朝いちばんにメールを開いたのに、受信トレイが昨日のまま止まっている。送信はできているのに、なぜか届くはずのメールだけが入ってこない。J:COMのメールアドレスを使っていると、こうした「受信だけができない」状態にぶつかることがあります。
先に結論をお伝えすると、J:COMのメールが受信できない原因は、細かく数えればきりがないように見えて、実は「設定値のズレ」「パスワードが通っていない」「届いているのに見えていない」の3タイプに集約できます。そして、この3つはそれぞれ症状の出方がはっきり違うので、見分けさえつけば直し方も一本道です。
この記事では、J:COM公式サポートが公開しているサーバー名・ポート番号といった設定値の正解を一覧にしたうえで、2026年に入って多くの人がつまずいたGmailアプリのPOPサポート終了、6月のメールパスワード無効化といった「最近になって急に届かなくなった」ケースまで、順番に切り分けていきます。iPhone・Android・パソコンそれぞれの操作パスも具体的に書いていますので、画面を開きながら一緒に進めてみてください。
・J:COMメールが受信できない原因を3タイプに切り分ける方法
・受信サーバー・送信サーバー・ポート番号・SSLの正しい設定値
・パスワードが通っていないときの確認と再設定の手順
・Gmailアプリで届かなくなった人の2つの対処ルート
・iPhone/Android/パソコン別の設定確認メニューパス
J:COMのメールが受信できない原因は3タイプに分かれます

いきなりメールソフトの設定画面を開いて片っ端から数字を書き換える前に、まず自分がどのタイプに当てはまるかを見極めたほうが早く終わります。3タイプはそれぞれ「いつから起きたか」「送信はできるか」「WebMailでは見えるか」で判別できるからです。
タイプ1:メールソフトの設定値がJ:COMの正解とズレている
いちばん多いのが、受信サーバー名やポート番号が正解とずれているケースです。「メールを取得中」のまま止まる、しばらくしてタイムアウトのエラーが出る、あるいは証明書に関する警告が出続ける、といった症状が出ます。
なぜ設定値がずれるのかというと、メールソフトが自動でサーバーを推測して入力してしまうためです。メールアドレスを入れた時点で、ソフト側が「このドメインならこのサーバーだろう」と当たりをつけて設定を作ります。ところがJ:COMのメールはドメインが@jcom.zaq.ne.jpと@jcom.home.ne.jpの2種類あり、自動推測が外れることがあります。パソコンを買い替えたときや、メールソフトを新しいバージョンに入れ替えたときに起きやすいのはこのためです。
確認する場所は、使っているメールソフトのアカウント設定画面です。ここで受信サーバー名・ポート番号・SSLの3点を見て、次の章の早見表と1文字ずつ突き合わせます。特にサーバー名は「pops」の末尾のsが抜けているだけで接続できません。
注意したいのは、送信だけできて受信ができない場合も、原因は受信サーバー側にあるという点です。送信と受信は別々のサーバーを使うので、「送れているから設定は合っているはず」という判断は成り立ちません。受信側だけを集中して見直してください。
タイプ2:パスワードが通っていない
「メールアドレスが存在しない、またはパスワードに誤りがあります」という趣旨のメッセージが出る場合は、設定値ではなく認証で止まっています。J:COM公式サポートも、このメッセージが出たときは設定変更が必要としています。
認証で止まる理由は大きく2つです。1つは単純な入力ミスで、メール用パスワードとJ:COMパーソナルID(契約者ID)のパスワードを取り違えているパターンがよくあります。この2つは別物で、メールソフトに入れるのはメール用のほうです。もう1つは、J:COM側でパスワードが無効化されているケースです。J:COM公式サポートでは、2026年6月26日(金)以降にメールの送受信ができなくなった、またはWebMailにログインできなくなった場合は、パスワードの設定変更をするよう案内されています。
見分け方は簡単で、ブラウザーからWebMailにログインしてみることです。WebMailにも入れないならパスワードそのものが通っていないので、マイページで再設定します。手順は後の章で詳しく追っていきます。
ここでやりがちな失敗が、パスワードを何度も入れ直しているうちに、メールソフト側に古いパスワードが記憶されたまま残ってしまうことです。パスワードを変更したら、パソコン・スマホ・タブレットと、そのアドレスを設定しているすべての端末で入れ替える必要があります。1台でも古いままだと、そこから認証エラーが出続けます。
タイプ3:届いてはいるが別のフォルダに入って見えていない
WebMailにログインできて、受信トレイにも新着があるのに、手元の端末には出てこない。この場合は「受信できていない」のではなく「見えていない」だけです。エラーが一切出ないぶん、かえって気づきにくいタイプです。
仕組みとしては、J:COMの迷惑メール撃退サービスが、受信したメールをサーバー側で振り分けています。J:COM公式サポートによれば、迷惑メールと判定されたメールはWebMailの[迷惑メール]フォルダに保存され、なりすましと判定されたメールは「なりすまし」フォルダへ振り分けられます。POP設定の端末は受信トレイしか見に行かないため、別フォルダに入ったメールは端末側に一切表示されません。
確認は、WebMailにログインして左側のフォルダ一覧を開き、[迷惑メール]と「なりすまし」の2つを順に開くだけです。探しているメールがそこにあれば、原因は確定です。
気をつけたいのは保存期間で、[迷惑メール]フォルダのメールはJ:COM公式サポートの案内では7日間で自動削除され、削除後の復元はできません。「そのうち探そう」と後回しにすると、消えてから気づくことになります。心当たりがあるなら、今すぐ開いてみてください。
最初に見るべきは「サーバー名とポート番号」の4項目
タイプ1に当てはまったら、直す場所は4つだけです。受信サーバー名、受信ポート番号、送信サーバー名、送信ポート番号。ここにSSLと認証のオン・オフを加えても6項目で、これ以外を触る必要はありません。
| 受信サーバー(POP) | pops.jcom.zaq.ne.jp |
| POPのポート番号 | 995(SSL:あり/オン) |
| 受信サーバー(IMAP) | imap.jcom.zaq.ne.jp |
| IMAPのポート番号 | 993(SSL/TLS:有効) |
| 送信サーバー(SMTP) | smtpa.jcom.zaq.ne.jp |
| SMTPのポート番号 | 465(SSL:あり/オン) |
| 認証方式 | 受信・送信とも「あり(パスワード)」 |
受信サーバーはPOPとIMAPで別物|どちらを選ぶかで設定が変わる
受信サーバー名は、POPなら「pops.jcom.zaq.ne.jp」、IMAPなら「imap.jcom.zaq.ne.jp」です。この2つは互換ではないので、POPの設定にimapのサーバー名を入れても動きません。
2つの違いは、メールの本体をどこに置くかです。POP(Post Office Protocol:郵便局から手紙を持ち帰るイメージ)は、サーバーからメールを端末にダウンロードして手元に保管します。IMAP(Internet Message Access Protocol:サーバーの棚を直接のぞくイメージ)は、メールをサーバーに置いたまま端末から参照します。だからIMAPなら、パソコンで既読にしたメールはスマホでも既読になり、迷惑メールフォルダやなりすましフォルダも端末から直接見えます。
どちらを選ぶかは使い方しだいです。スマホとパソコンの2台以上で同じアドレスを見る人、外出先でも過去のメールを検索したい人はIMAPが向いています。1台のパソコンでしか使わず、サーバー容量を気にせず全部手元に置いておきたい人はPOPでも困りません。
設定を切り替えるときの注意点として、POPからIMAPに変える場合は既存のアカウントを編集するのではなく、いったん新しいアカウントとして追加するのが確実です。受信方式そのものが変わるため、サーバー名だけ書き換えても正しく動かないメールソフトがあります。POP時代にダウンロード済みのメールは端末内に残るので、消えてしまう心配はありません。
ポート番号995・993・465の3つを覚えておけば迷わない
ポート番号は、サーバーのどの入口を使うかを指定する番号です。J:COMメールでは、POP受信が995、IMAP受信が993、SMTP送信が465の3つを使います。
この番号が重要なのは、SSL(通信を暗号化する仕組み)を使うかどうかで入口が変わるからです。暗号化なしの古い入口はPOPが110、SMTPが25や587で、SSLありの入口とは別番号になっています。番号とSSLのオン・オフがちぐはぐだと、サーバーは応答しても認証まで進めず、結果として受信が止まります。
確認する場所は、メールソフトのアカウント設定にある「詳細設定」「サーバー設定」「送信サーバー(SMTP)」といった項目の中です。多くのソフトでは、SSLのチェックを入れるとポート番号が自動で切り替わります。逆にいえば、SSLのチェックを外したままポート番号だけ995に書き換えても接続できません。SSLを先にオンにしてから番号を確認するのが手戻りのない順番です。
「メールが送受信できない」の裏でSSLと認証が抜けている失敗
設定値の見直しでとくに見落とされるのが、SSLと認証のチェックボックスです。J:COM公式サポートでも、受信・送信の両サーバーとも認証方式は「あり(パスワード)」に設定する必要があるとされています。
ありがちな失敗パターンが、受信ポートを暗号化なし時代の110のまま使い続けているケースです。以前のパソコンからメール設定をそのまま引き継いだ人に多く、当時は動いていたので本人は設定を疑いません。ところがSSLがオフのままだと証明書エラーの警告が出たり、認証を弾かれて受信できなくなったりします。J:COM公式のお知らせでも、送受信サーバーの設定誤りがSSL・証明書エラーにつながると案内されています。
直し方は、受信ポートを995(IMAPなら993)に変え、SSLをオンにし、認証を「あり(パスワード)」にするだけです。送信側も465とSSLオンに揃えます。設定を保存したあとはメールソフトを一度終了し、立ち上げ直してから受信テストをしてください。
もうひとつの落とし穴は、送信サーバーの認証設定に「受信サーバーと同じ設定を使用する」というチェックがあるソフトです。ここが外れていると、送信時だけパスワードを聞かれ続けます。受信が直ったのに送信でつまずいたら、まずこの項目を疑ってください。
現在の設定値(サーバー名・ポート番号・ユーザー名)をスクリーンショットか紙にメモしてから変更してください。書き換えた結果さらに悪化した場合、元に戻せないと復旧が長引きます。特にユーザー名は、メールアドレス全体を入れる場合と@より前だけを入れる場合があり、うろ覚えで書き換えると復元できなくなります。
設定を直す前に手元に用意しておく3つの情報
設定画面を開く前に、メールアドレス、メール用パスワード、そしてJ:COMパーソナルID(契約者ID)のログイン情報の3つを揃えておくと、途中で止まらずに済みます。
この3つが必要な理由は、設定のやり直しがほぼ必ずパスワード入力を伴うからです。メールソフトの設定画面は、サーバー名を書き換えて保存した瞬間に再認証を求めてきます。そこでパスワードがわからないと、調べに行くために設定画面を閉じることになり、入力途中の内容が消えることもあります。
メールアドレスとメール用パスワードは、J:COMマイページから確認・変更できます。かつては「インターネット環境設定通知書」というA4の書面に初期メールアドレスと初期パスワードが記載されていましたが、J:COM公式のお知らせによれば、この通知書は2023年5月8日(月)に新規発行および再発行が終了しています。手元に古い通知書がある人はそれで確認できますが、紛失した場合の再発行はできないので、マイページかMY J:COMアプリを使うことになります。
注意点として、マイページへのログインにはJ:COMパーソナルID(契約者ID)が必要です。メールアドレスとパスワードだけでは入れません。パーソナルIDのほうがわからない場合は、先にそちらの復旧が必要になります。
パスワードが通っていないときの見分け方と再設定の全手順

タイプ2に当てはまった人は、ここからの手順で復旧します。ポイントは、メール用パスワードとパーソナルIDのパスワードを混同しないこと、そして再設定後にすべての端末を更新することの2点です。
2026年6月26日以降に急に届かなくなった人が最初に疑うこと
それまで普通に使えていたのに、ある日を境に送受信もWebMailログインもできなくなった。このパターンでは、端末側の設定はいじっていないので、原因は端末の外にあります。
J:COM公式サポートでは、2026年6月26日(金)以降にメールの送受信ができなくなった、またはWebMailにログインできなくなった場合について、パスワードの設定変更を案内しています。セキュリティ保護の観点からメール用パスワードが無効化された状態のため、同じパスワードを何度入れ直しても通りません。
この場合にやることは1つで、マイページからメール用パスワードを新しく設定し直すことです。復旧を待っても状況は変わりませんし、メールソフトの再インストールをしても解決しません。パスワードを変えることが復旧手順そのものになっています。
ここで注意したいのが、家族で複数のメールアドレスを使っている場合です。J:COMのメールサービスは、連絡用メールアドレス1つに加えてユーザーメールアドレスを最大5つまで追加登録でき、合計最大6つのアドレスを持てます。アドレスごとにパスワードが分かれているため、家族分をまとめて設定し直す必要があります。「自分のは直ったから終わり」と思っていると、あとから家族が同じことで困ることになります。
マイページでメールアドレスとパスワードを確認・変更する手順
再設定はJ:COMマイページから行います。パソコンでもスマートフォンでも同じ流れです。
- Step1: ブラウザーでJ:COMマイページ(mypage.jcom.co.jp)を開き、J:COMパーソナルID(契約者ID)でログインする
- Step2: ネットアカウント(メールアドレスの確認・変更)のメニューに進み、対象のメールアドレスを選ぶ
- Step3: 「パスワード」の「変更する」から次の画面に進み、新しいパスワードを設定して保存する
- Step4: 新しいパスワードでWebMailにログインできるかを先に確認する
- Step5: パソコン・スマホ・タブレットなど、そのアドレスを設定しているすべての端末でパスワードを入れ替える
Step4を飛ばさないのが大事なところです。WebMailで先に確認しておけば、そのあと端末側で受信できなかったときに「パスワードは合っている=設定値の問題」と切り分けられます。順番を逆にすると、どちらが原因かわからないまま両方をいじることになります。
ログイン時に、ワンタイムパスワードや指紋・顔認証といった2段階認証の操作を求められることがあります。スマートフォンが手元にない状態で始めると途中で止まるので、認証に使う端末を近くに置いてから作業してください。
マイページにそもそもログインできないときの回り道
メール用パスワードを直したいのに、その入口であるマイページに入れない。この場合はメールの問題ではなくパーソナルIDの問題なので、先にそちらを解決します。
パーソナルIDでログインできない原因は、IDの取り違え、パスワード失念、2段階認証に使う端末の変更など複数あります。メールソフト側をいくら触っても進まないので、切り分けとしてはここで一度メールから離れるのが正解です。
マイページに入れないときの原因と対処は、次の記事で症状別に整理しています。ログインが通ってから、この記事の手順に戻ってきてください。

「J:COMのマイページにログインしようとしたのに、なぜか入れない」——請求金額を確認したいときや、契約内容を見直したいときに限って、この壁にぶつかると焦ってし…
MY J:COMアプリからアカウント情報を確認する方法
パソコンを開くのが面倒なとき、あるいはパソコンが不調でブラウザーが使えないときは、スマートフォンのMY J:COMアプリからでも同じ確認ができます。
J:COM公式のお知らせによれば、MY J:COMアプリでは、ナビゲーションバーから「各種お手続き」→「ネットアカウント」と進むことで、J:COM NETアカウントの確認・変更に対応しています。ブラウザー版マイページと同じ内容を扱えるので、外出先でメールが止まったときにも対応できます。
アプリを使うメリットは、生体認証でログインできる点です。パーソナルIDのパスワードを毎回入力する必要がないので、「パスワードを忘れていて先に進めない」という詰まり方をしにくくなります。メールの調子が悪くなる前に、アプリだけ入れてログインしておくと保険になります。
注意点として、アプリからパスワードを変更した場合も、端末のメールアプリ側は自動では更新されません。変更したあとに手動で入れ替える作業は、ブラウザーから変更した場合とまったく同じように必要です。
Gmailアプリで急に届かなくなった人がやるべきこと
2026年に入ってから「設定は何も変えていないのにJ:COMのメールだけ届かない」という状況になった人は、この章が当てはまる可能性が高いです。原因はJ:COM側ではなくGoogle側の仕様変更にあります。
2026年1月のPOPサポート終了で何が起きたのか
J:COM公式のお知らせ(2025年12月12日掲載)によれば、GoogleはGmailで外部メールアドレスのPOPサポートを2026年1月に終了すると発表しました。これにより、GmailにJ:COMメールをPOPで取り込んで読んでいた人は、新着メールを受信できなくなりました。
影響範囲には差があります。同お知らせでは、PCブラウザー版Gmailではすべてのユーザーが受信できなくなり、スマートフォン・タブレット版のGmailアプリでPOP設定を使っている人も受信できなくなるとされています。一方、Googleの@gmail.comアドレス自体には影響がなく、Outlook・Thunderbirdといったメールソフトは引き続き利用できます。
ここで押さえておきたいのは、これは不具合ではなく仕様変更だという点です。待っていても元に戻ることはないので、受け取り方そのものを変える必要があります。
ややこしいのは、送信側には影響が出ないケースがあることです。Gmailから送るぶんには問題なく、受信だけが止まる。そのため「相手が送っていないだけかも」と誤解したまま、大事なメールを何日も取りこぼしてしまう人がいます。心当たりがあるなら、まず次の判定を試してください。
自分が該当するかは「pops.jcom.zaq.ne.jp」の文字で判定できる
該当するかどうかの判定はシンプルです。Gmailのアカウント設定を開き、J:COMメールを取り込んでいる設定の受信サーバー欄を見ます。
J:COM公式のお知らせでは、設定確認時にサーバー欄が「pops.jcom.zaq.ne.jp」となっている場合が該当ユーザーだと案内されています。この文字列はPOP用の受信サーバー名なので、ここに表示されていれば、その設定はPOPで動いていたということです。
確認場所は、パソコンのブラウザー版Gmailなら、画面右上の歯車アイコン > すべての設定を表示 > アカウントとインポート > 他のアカウントのメールを確認、と進んだ先です。Androidのアプリなら、プロフィールアイコン > すべての設定を表示 から対象アカウントを選んで受信設定を開きます。
逆に、サーバー欄が「imap.jcom.zaq.ne.jp」ならIMAPで動いているので、今回の変更の影響は受けません。その場合は受信できない原因が別にあるということなので、パスワードやフォルダ振り分けのほうを疑ってください。
対策1:WebMailに切り替える(もっとも手間が少ない)
いちばん手早い対策は、GmailでJ:COMメールを読むのをやめて、WebMailを使うことです。J:COM公式のお知らせでも、POPサポート終了後も継続して利用できる受け取り方としてWebMailの利用がすすめられています。
WebMailは、パソコンやスマートフォンのWebブラウザーからJ:COM NETメールアドレスとパスワードでログインして送受信するサービスです。追加の設定は不要で、アプリのインストールもいりません。サーバー名やポート番号を入力する場面が一切ないので、設定でつまずく余地がそもそもありません。
使い方は、ブラウザーでJ:COMのWebMailページを開き、メールアドレスとメール用パスワードを入力してログインするだけです。スマートフォンなら、ログインしたページをホーム画面に追加しておくとアプリのように開けます。
デメリットも正直にお伝えすると、WebMailはブラウザーを開かないと新着に気づけません。プッシュ通知でメール到着を知りたい人には物足りなく感じられます。仕事の連絡を受けていて即時性が必要なら、次のIMAP設定のほうが向いています。
対策2:IMAP設定に組み直す手順とPOPとの違い
通知を受け取りながら今までどおりアプリで読みたい人は、IMAPで設定し直します。GmailアプリでもIMAPなら継続して使えます。
IMAPに変えると副作用として良いことがあります。サーバー上のフォルダをそのまま参照するので、[迷惑メール]フォルダやなりすましフォルダの中身もアプリから直接のぞけるようになります。POPでは見えなかった「振り分けられていたメール」に気づけるわけです。
切り替えるときの注意は、古いPOPアカウントをすぐ削除しないことです。POPで受信済みのメールはその設定の中に紐づいているため、先に削除すると過去のメールが見えなくなることがあります。IMAPの新しいアカウントで新着が届くのを確認してから、古いほうを整理してください。
届いているのに見えていない?フォルダ振り分けの落とし穴
WebMailを開いたら受信トレイに新着があった、という人はこの章です。メールは無事に届いているので、あとは「どこに入ったか」を突き止めるだけです。
迷惑メールフォルダは7日で自動削除される
J:COMの迷惑メール撃退サービスのうち、自動振分の機能を有効にしていると、迷惑メールと判定されたメールはWebMailの[迷惑メール]フォルダに保存されます。ここが盲点になりやすい場所です。
やっかいなのは保存期間です。J:COM公式サポートによれば、[迷惑メール]フォルダに振り分けられたメールは7日間で自動削除され、削除後の復元はできません。1週間気づかずにいると、内容を確認する手段がなくなります。
確認手順は、WebMailにログインし、左側のフォルダ一覧から[迷惑メール]を開いて中身を見るだけです。必要なメールが入っていた場合は、受信トレイに移動させたうえで、その送信元を受信許可の設定に加えておくと次から誤判定されにくくなります。
注意点として、このフォルダに入っているメールの容量も、メールボックス全体の使用量に含まれます。放置していると容量を圧迫する要因になるので、定期的にのぞく習慣をつけておくと安心です。
なりすまし対策フォルダは365日保管|取引先のメールが紛れやすい
もうひとつの振り分け先が「なりすまし」フォルダです。J:COM公式サポートによれば、なりすましと判定されたメールはWebMailの「なりすまし」フォルダ、またはメールソフトのIMAP設定の「なりすまし」フォルダに振り分けられ、365日後に自動削除されます。
なりすまし判定は、送信元として書かれているアドレスと、実際に送信してきたサーバーの情報が食い違うときに働きます。フィッシングメールを止めるための仕組みですが、正規のメールでも、メールマガジンの配信代行や転送サービスを経由していると同じ条件に当てはまることがあります。学校や自治会の一斉配信、通販サイトの注文確認メールなどが入り込むのはこのためです。
[迷惑メール]と違って保存期間が365日と長いので、こちらは慌てる必要はありません。ただし逆に、長く放置されて誰にも気づかれないままになりやすいフォルダでもあります。「あの案内、来ていなかったよね」と思い当たることがあるなら、一度さかのぼって確認してみてください。
ちなみにJ:COMの迷惑メール対策は、ウイルススキャン → 受信許可 → 受信拒否 → 自動振分 → なりすまし対策 → メール転送、という順番でフィルターが適用されます。受信許可の設定が受信拒否より先に効くので、どうしても受け取りたい相手は受信許可に入れておくのが確実です。
「サーバーにメッセージを残す」設定で家族の端末に届かなくなる
もうひとつの失敗パターンが、POP設定の「サーバーにメッセージを残す」のチェックが外れているケースです。パソコンでメールを受信した瞬間にサーバーから消えてしまい、あとから開いたスマートフォンには新着が1通も入ってこないという状態になります。
なぜこうなるかというと、POPはサーバーからメールをダウンロードして持ち帰る方式だからです。持ち帰ったあとサーバー側を削除する設定になっていると、2台目以降の端末が取りに行っても、すでにそこには何も残っていません。1台しか使っていなかった時代の設定のまま、あとからスマホを追加した人がぶつかりやすい落とし穴です。
対処は、メールソフトのアカウント設定にある「詳細設定」や「サーバー設定」の中から「サーバーにメッセージのコピーを残す」にチェックを入れることです。あわせて「○日後にサーバーから削除する」の日数も確認しておきます。ここを14日〜30日程度にしておくと、他の端末が取りに行く余裕ができます。
ただし、残す期間を無制限にすると、メールボックスの容量をどんどん消費します。J:COMのメールサービスでは1メールアドレスあたりのメールボックス容量が15GBあるため、通常のやりとりですぐ埋まることはありませんが、添付ファイルの多い使い方をしているなら期限を設けておくほうが安全です。複数端末で使うなら、そもそもIMAPに切り替えたほうが根本的に解決します。
容量を空けようとして[迷惑メール]フォルダをまとめて削除すると、誤判定で振り分けられていた大事なメールも一緒に消えます。J:COM公式サポートの案内では、このフォルダのメールは削除後の復元ができません。件名と送信元を一度ざっと見てから、必要なものを受信トレイに移してください。
iPhone・Android・パソコンで設定を見直す具体的な操作パス
ここからは端末別に、どこを開けば設定値を確認・修正できるかを具体的に見ていきます。どの端末でも、入力する値は前述の早見表と同じです。
iPhone・iPadは「設定 > アプリ > メール」から入る
iPhoneやiPadの標準メールアプリでJ:COMメールを設定する場合、J:COM公式サポートが案内しているメニューパスは、設定 > アプリ > メール > メールアカウント > アカウントを追加 > その他 > メールアカウントを追加です。
この先で、名前・メールアドレス・パスワード・説明を入力して「次へ」に進み、IMAPかPOPを選んでサーバー情報を入力します。受信用と送信用のホスト名の入力欄が並ぶので、早見表の値をそのまま入れてください。最後に「メール」をオンにして保存すれば完了です。
すでに設定済みのアカウントを直したい場合は、設定 > アプリ > メール > メールアカウント から対象のアカウントをタップし、アカウント情報の画面を開きます。受信サーバーの情報はここに、送信サーバーの情報は「SMTP」の項目を開いた先にあります。
iPhoneでよくつまずくのが、送信サーバーの設定が「プライマリサーバ」の中に隠れていて気づきにくい点です。SMTPの欄をタップして、さらにサーバー名をタップしないとポート番号やSSLの設定にたどり着けません。受信は直ったのに送信でエラーが出る場合は、ここを深く掘ってみてください。
Androidは使っているメールアプリごとに入口が違う
Androidは端末メーカーによってプリインストールされているメールアプリが異なるため、入口が一様ではありません。Gmailアプリを使う場合の手順は前章のQ&Aのとおりで、「別のアカウントを追加」→「その他」→「個人用(IMAP)」の流れで進みます。
メーカー独自のメールアプリを使っている場合も、考え方は同じです。アカウント追加のメニューから「その他」や「手動設定」に相当する項目を選び、IMAPまたはPOPを指定して、サーバー名とポート番号を手入力します。自動設定に任せると、J:COMのサーバー名を正しく推測できずに失敗することがあるので、最初から手動設定を選ぶほうが確実です。
設定後に受信できているかを確かめるには、自分から自分のJ:COMメールアドレス宛にテストメールを1通送ってみるのが手っ取り早い方法です。送信と受信の両方を一度に確認できます。
注意点として、Androidではモバイルデータ通信の節約設定やバッテリー最適化の機能が、バックグラウンドでのメール受信を止めていることがあります。設定値は合っているのにアプリを開いたときしか新着が来ない場合は、そのアプリのバックグラウンド通信が制限されていないかも確認してみてください。
Windowsは新しいOutlookとThunderbirdで場所が変わる
パソコンでは、J:COM公式サポートがWindows向けにOutlook(新しいOutlook/クラシック)とThunderbirdの設定ガイドを用意しています。それぞれ設定画面の場所が違うので、使っているソフトを確認してから開いてください。
新しいOutlookの場合は、画面右上の歯車アイコンから設定を開き、アカウント > メールアカウント と進んで対象のアカウントを選ぶと、サーバー情報の編集画面が出ます。クラシック版のOutlookでは、ファイル > アカウント設定 > アカウント設定 から対象アカウントを選び、「変更」で編集、さらに「詳細設定」でポート番号とSSLを確認します。
Thunderbirdの場合は、アカウント名を右クリックして「設定」を開き、左側のツリーから「サーバー設定」を選ぶと受信側の設定が、「送信 (SMTP) サーバー」を選ぶと送信側の設定が確認できます。ポート番号と接続の保護(SSL/TLS)はどちらの画面にもあります。
パソコンで見落とされがちなのが、セキュリティソフトのメール保護機能です。J:COM公式サポートも、ファイアウォールやメール保護機能がブロックすることがあると案内しています。設定値をすべて正しく直しても受信できない場合は、セキュリティソフトのメールスキャン機能を一時的に停止して受信を試し、それで直るならソフト側で例外設定をしてください。
- Step1: 現在の設定値をスクリーンショットで控える
- Step2: 受信サーバー名を pops.jcom.zaq.ne.jp(IMAPなら imap.jcom.zaq.ne.jp)に揃える
- Step3: SSLをオンにしてから、ポート番号を995(IMAPは993)に直す
- Step4: 送信サーバーを smtpa.jcom.zaq.ne.jp/465/SSLオンに揃え、認証を「あり(パスワード)」にする
- Step5: 保存後にアプリを終了して再起動し、自分宛にテストメールを送って受信を確認する
macOSのメールアプリはアカウント情報を2画面に分けて確認する
MacのメールアプリでもJ:COM公式サポートが設定ガイドを公開しています。設定を確認するには、メールアプリを開いた状態でメニューバーの「メール」から設定(環境設定)を開き、「アカウント」タブを選びます。
受信サーバーの情報は「サーバ設定」の中にあり、受信用メールサーバの欄にホスト名・ユーザ名・パスワード・ポート番号が並んでいます。送信用メールサーバ(SMTP)は同じ画面の下側にまとまっているので、両方をここで確認できます。
Macで気をつけたいのは、「接続設定を自動的に管理」というチェックボックスです。ここにチェックが入っていると、ポート番号やSSLの設定を手動で変更できません。早見表どおりの数値に直したいときは、いったんこのチェックを外してから入力してください。
また、Macはシステムのアップデート後にメールアカウントの再認証を求められることがあります。アップデート直後から受信できなくなった場合は、設定値が壊れたのではなく再認証待ちの状態かもしれません。まずはパスワードを入れ直すところから試すと、余計な設定変更をせずに済みます。
それでも直らないときの切り分けと相談先
ここまでの手順を試しても受信できない場合は、メール設定の外側に原因があります。範囲を広げて確認していきましょう。
実は、設定を疑う前にWebMailを開くのがいちばんの近道
意外と知られていないのですが、メールのトラブルはWebMailを開いた時点でほぼ半分が解決します。WebMailはサーバーの状態をそのまま映すので、「サーバーには届いているのか」「アカウントは生きているのか」という2つの疑問に同時に答えてくれるからです。
この判定が効くのは、原因を端末側とサーバー側にきれいに二分できるためです。WebMailで新着が見えるなら、サーバーまでは正常に届いているということなので、疑うべきは端末の設定だけになります。逆にWebMailにも届いていないなら、端末をいくらいじっても意味がありません。
手順は、ブラウザーでJ:COMのWebMailページを開き、J:COM NETメールアドレスとメール用パスワードでログインするだけです。メールソフトの設定を1文字も変えずに実行できるので、何かを壊す心配もありません。
先にメールソフトの設定を書き換えてしまうと、もともと正しかった設定まで崩れて、原因がさらに見えなくなります。「まずWebMail、次に設定」の順番を守るだけで、復旧までの時間はかなり短くなります。
メールボックスの容量と添付ファイルの上限を超えていないか
受信が止まるもうひとつの理由が、容量の上限です。メールボックスがいっぱいになると、新しいメールを受け取る場所がなくなります。
J:COMのメールサービスでは、1メールアドレスあたりのメールボックス容量は15GB、1メールあたりの送受信容量は添付ファイルを含めて最大25MBです。J:COM公式サポートは、確実に送受信するための目安として18MB未満を推奨しています。これは、添付ファイルがメール本文に埋め込まれる際にデータサイズが膨らむためです。
容量の確認は、WebMailにログインすると使用量が表示されるのでそこで行います。上限に近づいていたら、添付ファイルの大きいメールから削除するのが効率的です。[迷惑メール]フォルダの中身も使用量に含まれるので、あわせて空にしておくとまとまった容量が空きます。
相手から「送ったのにエラーで戻ってきた」と言われた場合は、25MBを超えるファイルが原因である可能性があります。大きなファイルはメールに添付せず、ファイル転送サービスやクラウドストレージのリンクを共有してもらうよう伝えるのが現実的な解決策です。
回線そのものが切れている・通信障害が起きている可能性
メールソフトだけが動かないように見えて、実はインターネット接続自体が切れていることもあります。J:COM公式サポートの案内でも、最初に確認する項目としてホームページやSNS、YouTubeが開けるかどうかのチェックが挙げられています。
メールソフトは接続できないときも静かにエラーを出すだけなので、ブラウザーほど「ネットが切れた」とわかりやすい反応をしません。そのため、回線側のトラブルをメールの設定不良と勘違いしやすいのです。
確認は、同じ回線につながっている別の端末でWebサイトが開くかを見て、開かなければモデムを再起動します。それでも直らないなら、地域の通信障害が起きていないかを調べます。障害情報の調べ方は次の記事にまとめています。

「ネットが急に繋がらなくなった…J:COMで通信障害が起きてる?」——そんなとき、一番困るのは「障害なのか、自分の機器が悪いのか」がすぐにわからないことですよね…
公式サポートに問い合わせる前に整理しておく情報
自力での切り分けが尽きたら、J:COMのサポート窓口に相談します。このとき、症状を整理してから連絡すると、案内までの時間が短くなります。
オペレーターがまず知りたいのは、いつから起きているか、送信はできるか、WebMailでは見えるか、エラーメッセージの文言は何か、使っている端末とメールソフトは何か、の5点です。これらは電話中に調べようとすると手間取るので、先にメモしておくと落ち着いて話せます。
エラーメッセージは、要約せずに画面に出ている文字をそのまま控えておくのがコツです。「パスワードが違うと出ました」と伝えるより、表示された文言を読み上げるほうが、原因の特定が早く進みます。スクリーンショットを撮っておくと確実です。
電話がつながりにくい時間帯もあるため、待たずに済ませたいならチャットやサポートページを併用する手もあります。窓口の選び方と、つながりやすい時間帯については次の記事で解説しています。

「J:COMのお客様センターに電話しているのに、いつまで経っても繋がらない」——テレビが映らない、ネットが落ちた、支払いのことを聞きたい。そんな急いでいるときほ…
まとめ:J:COMメールが受信できないときは3タイプの切り分けから
J:COMのメールが受信できないとき、最初にやることはメールソフトの設定を書き換えることではありません。ブラウザーでWebMailを開いて、ログインできるか、新着が届いているかを確認する。この一手間で、原因が端末側なのかサーバー側なのかが決まり、その先で読むべき手順が一本に絞られます。
設定値のズレが原因なら、直す場所は受信サーバー名・受信ポート・送信サーバー名・送信ポート、そしてSSLと認証の6項目だけです。この記事の早見表と1文字ずつ突き合わせれば片がつきます。パスワードが通っていないなら、マイページかMY J:COMアプリから再設定し、そのアドレスを使っているすべての端末で入れ替えます。届いているのに見えていないなら、WebMailの[迷惑メール]フォルダとなりすましフォルダを開いてみてください。
2026年に入ってからは、GmailでのPOPサポート終了という大きな変更もありました。設定を何もいじっていないのに届かなくなった人は、この可能性を先に潰しておくと遠回りせずに済みます。受信サーバー欄が「pops.jcom.zaq.ne.jp」になっていたら該当なので、WebMailかIMAPに切り替えましょう。
まずはブラウザーでWebMailを開いて、ログインできるかどうかを確認するところから始めてみてください。そこさえ通れば、あとは順番に進むだけです。なお、料金やサービス内容を含む最新の情報は変更されることがありますので、詳しい条件はJ:COM公式サポートやJ:COMマイページ、J:COM公式のお知らせでご確認ください。

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