところ、テレビをほとんど見ない1人暮らしの方であれば、チューナー交換の優先度は低いです。地上波が映れば十分、動画はスマホで見る——そういうライフスタイルなら、旧型チューナーのままでも実害はほとんどありません。ただし、月額料金を払い続けているなら「そもそもJ:COM TVの契約自体が必要か」を見直すきっかけにしてもよいでしょう。逆に、家族でテレビを頻繁に使う家庭、特に子どもがYouTubeを大画面で見たい、録画機能をフル活用している、4Kテレビを持っているといった場合は、交換のメリットが大きいです。「テレビの使用頻度」と「動画配信アプリの必要性」を基準に判断するのが合理的です。
失敗しないための注意点と落とし穴

失敗パターン①:交換日当日に「録画が消える」と知って慌てる
実はこれが最も多い失敗パターンです。交換の申し込みをして、技術スタッフが来て新しいJ:COM LINKを設置したタイミングで「あ、録画データって消えるんですか?」と気づくケースが後を絶ちません。交換当日に知っても手遅れで、旧型チューナーはその場で回収されてしまいます。先述したとおり、内蔵HDDの録画データも外付けHDDのデータも引き継ぎ不可です。この失敗を防ぐには、交換を申し込んだ時点で録画データの退避作業を始めることです。交換日まで1〜2週間あるのが一般的なので、その間に大切な番組はLANダビングするか視聴を済ませてしまいましょう。
失敗パターン②:外付けHDDを新機器に繋いだら初期化された
「外付けHDDに録画してあるから安心」と思っていたのに、J:COM LINKに接続した途端に「フォーマットしますか?」と表示され、うっかり「はい」を押してデータが全消去——これも頻発するトラブルです。デジタル放送の録画データには著作権保護(B-CAS/ACAS)がかかっており、録画した機器と紐づいています。別の機器に接続すると暗号キーが一致しないため、再生できないどころか初期化が必要になります。これは仕様上どうしようもないことなので、「外付けHDDに入れてある=安全」という認識を改める必要があります。交換前にLANダビングで別機器に退避するか、視聴を済ませるかの二択です。
交換後にやるべき初期設定を忘れずに
新しいJ:COM LINKが設置されたら、いくつかの初期設定が必要です。まず、Googleアカウントの設定(Android TVを使うため)、次にWi-Fiの接続設定(有線LAN接続しない場合)、そして各動画配信アプリへのログインです。Netflix、Amazon Prime Video、TVerなどを利用するなら、それぞれのIDとパスワードが必要になります。旧型チューナーで設定していた録画予約は新機器に引き継がれないため、毎週録画していた番組がある場合は忘れずに再設定してください。リモコンのボタン配置も旧型とは異なるので、最初の数日は戸惑うかもしれませんが、操作に慣れるまでの辛抱です。設定中に分からないことがあれば、J:COMサポート(0120-999-000)に電話すれば案内してもらえます。
具体的な申し込み手順と当日の流れ

Web・電話・訪問の3つの申し込み方法
J:COMチューナーの交換申し込みは、主に3つの方法があります。1つ目はJ:COMマイページ(my.jcom.co.jp)からのWeb申し込み。ログイン後、「契約内容の変更」や「機器交換」のメニューから手続きできます。2つ目は電話(0120-999-000、受付時間9:00〜18:00)での申し込み。オペレーターに「チューナー交換をしたい」と伝えれば、現在の契約内容の確認から交換日の調整まで一括で進められます。3つ目は、J:COMショップへの来店です。近くにJ:COMショップがある場合は、対面で相談しながら手続きできるので、料金の変動やプラン変更について直接質問したい方におすすめです。どの方法でも交換自体の手続きは同じですが、電話の場合は混み合う時間帯(平日昼間)を避けると待ち時間が短くて済みます。
セルフインストールと訪問工事の違い
交換方法は「セルフインストール」と「訪問工事」の2パターンがあります。セルフインストールは、J:COMから送られてくる新しいJ:COM LINKを自分で取り付ける方法です。旧型チューナーの配線をそのまま新機器に差し替え、画面の指示に従って初期設定を行います。配線は基本的にHDMIケーブルと同軸ケーブル(テレビ信号用の丸い端子のケーブル)の2本を差し替えるだけなので、取扱説明書を見ながらやれば難しくありません。ただし、セルフインストールは対象機器が限定されている場合があります。訪問工事の場合はJ:COMの技術スタッフが自宅に来て設置・設定を行ってくれるため、配線に不安がある方や高齢の方には訪問工事が安心です。作業時間は30分〜1時間程度で、設置後の動作確認まで行ってくれます。
- Step1: 旧型チューナーの電源を切り、背面のHDMIケーブル・同軸ケーブル・電源ケーブルを取り外す
- Step2: 新しいJ:COM LINKに同軸ケーブル → HDMIケーブル → 電源ケーブルの順に接続する
- Step3: テレビの入力切替をHDMI接続端子に合わせ、J:COM LINKの電源を入れる
- Step4: 画面の指示に従ってWi-Fi設定・Googleアカウント設定・チャンネルスキャンを完了する
交換当日のチェックリスト
交換当日をスムーズに進めるためのチェックリストです。まず、旧型チューナー周辺のスペースを確保しておくこと。技術スタッフが作業しやすいように、テレビ台の裏側にアクセスできる状態にしておきましょう。次に、録画データの退避が完了しているか最終確認。外付けHDDは新しいJ:COM LINKに接続しないよう、あらかじめ取り外しておくのが安全です(うっかり接続して初期化されるのを防ぐため)。B-CASカード(旧型に挿入されているICカード)は技術スタッフが新しいカードまたは機器内蔵のACASチップに切り替えてくれます。旧型チューナーは原則としてJ:COMが回収するため、返却の準備をしておいてください。訪問工事の場合、在宅が必要です。予約した時間帯に不在だと交換が延期になるので、スケジュールの確保も忘れずに。
交換後に確認すべき3つのこと
J:COM LINKの設置が完了したら、以下の3点を必ず確認しましょう。1つ目は、地上波・BS・CATVのすべてのチャンネルが正常に映るかどうか。チャンネルを順番に回して、映像が乱れたり映らないチャンネルがないか確認します。2つ目は、録画機能が正常に動作するか。試しに1番組を録画予約してみて、録画開始と再生ができるか確認してください。3つ目は、ネットワーク接続が正常かどうか。Android TVのアプリ(YouTube等)を開いて動画が再生できれば問題ありません。これらの確認は訪問工事であれば技術スタッフがその場で行ってくれますが、セルフインストールの場合は自分で確認する必要があります。不具合があればJ:COMサポート(0120-999-000)に連絡しましょう。
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まとめ:J:COMチューナー交換しないとどうなるかを整理して次の一歩へ

J:COMのチューナーを交換しないとどうなるか——結論としては「すぐにテレビが映らなくなるわけではないが、使える機能が減り続け、いずれ交換せざるを得なくなる」というのが実情です。地上波・BS・CATVの放送は旧型のまま視聴できますが、動画配信サービスのJ:COM STREAMはすでに旧型向けの提供を終了しており、今後も旧型向けの新機能やアプリ対応は行われません。機器の経年劣化による突然の故障リスクもあり、その場合は録画データの退避時間すら取れずに全データを失う可能性があります。
この記事のポイントを整理します。
- 地上波・BS・CATV放送は交換しなくても視聴を継続できる
- J:COM STREAMは旧型チューナー向けのサービス提供を2025年2月に終了済み
- 最新のJ:COM LINKはAndroid TV搭載で、Netflix・YouTube等のアプリが利用可能
- 交換時に内蔵HDD・外付けHDDの録画データは引き継げない(事前退避が必須)
- 交換工事費が無料になるキャンペーンが実施されている場合がある
- チューナー交換自体で月額料金が上がるわけではなく、プラン変更時のみ差額が生じる
- 旧型チューナーのサポートは順次縮小されており、将来的に問い合わせ対応が受けられなくなるリスクがある
まず最初にやるべきことは、今使っているチューナーの型番を確認することです。本体の前面または背面に記載されている型番を見て、J:COM LINKかどうかを確認しましょう。J:COM LINKでなければ交換対象です。次に、録画データの棚卸しをしてください。大切な録画番組があるなら、交換前にLANダビングで退避するか視聴を済ませる準備を始めましょう。そのうえでJ:COMマイページまたは電話窓口で交換の申し込みと、料金の変動がないか確認してください。最新の料金・キャンペーン条件はJ:COM公式サイトでご確認ください。

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