ループ電気(Looopでんき)をやめたいと思って調べ始めると、「解約金がかかるらしい」「電話がつながらない」といった不安な情報ばかり目に入ってきて、手が止まってしまいますよね。引っ越しが決まっている方なら、なおさら「いつまでに何をすればいいのか」がはっきりしないままでは落ち着かないはずです。
先に結論をお伝えします。ループ電気の解約手数料と違約金は0円で、契約期間の縛りもありません。そのうえで大事なのは、自分が「電話が必要な人」なのか「連絡そのものが不要な人」なのかを最初に見分けることです。ここを取り違えると、引っ越し先で電気が使えない、あるいは古い家の電気代を払い続ける、といった余計な手間が発生します。
この記事では、同じ住所で他社に乗り換えるケースと、引っ越しで電気を止めるケースを分けて、手続きの順番・期限・電話の受付時間まで具体的に整理します。さらに、ガスをセットで契約している方が見落としがちな自動解約の落とし穴、解約後に届く最後の請求のタイミング、乗り換え先の選び方まで、公式サイトで確認できた事実をもとに丁寧に解説していきます。
この記事でわかることは4つです。①ループ電気の解約手数料・違約金が0円である根拠と、それでも損しやすいタイミング ②「連絡不要な人」と「電話が必須な人」を30秒で見分ける方法 ③引っ越しで止めるときの電話手続きの流れと、退去予定日の2日前という期限 ④ガスの同時解約・最後の請求・乗り換え先選びまでの後片付け
ループ電気の解約に手数料はかかる?まず結論から確認する

解約手数料も違約金も0円、契約期間の縛りもない
ループ電気は、いつ解約しても解約手数料と違約金がかかりません。公式サイトには「解約手数料 0円 契約期間の縛りもなし」と明記されており、契約から1カ月で解約しても、逆に何年使ってから解約しても、やめること自体にお金は発生しない仕組みです。
なぜこうなっているかというと、ループ電気の主力プランである「スマートタイムONE(電灯)」には、そもそも2年契約や3年契約といった期間の取り決めがないからです。携帯電話やケーブルテレビの契約でおなじみの「更新月まで待たないと解約金がかかる」という考え方が、このプランには当てはまりません。更新月を調べる必要も、更新月まで我慢する必要もないということです。
確認したい場合は、公式サイトの解約案内ページ(Looopでんき公式・解約について)を開いてください。解約金や違約金がかからないこと、契約期間に制限がなくいつでも解約できることが書かれています。
注意したいのは、「ループ電気側に払うお金はゼロ」であっても、乗り換え先の電力会社に初期費用や契約手数料がある場合はそちらが発生する点です。ゼロ円なのはあくまで解約に対してであり、次に契約する会社の条件は別途確認が必要になります。
縛りがないのは「市場連動型」という料金の仕組みがあるから
解約が自由な理由は、料金プランの設計そのものにあります。スマートタイムONEは、電気料金の単価が日本卸電力取引所(JEPX)の取引価格に応じて30分ごとに変動する市場連動型プランです。基本料金は0円で、使った分の単価が時間帯ごとに上下します。
一般的な固定単価のプランでは、電力会社が「安定した単価で長く使ってもらうこと」を前提にしているため、期間の縛りや解約金を設けるケースがあります。一方の市場連動型は、仕入れ値の変動をそのまま利用者と分け合う設計なので、会社側が長期契約で利用者を囲い込む必要が薄いのです。だからこそ、出入りが自由になっています。
自分の契約プランを確かめるには、マイページにログインして契約内容の画面を開き、プラン名の欄を見てください。「スマートタイムONE」と表示されていれば市場連動型です。なお、おうちプランやスマートタイムプラン、オール電化専用プランといった旧プランはすでに新規受付が終了しています。
見落としがちなのは、「縛りがない=いつやめても同じ金額」ではないことです。市場連動型は季節や時間帯で単価が動くため、やめるタイミングによって最後の請求額の感触は変わります。次で具体的に説明します。
0円でも損はある?解約する月の電気代の考え方
解約自体は0円ですが、解約が完了するまでの電気代は当然ながら請求されます。市場連動型のため、夏や冬の日中・夜間のように市場価格が上がりやすい時期に使った分は、固定単価のプランより割高になるケースがあります。「解約手続き中だから安くなる」ということはありません。
仕組みとしては、電気を止める日、あるいは他社への切り替え日までの使用量が、前回検針日からの日割りで計算されます。つまり、切り替えが月の途中になっても、使っていない期間の分まで丸ごと1カ月請求されることはありません。
具体的な行動としては、切り替えが確定してからも「でんき予報」で単価の高い時間帯を確認し、洗濯乾燥機や食洗機などまとめて電気を使う家事を、単価の安い時間帯に寄せておくと最後の請求を抑えやすくなります。アプリを開いて、その日の30分ごとの単価グラフを見るだけで判断できます。
ありがちな失敗は、「どうせやめるから」と使用量を気にせず過ごし、最終請求で驚くパターンです。市場価格が高い時期はとくに、切り替え完了までの数週間の使い方が金額に効いてきます。
「解約金が0円だから、とりあえず解約の電話をしてしまおう」は危険です。次の電力会社を決める前に電気を止めてしまうと、住み続ける家であれば電気が使えなくなります。解約の連絡より先に、乗り換え先を決めるのが正しい順番です。
実は電話しなくていい人が多い?2つのルートの分かれ道
同じ住所のまま他社に乗り換えるなら、連絡は不要
意外と知られていないのですが、今の家に住み続けたまま別の電力会社に変える場合、ループ電気に解約の連絡を入れる必要はありません。公式サイトにも「現在の住所のままでほかの電力会社へ切り替える場合は、Looopでんきに解約の連絡を入れる必要はありません」と案内されています。
これは、電力の小売り自由化のルールとして、切り替え先の電力会社が旧契約の解約手続きをまとめて代行する仕組みになっているためです。あなたが新しい会社に申し込むと、その会社が送配電網の情報を使ってループ電気側の契約を廃止する処理まで進めてくれます。新電力への乗り換えでも、東京電力などの旧一般電気事業者へ戻る場合でも同じ扱いです。
実際の手順は、新しい電力会社の申込画面で、検針票やマイページに載っている「供給地点特定番号」と現在の契約者名義を入力するだけです。ループ電気のお客様番号を求められることもあるので、マイページを開いた状態で申し込むとスムーズに進みます。
ここでの失敗例は、良かれと思ってループ電気にも解約の電話をしてしまい、切り替え処理と行き違いになるケースです。二重に手続きを走らせると確認の手間が増えるだけなので、同一住所での乗り換えは「新しい会社に申し込むだけ」と覚えておいてください。
引っ越しで電気を止めるなら、電話が必須になる
一方、引っ越しで今の家の電気そのものを止める場合は、ループ電気への連絡が必ず必要です。しかも、この「現契約の廃止」はマイページやアプリでは完結せず、公式サイトに「現契約を廃止いただく際はお電話のみの受付」と書かれているとおり、電話受付のみの対応になります。
理由は、乗り換えと違って「代わりに手続きしてくれる新しい電力会社」が存在しないからです。あなたが退去したあと、その家の電気は次の入居者が契約するまで宙に浮きます。だからこそ、いつ止めるかを本人が申告する必要があるわけです。
連絡先はLooopでんきコンタクトセンターの0120-718-507で、受付時間は9:00~20:00、年中無休です。IP電話や国際電話からはつながらないため、スマートフォンか固定電話からかけてください。混み合う時間を避けたいなら、平日の午前中が比較的つながりやすい時間帯です。
よくある失敗は、「Webでできるはず」と思い込んでマイページを探し回り、期限ぎりぎりになって電話するパターンです。廃止の受付は電話だけと最初から割り切って、引っ越し日が決まった時点でスケジュールに入れておきましょう。
自分がどちらのルートか、30秒で判定する
迷ったときの判断基準はシンプルで、「今の住所で電気を使い続けるかどうか」の一点です。使い続けるなら乗り換えルート(連絡不要)、その家から出るなら引っ越しルート(電話必須)になります。同じ「解約」でも、やることが正反対になるので最初にここを固定してください。
判断に迷いやすいのが、引っ越し先でもループ電気を使い続けたいケースです。この場合は解約ではなく「引越し手続き」に該当し、マイページから申し込めます。詳しくは後半で説明します。
もうひとつ迷いやすいのが、二世帯や単身赴任で「家は残すが名義を変えたい」ケースです。契約者本人が変わる手続きは廃止と新規契約の組み合わせになるため、自己判断せずコンタクトセンターに相談したほうが確実です。
状況別の手続き早見表で自分の位置を確かめる
3つのルートを並べると違いがはっきりします。手数料はどのルートでも0円ですが、必要な行動と期限がまったく違うことを押さえてください。
| 比較項目 | 同一住所で乗り換え | 引っ越しで解約 | 引っ越し先でも継続 |
|---|---|---|---|
| ループ電気への連絡 | 不要 | 必要(電話のみ) | マイページで完結 |
| 手続きする窓口 | 乗り換え先の会社 | コンタクトセンター | マイページ(24時間) |
| 目安の期限 | 申込から1~2ヶ月 | 退去予定日の2日前まで | 入居予定日の2日前まで |
| 解約手数料 | 0円 | 0円 | 解約ではないため対象外 |
電力会社の解約は、ケーブルテレビの解約とは進み方が違います。J:COMのように機器の返却や撤去工事がある契約と比べると、電気は「切り替え日を決めるだけ」でモノのやり取りが発生しないぶん身軽です。J:COM電力から他社へ移る場合の考え方は、こちらの記事で詳しく整理しています。

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引っ越しで止めるときの電話手続き、失敗しない進め方

電話の前に手元へ用意しておくもの
電話をかける前に情報をそろえておくと、通話は数分で終わります。用意するのは、契約者名義、現在の住所、お客様番号(マイページの契約情報に表示されています)、電気を止めたい日、そして引っ越し先の連絡先です。
なぜ事前準備が要るかというと、オペレーターは契約の特定と停止日の確定を口頭で行うからです。お客様番号がわからないまま電話すると、本人確認に時間がかかり、混み合う時間帯だと通話が長引きます。
手順としては、電話の前にスマートフォンでマイページにログインし、「契約情報」の画面を開いたままにしておきます。そのうえで0120-718-507に発信し、音声ガイダンスに従って引っ越し・廃止の窓口を選んでください。受付は9:00~20:00で年中無休です。
注意点として、IP電話や国際電話からは受け付けていません。ひかり電話などIP電話を使っている家庭では、スマートフォンからかけ直す必要があります。ここでつまずいて「つながらない」と勘違いする方が少なくありません。
電話手続きの流れを4ステップで押さえる
手続きの順番には明確な正解があります。先に新しい電力会社と契約し、そのあとでループ電気に停止を伝える、という順番です。逆にすると引っ越し先で電気が使えない事態になります。
- Step1: 引っ越し先で使う電力会社を決め、先に申し込みを済ませる(使用開始日を入居日に合わせる)
- Step2: マイページで契約者名義・お客様番号・供給地点特定番号を控える
- Step3: コンタクトセンター0120-718-507へ電話し、引っ越しによる廃止を伝える(受付9:00~20:00・年中無休)
- Step4: 電気を止める日と最終請求の連絡先を確認し、控えを残しておく
通話中に必ず確認したいのは「電気の使用停止日」と「最終請求はどのカードに請求されるか」の2点です。この2つを聞き逃すと、あとから自分で調べ直す手間が生まれます。
なお、電気メーターがスマートメーターに交換済みであれば、停止の操作は遠隔で行われます。引っ越し当日に自分でブレーカーを操作したり、立ち会ったりする必要はありません。
期限は退去予定日の2日前、それでも早めに動くべき理由
公式の案内では、廃止の申請は退去予定日の2日前までとされています。期限を過ぎてしまった場合は、コンタクトセンターへ電話して個別に相談する流れです。
ただし、この「2日前」はあくまで受付上のデッドラインです。解説サイトによっては、電気の使用停止日の10日前までに連絡することを推奨しているところもあります。引っ越しシーズンの3月から4月は電話が混み合いやすく、2日前に電話をかけて20:00までつながらない、という事態も起こり得ます。
実務的には、賃貸の解約通知を大家さんや管理会社に出したタイミング、つまり退去日が確定した時点で電気の手続きも済ませてしまうのが安全です。引っ越し業者の予約と同じ日にまとめて処理しておくと忘れません。
ありがちな失敗は、退去日が数日ずれたのに連絡を入れ忘れ、まだ住んでいる部屋の電気が止まってしまうケースです。日程が動いたら、その都度コンタクトセンターに変更を伝えてください。
いちばん多い失敗:先に電話して新居で電気が使えない
引っ越しにまつわるトラブルで多いのが、順番の取り違えです。「まずは今の契約を整理しよう」と考えてループ電気に廃止の電話を入れ、引っ越し先の電力会社の申し込みを後回しにすると、入居初日に照明もエアコンも動かない、という事態になります。
なぜ起きるかというと、引っ越し先の電気は「誰かが契約しないと供給が始まらない」からです。前の入居者の契約はすでに廃止されていることが多く、新しい住人が申し込んで初めて通電の準備が進みます。この申し込みには一定の日数が必要です。
対策はシンプルで、「新居の申し込み完了メールを受け取ってから、ループ電気に電話する」という順番を守ることです。公式の案内でも、引っ越し日に電気が使えなくなるのを防ぐため、先に新しい電力会社と契約してからループ電気へ連絡するよう説明されています。
もし順番を間違えてしまったと気づいたら、まず新居の電力会社に連絡して最短の開始日を確認し、そのうえでループ電気側の停止日を調整できないか相談してください。夜間や休日に気づいた場合は、翌9:00の受付開始と同時に電話するのが最短ルートです。
引っ越し先でも使うなら「解約しない」という選択肢
マイページの「引越しする」なら5分で完了する
引っ越し先でもループ電気を使い続けるなら、そもそも解約する必要はありません。マイページの「引越しする」ボタンから申し込めば、現住所の廃止と引っ越し先の契約をまとめて手続きできます。所要時間は5分ほどで、24時間受付されています。
電話が必要な廃止と違い、こちらがWebで完結するのは、契約そのものが継続する扱いだからです。会社を変えるわけではないので、本人確認や契約内容の確認が画面上で済みます。
具体的には、マイページにログインし、「引越しする」を選択して、現住所の退去日と引っ越し先の住所・入居日を入力します。申し込みの期限は引っ越し先への入居予定日の2日前まで(午前11:59まで)で、現住所の廃止期限も退去予定日の2日前です。
注意したいのは、入力した入居日以降でないと新居の電気が使えない点です。荷物の搬入日と入居日がずれる場合は、早いほうの日付に合わせておくと安心できます。
継続すると3,000円の引越し祝い割が受けられる
引っ越し先でも継続利用する場合、3,000円の割引特典が用意されています。内訳は毎月1,000円の割引が3ヶ月続く形です。他社に乗り換えると当然この特典はなくなります。
この特典があるおかげで、「今の料金にそこまで不満はないが、引っ越しを機に見直そうかな」という段階の方は、いったん継続を選ぶ判断にも合理性が出ます。乗り換え先の初期費用と比べて、どちらが得かを数字で並べてみてください。
手続きとしては、マイページの引越し手続きを完了させれば適用されます。割引が反映されているかどうかは、引っ越し後の請求明細で確認できます。
ただし、割引に目を奪われて自分の使い方に合わないプランを続けるのは本末転倒です。市場連動型が合っているかどうかは、後半の比較で判断してください。
引っ越しでも継続するなら、手続きはWebで5分・特典は3,000円。引っ越しでやめるなら、電話のみで期限は退去予定日の2日前。同じ「引っ越し」でも、続けるかやめるかで窓口も期限も変わります。
新築物件と離島は対象外、その場合の進め方
引っ越し先が新築物件、または離島の場合は、マイページからの引越し手続きができません。この2つは対象外と明記されています。
新築が対象外なのは、まだ供給地点特定番号が確定していなかったり、電気の引き込み工事が完了していなかったりするためです。離島は送配電の事情が本土と異なり、供給の仕組みが別建てになっています。
該当する場合の進め方は、まず引っ越し先で契約できる電力会社を確認し、そちらに新規申し込みをします。そのうえで、現住所の契約はコンタクトセンターへ電話して廃止する、という2段構えになります。新築の場合は、施工会社や管理会社に電気の引き込み状況を確認してから申し込むと二度手間を避けられます。
見落としがちなのは、「新築でも入居済みなら大丈夫だろう」と自己判断してしまうことです。手続きが進まないまま日程が迫るとリスクが高いので、対象外に当たりそうならコンタクトセンターに先に確認してください。
ガスもセットの人が見落とす、電気を止めた瞬間の落とし穴
電気を解約するとガスも自動で解約される
ループでんきとLooopガスをセットで契約している方は、電気の解約がそのままガスの解約を意味します。ガスは電気契約の付帯サービスという位置付けのため、電気を解約するとガスも自動的に同時解約となります。
この仕組みを知らないと、「電気だけ他社に変えたつもりが、ガスの供給元まで変わっていた」という状況になりかねません。とくに同一住所での乗り換えでは、新しい電力会社が電気とガスの双方の解約手続きを代行するため、自分では何もしていない感覚のままガスの契約が終わります。
確認方法としては、マイページの契約一覧でガスプランの記載があるかどうかを見てください。記載があればセット契約中です。乗り換えを申し込む前に、ガスをどうするかを決めておく必要があります。
なお、ガス側にも解約手数料・違約金はかかりません。費用面の心配は不要ですが、供給が切り替わるタイミングの管理は自分で行う必要があります。
ガスだけ残すことはできない、乗り換え先の決め方
「電気は他社に変えるが、ガスはループのまま使いたい」という要望は通りません。ガスのみを単独で継続利用することはできない仕組みだからです。
理由は、Looopガスが電気契約とセットで提供される商品設計になっているためです。電気の契約がなくなると、ガス単体で残す受け皿がありません。
そのため、電気の乗り換えを決めたら、ガスも同時に新しい契約先を探す必要があります。都市ガスであれば、地域の一般ガス事業者に戻すか、電気とセットにできる新しい会社を選ぶかの二択です。申し込みから供給開始まで日数がかかるため、電気の切り替え日より前に手配しておくと空白期間を避けられます。
ケーブルテレビ会社が提供するガスサービスをまとめ先として検討する方もいます。仕組みや切り替えの流れは、こちらの記事で解説しています。

検針票を見ながら「J:COMからガスもまとめませんかって案内が来たけど、これって安くなるの?」と手が止まっている方は多いはずです。テレビとネットの請求書にガス代…
セット割の終了で毎月の請求はどう変わるか
セット契約をやめると、電気使用量1kWhあたり1円の割引も同時に終了します。使用量が多い世帯ほど、この割引の影響は大きくなります。
計算の考え方はシンプルで、月の使用量にそのまま1円を掛けた金額が割引の実額です。月300kWh使う家庭なら、その分の割引がなくなる計算になります。乗り換え先を比較するときは、単価だけでなくこの割引の消滅分も含めて見比べてください。
確認するには、直近3カ月の請求明細をマイページから開き、割引欄の金額を平均してみるのが早道です。その金額が、乗り換え先で取り戻すべき差額の目安になります。
失敗しやすいのは、電気の単価だけを見て乗り換え先を決め、ガスの料金が上がって世帯全体の光熱費が増えるパターンです。電気とガスは合算で比べる、と決めておくと判断を誤りません。
解約後に届く最後の請求書、いつ・いくら来るのか
最終請求は解約した月の翌月にやってくる
解約が済んでも、請求は1回だけ後から届きます。最終請求は解約月の翌月に発生する流れで、たとえば3月中に解約した場合、最後の請求は4月末に発生します。
この時間差が生まれるのは、検針データが送配電事業者から届いてから料金が確定するためです。市場連動型は30分ごとの単価をすべて集計する必要があるので、即日で金額が出るわけではありません。
金額の確認方法は、マイページにログインして請求履歴を開くだけです。支払いが完了しているかどうかもここで確認できます。解約後もマイページは最終清算が終わるまで使えるので、ログイン情報は消さずに残しておいてください。
注意点は、解約したつもりで通知メールを見なくなり、請求に気づかないケースです。最後の1回が来るまでは、登録メールアドレスを変えずにおきましょう。
日割り計算の仕組みを知れば金額に納得できる
最終請求は、前回検針日から最終使用日までの電気代が日割りで計算され、登録したクレジットカードで清算されます。月の途中で解約しても、丸ごと1カ月分を取られることはありません。
基本料金が0円のプランなので、日割りの対象になるのは実際に使った電力量に対する料金と、燃料費や再生可能エネルギー発電促進賦課金などの加算分です。賦課金は2026年度で4.18円/kWhとなっており、使用量に応じて上乗せされます。
自分で概算したい場合は、マイページの使用量グラフで最終使用日までの合計kWhを確認し、その期間の平均単価と掛け合わせると目安がつかめます。市場連動型は日ごとに単価が動くため、ぴったり一致はしませんが、桁が合っているかの確認には十分です。
見落としがちなのは、切り替え日の当日分がどちらの会社に計上されるかです。請求が二重になっているように見えても、期間が重なっていなければ問題ありません。両社の明細で対象期間を突き合わせて確認してください。
やってはいけない失敗:清算前にクレジットカードを解約する
解約後のトラブルで多いのが、支払い手段を先に消してしまうケースです。ループ電気の支払いはクレジットカード払いが基本のため、登録カードを解約したり有効期限切れのまま放置したりすると、最終請求の引き落としができなくなります。
なぜ問題かというと、電気の契約が終わっていても債権としての請求は残るからです。引き落としに失敗すると、あらためて支払い方法の登録や連絡が必要になり、余計な手間が発生します。引っ越しと重なる時期はとくに気づきにくい失敗です。
対策は、「最後の清算が終わるまでは登録クレジットカードを解約しない」と決めておくことです。カードを整理したい場合でも、最終請求の支払い完了をマイページで確認してから手続きしてください。有効期限が近いカードなら、更新後の情報に登録し直しておくと安全です。
引っ越しでカードの住所変更をする方は、住所変更とカード解約を混同しないよう注意しましょう。住所変更は問題ありませんが、カード自体の解約は清算後に回すのが鉄則です。
解約と同時に「もう使わないから」とクレジットカードを解約したり、メールアドレスを削除したりすると、最終請求の支払いと通知の受け取りができなくなります。最後の清算が完了したことをマイページで確認するまでは、カードもメールもそのまま残しておいてください。
2026年11月の料金改定と、解約タイミングの関係
ループ電気は、送配電会社の託送料金の変更にともない2026年11月1日から料金を改定することを発表しています。改定後の具体的な料金単価は2026年9月下旬に案内される予定です。
託送料金は、電気を各家庭まで届ける送配電網の利用料にあたるもので、電力会社ごとの企業努力とは別に、全社の料金へ影響します。つまり、乗り換え先を検討している場合も、他社側で同様の見直しが行われる可能性があります。
判断の進め方としては、9月下旬に公表される改定内容を確認してから、乗り換え先の単価と比べるのが合理的です。改定前の数字だけで比較すると、切り替えた直後に前提が変わってしまうおそれがあります。
ただし、引っ越しの日程が決まっている方は改定の発表を待つ必要はありません。退去日は動かせないので、期限どおりに廃止の手続きを進めてください。改定を待つべきなのは、同一住所で乗り換えを検討している方だけです。
乗り換え先はどう選ぶ?市場連動型と固定型の分かれ目
世帯人数で結果が変わる、年間の差額データ
ループ電気から離れるべきかどうかは、世帯の人数と電気の使い方で答えが変わります。東京電力と比較した年間の電気代の差を整理すると、一人暮らしでは東京電力のほうが安く、二人以上では逆転します。
| 一人暮らし | 東京電力のほうが安い |
| 二人暮らし | ループ電気が年約1,000円お得 |
| 3人世帯 | ループ電気が年約6,100円お得 |
| 4人以上の世帯 | ループ電気が年約7,600円お得 |
| 支払い方法 | 東京電力は4種類/ループ電気はクレジットカード中心 |
| 備考 | ジェイコムまるわかりガイド調べ(Selectraの試算をもとに整理) |
この差が生まれる理由は、基本料金の有無にあります。ループ電気は基本料金が0円なので、使用量が増えるほど固定費のない構造が効いてきます。逆に使用量の少ない一人暮らしでは、市場価格が高い時間帯の単価が響きやすくなります。
自分のケースで判断するには、直近12カ月の使用量(kWh)をマイページで確認し、乗り換え候補のシミュレーターに入力してください。1カ月分だけで判断すると、夏や冬の偏りに引きずられます。
タイプ別、どんな人が乗り換えるべきか
まず「日中に家にいない共働き世帯」は、市場連動型と相性が良い側です。単価が上がりやすい夏冬の日中に在宅していないため、高い時間帯を避けやすいからです。この場合は、解約より使い方の調整を先に試す価値があります。
逆に「在宅ワークで日中の使用量が多い」「電気の単価を毎月一定にしたい」という方は、固定単価のプランに移ったほうが家計管理は楽になります。ループ電気は30分ごとに電力量料金が変動するため、単価が高い時間帯に電気を使うと他社より割高になるケースが多いという特性があるからです。
もうひとつ、「明細の管理をまとめたい」というタイプもあります。通信やテレビの契約と支払いを1本にしたい場合は、ケーブルテレビ会社の電気サービスを選ぶ考え方もあります。仕組みと注意点はこちらで整理しています。

検索窓に「jcom 電気」と打ち込んだとき、頭の中にあるのはたぶん「J:COMって電気も売ってるの?」か「うちの電気、いつのまにかJ:COMになってるけど大丈夫…
判断の軸は「安さ」だけではありません。支払い方法の選択肢、アプリの使い勝手、セット割の有無まで含めて、自分が毎月ストレスなく続けられるかで選んでください。
乗り換えには1~2ヶ月かかる、その間の注意点
乗り換えを申し込んでも、切り替えは即日では終わりません。新電力への申し込みから切り替えまで、おおむね1~2ヶ月かかります。この期間はループ電気の契約が続くため、引き続き従来どおり電気が使えます。
時間がかかるのは、検針日のサイクルに合わせて切り替えが行われるからです。多くの場合、次回またはその次の検針日が切り替えのタイミングになります。スマートメーターがまだ設置されていない住宅では、交換工事の日程も加わります。
進捗を確認したいときは、乗り換え先の会社から届く「供給開始日のお知らせ」を見てください。この日付が、ループ電気の最終使用日になります。ループ電気側から個別の連絡が来ないこともありますが、手続きが進んでいないという意味ではありません。
この期間にやってはいけないのが、待ちきれずにループ電気へ廃止の電話をかけてしまうことです。同一住所での乗り換えは連絡不要で、二重に手続きすると切り替え処理と行き違いになります。申し込みが完了したら、供給開始日まで静かに待つのが正解です。
まとめ:ループ電気の解約は順番さえ守れば怖くない
最初の一歩は、マイページを開いて契約情報の画面をスクリーンショットで残すことです。契約者名義・お客様番号・供給地点特定番号・ガスプランの有無、この4点さえ手元にあれば、乗り換えの申し込みも廃止の電話も詰まらずに進みます。そのうえで、今の家に住み続けるのか出るのかを決めれば、あなたが取るべきルートは自動的に決まります。住み続けるなら乗り換え先に申し込むだけ、出るなら退去日が確定した日に電話を1本入れるだけです。
電気料金のプランや割引の内容は改定されることがあります。手続きの前に、Looopでんき公式の引越し・解約手続きページと公式サイトのプラン案内で最新の条件をご確認ください。

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