照明が消えて、テレビも真っ暗。スマホの画面だけが光っている部屋で「東電に連絡すれば、電気はいつ戻るんだろう」と検索した方が多いはずです。結論から言うと、電気の再開までにかかる時間は「止まった理由」と「自宅のメーターの種類」でまったく変わります。スマートメーターが付いていて手続きが済んでいれば当日中に戻ることもありますが、従来型メーターだと作業員の訪問待ちで数日かかることもあります。
そしてもうひとつ、J:COMを使っているご家庭で見落とされがちな事実があります。電気が復旧しても、テレビ・インターネット・電話がすぐに戻らないことがあるのです。これは故障ではなく、ケーブルテレビの仕組み上そうなるケースがほとんどで、機器の再起動で解決します。
この記事では、電気が止まった原因の切り分け方から、東京電力のどの窓口に電話すべきか、再開までの時間の目安、そして復旧後にJ:COMの機器をどう戻すかまでを、画面を一緒に見ながら説明するつもりで順番に整理します。今まさに真っ暗な部屋にいる方は、最初の見出しから読み進めてください。
・電気が止まった原因を3分で切り分ける手順(ブレーカー/地域停電/料金未払い)
・東京電力パワーグリッドと東京電力エナジーパートナー、かけるべき番号の違い
・スマートメーターだと再開が早い理由と、自宅のメーターの見分け方
・電気が戻ってもJ:COMが映らない・繋がらないときの機器リセット手順
電気が消えた理由は3つだけ|東電再開の前にやる切り分け

電話をかける前に30秒だけ確認してほしいことがあります。電気が使えない状態には大きく3つの原因があり、原因によって連絡先も、復旧までの時間も、そもそも連絡が必要かどうかも変わるからです。東京電力の情報では、停電の原因は①地域停電(設備トラブル)②料金未払いによる供給停止③家庭内のブレーカー、の3つに分類されます。この切り分けをせずに電話をかけると、窓口をたらい回しになって時間を無駄にします。
ブレーカーが落ちているだけなら、電話は要りません
自宅だけが暗いとき、いちばん多いのは分電盤のブレーカーが落ちているケースです。分電盤は玄関の上、洗面所、キッチンの吊り戸棚の中などに設置されています。扉を開けると、左端に大きなスイッチ(アンペアブレーカー、または漏電ブレーカー)、右側に細かいスイッチ(安全ブレーカー)が並んでいます。
仕組みとしては、電子レンジとドライヤーとエアコンを同時に使うなど契約アンペアを超える電気を使うと左端のスイッチが落ち、特定の部屋の配線に異常があると右側の該当スイッチだけが落ちます。復旧手順は、まず落ちているスイッチを一度いちばん下まで確実に下げてから、上に上げ直します。左端の大きなスイッチが落ちていた場合は、右側の安全ブレーカーをすべて下げた状態で左端を上げ、その後に右側を1つずつ上げていくと、どの回路が原因かを特定できます。
よくある失敗が、上げてもすぐ落ちるからと何度も上げ下げを繰り返すことです。漏電ブレーカーが繰り返し落ちる場合は配線や家電の漏電が疑われるため、無理に通電させず、賃貸なら管理会社、持ち家なら電気工事店に相談してください。この状態で東京電力に電話しても、屋内の配線は電力会社の管轄外なので解決しません。
近所も暗いなら地域停電|まず停電情報を確認する
窓の外を見て街灯や向かいの家も消えていれば、地域全体の停電です。台風や落雷で電柱の設備がトラブルを起こしたり、事故で電柱が損傷したりすると、そのエリアがまとめて停電します。この場合、自宅で何をしても復旧しません。
確認手順としては、スマートフォンのモバイル回線(Wi-Fiは停電で使えなくなります)から東京電力パワーグリッドの公式サイトにアクセスし、停電情報のページで自分の市区町村を選びます。停電の発生時刻、対象戸数、復旧見込みが掲載されていれば、電力会社側がすでに把握して復旧作業を進めているということです。
注意したいのは、停電情報に載っていないのに自宅周辺だけが暗いケースです。これは引込線(電柱から自宅へ引き込む電線)の断線や、集合住宅の共用設備のトラブルの可能性があります。この場合は自分で報告しないと復旧が始まりません。電柱が傾いている、電線が垂れ下がっている、焦げた臭いがするといった状況なら、垂れた電線には絶対に触れず、離れた場所から東京電力パワーグリッドへ連絡してください。
ブレーカーも地域停電も違うなら、料金未払いを疑う
ブレーカーが全部上がっていて、近所は明るいのに自宅だけ電気が来ない。この状態でまず疑うべきは、料金未払いによる供給停止です。電気料金を滞納すると、督促状が届いたあとに供給が停止されます。心当たりがなくても、口座残高不足で引き落としに失敗していた、クレジットカードの有効期限が切れていた、引っ越し後に使用開始の手続きが漏れていた、といった理由で止まることがあります。
確認手順は、まず郵便物とメールを見返すことです。「電気供給停止のお知らせ」「送電停止予告」といった書面が届いていないか、迷惑メールフォルダも含めて探します。次に、契約している電気の支払い方法を確認します。口座振替ならその口座の残高、クレジットカードなら明細を見れば、いつの請求が落ちていないかがわかります。
ここでやりがちな失敗が、原因を確かめずに東京電力パワーグリッドの停電受付に電話してしまうことです。パワーグリッドは送配電設備を管理する会社で、料金や契約の情報は持っていません。未払いの相談は東京電力エナジーパートナーの窓口が担当なので、電話をかけ直すことになり、その分だけ復旧が遅れます。次の見出しで、この2社の違いを整理します。
電話をかける前に知っておきたい、東京電力が2社に分かれている理由
「東京電力」と一口に言っても、実際の窓口は役割ごとに分かれています。停電やトラブル対応をするのが東京電力パワーグリッド、料金や契約を扱うのが東京電力エナジーパートナーです。この2つを間違えると、待ち時間をかけて繋がった先で「別の窓口へおかけ直しください」と言われます。
| 停電・設備トラブル | 東京電力パワーグリッド 0120-995-007(無料) |
| 受付時間 | 全日24時間 |
| 0120が使えない場合 | 03-6375-9803(有料) |
| 料金・契約(規制料金プラン) | 東京電力エナジーパートナー 0120-995-001/月~土 9:00~17:00 |
| 料金・契約(自由料金プラン) | 0120-995-113/月~金 9:00~17:00 |
| 対象エリア | 東京・神奈川・山梨・静岡東部(東京電力管轄エリア) |
停電・電柱の異常は東京電力パワーグリッドへ(24時間)
停電が起きた、電柱が傾いている、電線が切れて垂れている。こうした緊急の用件は東京電力パワーグリッドが担当で、電話番号は0120-995-007(無料)です。受付は全日24時間なので、深夜でも早朝でも年末年始でも繋がります。
なぜ24時間なのかというと、パワーグリッドは送配電インフラそのものを管理する会社だからです。台風の夜に電線が切れれば、その場で復旧班を動かす必要があります。だから料金の窓口とは違い、時間帯を問わず受け付ける体制になっています。
電話をかけるときは、あらかじめ手元に用意しておくとスムーズです。住所(何丁目何番地まで)、いつから電気が使えないか、近隣も停電しているか、そして分電盤のブレーカーを確認済みかどうか。オペレーターは必ずブレーカーの状態を尋ねるので、先に見ておくと会話が短く済みます。携帯電話の一部やIP電話からは0120で始まる番号に発信できないことがあり、その場合は03-6375-9803(有料)を使います。停電中は自宅のWi-Fiも固定電話も止まっているので、スマートフォンのモバイル回線からかけることになります。
料金・未払い・再契約は東京電力エナジーパートナーへ
料金の請求、契約内容の変更、未払いによる停止からの復旧手続きは、東京電力エナジーパートナーが担当します。規制料金プラン(従量電灯B・Cなど昔からある標準的なプラン)は0120-995-001で、受付は月~土 9:00~17:00、日曜・祝日・年末年始は休みです。スタンダードSなどの自由料金プランは0120-995-113で、受付は月~金 9:00~17:00です。
手続きの流れとしては、電話で契約者名・住所・お客さま番号(検針票やマイページに記載)を伝え、支払い状況を確認してもらいます。未払いが原因であれば、支払い方法とその後の送電再開のタイミングを案内されます。引っ越し先で使用開始の手続きが漏れていた場合は、その場で使用開始の申し込みができ、規制料金プランの使用開始手続き自体に手数料はかかりません。
注意点として、この窓口は平日日中が中心のため、金曜の夜に電気が止まると土日をまたぐ可能性があります。土曜は規制料金プランの窓口が開いていますが、自由料金プランの窓口は閉まっています。自分がどちらのプランかは検針票やマイページのプラン名で確認できます。
夜中に気づいたときの逃げ道|24時間受付のチャットとWeb
電気が止まっていることに気づくのは、たいてい帰宅後の夜です。エナジーパートナーの電話窓口が閉まっている時間帯でも、手続きを前に進める方法があります。規制料金プランには24時間受付の03-6375-9797という番号があり、あわせてチャットやウェブからの受付も24時間対応しています。
この仕組みが効くのは、支払いや申し込みの受付だけなら人が対応しなくても記録が残るからです。深夜のうちにウェブから支払い手続きや使用開始の申し込みを済ませておけば、翌営業日の朝いちばんで処理が進みます。電話が開くのを待ってから申し込むより、半日ぶんは早く動けます。
手順としては、東京電力エナジーパートナーの公式サイトにスマートフォンからアクセスし、お客さま番号を手元に用意してマイページまたは各種手続きのページに進みます。落とし穴は、停電中は自宅のWi-Fiが使えないため、スマートフォンのデータ通信量を消費すること、そしてスマートフォンの充電が切れると何もできなくなることです。手続きは充電残量に余裕があるうちに済ませてください。

夜中にテレビが真っ暗になった、朝一番でネットが繋がらない――そんなときにスマホで「jcom カスタマーセンター 24時間 電話番号」と検索して、このページにたど…
スマートメーターなら遠隔で送電再開できる|自宅はどっち?

再開までの時間を決めるいちばん大きな要素が、自宅に付いているメーターの種類です。東京電力は2014年からスマートメーターの本格展開を進め、管内ではほぼ設置が完了しています。スマートメーターは通信機能を持っていて、送電の停止と再開を遠隔で操作できます。つまり、作業員が家に来なくても電気を戻せるということです。
従来型メーターとの決定的な違いは「人が来るかどうか」
スマートメーターと従来型メーター(円盤がくるくる回るアナログ式)の最大の違いは、遠隔操作ができるかどうかです。スマートメーターは通信回線経由で送電の停止・再開ができるため、支払いや申し込みが確認できた時点で操作が可能になります。従来型メーターは現地でブレーカー相当の操作をする必要があり、作業員の訪問スケジュールに依存します。
この違いが、そのまま復旧までの時間差になります。スマートメーターであれば支払い確認後に最短当日~翌日で送電再開となることがあり、再契約からの復旧は3~5時間程度というケースも報告されています。一方、従来型メーターの場合は作業員の派遣が必要で、数日~1週間かかることもあります。
スマートメーターにはほかにもメリットがあります。検針が自動化されるので検針員の訪問が不要になり、契約アンペアの変更も遠隔で対応できます。デメリットを挙げるとすれば、遠隔で停止操作もできてしまうということです。支払いが滞れば、作業員の訪問を待つまでもなく止まります。便利さと厳しさは表裏一体です。
自宅のメーターがどちらか、玄関横で1分で見分ける
自分の家のメーターがどちらかは、見た目ですぐ判別できます。玄関の脇、ベランダ、集合住宅ならメーターボックス(玄関横の扉付きの箱)を開けてください。
従来型メーターは透明カバーの中でアルミの円盤が回転していて、数字が機械式のカウンターで表示されます。スマートメーターは円盤がなく、液晶画面に数字がデジタル表示されます。表示が数秒ごとに切り替わり、使用量や時刻が順番に出るのがスマートメーターです。マンションによっては共用のメーターボックスに全戸ぶんが並んでいるので、部屋番号のラベルを確認してから見てください。
ここでの注意点は、メーターに手を触れないことです。カバーには封印がされており、勝手に開けたり操作したりすると法令に触れる可能性があります。見て確認するだけにとどめてください。また、賃貸で入居したばかりの場合、前の入居者の退去時に電気が止められた状態のこともあります。この場合は故障ではなく、使用開始の申し込みをすれば済む話です。
意外と多い「停電じゃないのに真っ暗」というパターン
実は、東京電力に問い合わせが入る事例のなかには、電力会社側では何も起きていないケースが少なくありません。契約も支払いも問題なく、地域停電も発生していないのに家が暗い。この場合、原因は屋内側にあります。
典型的なのが、漏電ブレーカーが落ちているのに気づいていないパターンです。分電盤の左側にある漏電ブレーカーは、落ちても見た目の変化が小さく、暗い中でスマートフォンのライトを当てて見ないとわかりにくいことがあります。もうひとつは、洗濯機や食洗機など水回りの家電の絶縁不良で、使ったタイミングだけ落ちるケースです。
切り分け手順としては、安全ブレーカーを全部下げてから漏電ブレーカーを上げ、安全ブレーカーを1つずつ上げていきます。特定のスイッチを上げた瞬間に再び落ちるなら、その回路につながっている家電が原因です。該当する家電のプラグを抜いた状態で通電できれば、故障しているのはその家電で、電力会社への連絡は不要ということになります。この切り分けを先にやっておくと、電話で状況を説明するときにも話が早く進みます。
東電再開までの時間はどれくらい?条件別の目安を比較
「あとどれくらいで電気が戻るのか」は、この状況でいちばん知りたいことだと思います。時間を左右するのは、メーターの種類、止まった原因、支払い方法、そして申し込みの時刻です。ここでは条件ごとの目安を整理します。なお、以下はいずれも一般的な目安であり、災害時や繁忙期は前後します。
| 条件 | スマートメーター | 従来型メーター |
|---|---|---|
| 再開の方法 | 遠隔で送電再開 | 作業員の派遣が必要 |
| 未払い解消後の目安 | 最短当日~翌日 | 数日~1週間 |
| 再契約からの復旧 | 3~5時間程度のケースあり | 訪問日程による |
| 立ち会い | メーター作業は不要 | 必要になる場合あり |
| 即日再開の条件 | 16:30までの申し込み | 当日枠が空いているか次第 |
※ジェイコムまるわかりガイド調べ。東京電力および電力手続き解説サイトの公開情報をもとに整理した目安です。
締め切りは16:30|午前中に動けるかで丸1日変わる
即日で電気を戻したいなら、意識すべき時刻があります。スマートメーターが設置されていて、かつ16:30までに申し込みが完了していることが、当日中の再開の条件とされています。この時刻を過ぎると、処理は翌日回しになります。
なぜ締め切りがあるのかというと、遠隔操作自体は一瞬でも、その前段に契約内容の確認や支払い確認といった事務処理があるからです。夕方以降に受け付けた申し込みは、確認作業が翌営業日になります。
実際の動き方としては、朝いちばんで支払いを済ませ、午前中のうちに東京電力エナジーパートナーへ連絡するのが最短ルートです。窓口は9:00~17:00の受付なので、9時台に電話すれば待ち時間も短くなります。逆にやりがちな失敗が、夕方に帰宅してから気づいて、17時ごろに慌てて電話をかけることです。この時間帯は受付終了間際で電話が混み合い、繋がったころには締め切りを過ぎている、ということが起こります。夜に気づいた場合は、電話を待たずに24時間受付のウェブ手続きで先に申し込みだけ入れておくのが賢いやり方です。
支払い方法で確認スピードが変わる|振込とコンビニの差
未払いで止まった電気を戻す場合、「支払いが確認できた時点」が起点になります。つまり、どの方法で払うかで再開のタイミングが動きます。
目安として、銀行振込なら当日中に入金確認ができる一方、コンビニ支払いだと確認まで1~2営業日かかるとされています。コンビニ支払いは、店舗から収納代行会社を経由して電力会社にデータが届くまでにタイムラグがあるためです。手軽さではコンビニですが、急いでいるときには不利になります。
具体的な進め方としては、電話やウェブで手続きをする際に「どの支払い方法なら最短で確認できるか」を必ず聞いてください。案内された方法で支払ったら、振込明細やレシートの画像をスマートフォンで撮っておきます。ここでの失敗例が、コンビニで支払ったあと領収書を捨ててしまい、確認が取れずに再開が翌々日にずれ込むケースです。支払っただけで自動的に連絡が行くと思い込まず、支払い後に一報を入れておくと確実です。
週末・夜間・年末年始に止まったらどうなるか
止まったタイミングが悪いと、待ち時間はさらに延びます。停電やトラブル対応の東京電力パワーグリッドは24時間・全日受付なので、地域停電なら曜日は関係ありません。問題は料金や契約が絡む場合です。
東京電力エナジーパートナーの規制料金プランの窓口は月~土 9:00~17:00で、日曜・祝日・年末年始は休みです。自由料金プランの窓口は月~金 9:00~17:00なので、土曜も繋がりません。金曜の夜に気づくと、自由料金プランの場合は月曜まで電話ができない計算になります。
この状況での現実的な対処は3つです。第一に、規制料金プランなら24時間受付の窓口やウェブ手続きを使うこと。第二に、土日を挟むことが確定した場合は、冷蔵庫の中身を保冷剤とクーラーボックスに移し、スマートフォンの充電をモバイルバッテリーで確保すること。第三に、集合住宅なら管理会社に状況を伝えておくことです。エレベーターや共用部が絡む停電なら、管理会社側から手配が動くことがあります。真夏や真冬に長時間電気が使えない状況が続く場合は、体調を優先して親族宅や公共施設への一時避難も検討してください。
停電中はJ:COMのテレビもネットも電話も止まる|その理由
ここからはJ:COMを契約している方に向けた話です。停電が起きると、J:COMのテレビ・インターネット・電話はすべて利用できなくなります。これは故障ではなく、ケーブルテレビというサービスの構造上そうなるものです。
J:COMの信号は、光ケーブルや同軸ケーブルの途中に設置された「増幅器」で強められながら各家庭に届きます。この増幅器は商用電源で動いているため、停電するとその先へ信号が送れなくなります。自宅が停電していなくても、途中の設備が停電していればサービスは止まります。
増幅器が止まると、信号は先へ進めない
J:COM公式の説明によれば、ケーブルテレビは光ケーブルや同軸ケーブルを経由して各家庭にテレビやインターネットの信号を届けており、信号を強めるために設置された増幅器は商用電源の電源供給器で動作しています。停電が発生するとこの増幅器の動作が止まり、停止した増幅器より先には信号が送れなくなります。
イメージとしては、水道管の途中にポンプが置かれているようなものです。ポンプが止まれば、その先の蛇口からは水が出ません。ケーブルの中を流れているのが水ではなく信号だというだけで、構造は同じです。
だからこそ、停電中にできることはほとんどありません。テレビの電源を何度も入れ直したり、モデムを抜き差ししたりしても、そもそも信号が届いていないので改善しません。停電中は機器の操作をせず、電気の復旧を待つのが正解です。むしろ停電中に機器の電源を入れっぱなしにしておくと、復電時の電圧変動で機器に負担がかかることがあるため、テレビやチューナーのコンセントを抜いておくという考え方もあります。
自宅が停電していなくてもJ:COMが止まる理由
意外と知られていないのが、自宅の電気は生きているのにJ:COMだけ使えないというパターンです。原因は、自宅より手前にある伝送路設備が停電しているケースです。増幅器は電柱や地上の設備に設置されているので、そのエリアが停電していれば、自宅がどれだけ元気に通電していても信号は届きません。
見分け方は簡単です。照明も冷蔵庫も動いているのにJ:COMのテレビが映らず、ケーブルモデムのランプが正常な点灯にならない。この状態なら、自宅の問題ではなく外側の設備を疑うべきです。
確認の手順としては、まずスマートフォンのモバイル回線で東京電力パワーグリッドの停電情報を開き、自分の住むエリアや隣接エリアで停電が発生していないかを見ます。停電が出ていれば、電力の復旧を待つしかありません。ここで焦って「J:COMの故障だ」と決めつけて機器を初期化してしまうと、設定をやり直す手間が増えるだけです。停電情報を先に見る、という順番を覚えておいてください。

「ネットが急に繋がらなくなった…J:COMで通信障害が起きてる?」——そんなとき、一番困るのは「障害なのか、自分の機器が悪いのか」がすぐにわからないことですよね…
停電中の情報収集をどう確保するか|シーン別の備え
停電中はJ:COMが使えないため、情報収集の手段を別に持っておく必要があります。ライフスタイルによって、備えるべきものは変わります。
一人暮らしの方なら、モバイルバッテリーが1つあれば十分なことが多いです。スマートフォンのモバイル回線で停電情報も連絡もまかなえます。在宅ワークをしている方は、仕事が止まるダメージが大きいので、スマートフォンのテザリング(スマホを親機にしてパソコンをネット接続する機能)を事前に使えるようにしておき、データ容量にも余裕を持たせておくと安心です。小さなお子さんや高齢のご家族がいる家庭では、明かりの確保が優先されます。懐中電灯やLEDランタンを、暗闇でも手探りで届く場所に置いておいてください。
注意点は、テザリングを停電時に初めて設定しようとしても、手順を調べるためのネットが使えないということです。設定 > インターネット共有(iPhone)、設定 > ネットワークとインターネット > アクセスポイントとテザリング(Android)の場所を、明るいうちに一度開いて確認しておきましょう。固定電話をJ:COM PHONEにしている場合、停電中は発信も着信もできません。緊急連絡先は紙に控えておくか、スマートフォンにも登録しておくと安全です。
電気が戻ったのにJ:COMが使えないときの機器リセット手順
電力が復旧して照明が点いたのに、テレビが映らない、ネットに繋がらない。これはよくある状況で、多くの場合はJ:COMの機器を再起動すれば直ります。J:COM公式も、停電復旧後にサービスが利用できないときは機器のリセット(再起動)で復旧できる可能性があると案内しています。
- Step1: テレビが映らない場合は、チューナーのリセットボタンを押す
- Step2: 改善しなければ、チューナーの電源コードを抜き、挿し直す
- Step3: ネットが繋がらない場合は、ケーブルモデムの電源コードを数秒抜いて再接続し、ランプが正常に点灯するまで待つ
- Step4: 電話が使えない場合は、電話用モデム(EMTA)の電源コードを抜き挿しし、受話器から発信音「ツー」が聞こえるか確認する
テレビが映らない|チューナーのリセットから始める
復電後にテレビだけ映らない場合、最初に試すのはチューナーのリセットです。チューナー本体にあるリセットボタンを押すと、機器が再起動して信号を取り直します。停電で信号が途切れた状態のまま機器が固まっているだけ、というケースが多いためです。
リセットボタンで改善しない場合は、電源コードを抜き、少し待ってから挿し直します。この抜き差しは、リセットボタンより深い初期化に近い動作になるので、順番としては後にします。再起動後は起動処理と番組情報の取得に時間がかかることがあり、画面が黒いまま数分待たされることもあります。すぐに諦めず、画面表示が出るまで待ってください。
注意したいのは、B-CASカードやICカードを抜き差ししたり、テレビ側の設定を触ったりしないことです。停電が原因なら、カードにも設定にも問題は起きていません。余計な操作をすると、原因の切り分けが難しくなります。また、機種によってリセットボタンの位置や名称が異なるため、本体の前面・背面・側面をひととおり見て、細い穴の中にボタンがある場合はクリップの先などで軽く押します。
ネットが繋がらない|ケーブルモデムのランプが戻るまで待つ
インターネットが使えない場合は、ケーブルモデムの電源コードを数秒抜いてから再接続します。ポイントは、挿し直したあとにランプが正常な点灯状態になるまで待つことです。
ケーブルモデムは、再起動のたびに上流の設備と通信して信号レベルや接続情報を取り直します。この処理が終わるまではネットに出られません。ランプが点滅から点灯に変わることが、処理が完了した合図になります。ランプの意味や正常な状態は機種ごとに違うので、自宅の機器の型番を控えて、公式のサポートページで自分の機種の説明を確認するのが確実です。消灯が正常な機器もあるため、他機種の常識を当てはめないでください。
やりがちな失敗が、ランプが安定する前に何度も電源を抜き差しすることです。処理の途中で電源を切ると、また最初からやり直しになり、結果的に復旧が遅くなります。もう一つの落とし穴は、モデムとWi-Fiルーターを別々に使っている構成で、モデムだけ再起動してルーターをそのままにしてしまうことです。この場合はモデム → ルーター → パソコンやスマートフォンの順に電源を入れ直すと、接続情報が正しく引き継がれます。

J:COMのルーターが突然つながらなくなった、速度がガクッと落ちた——そんなとき、まず試したいのが「ルーターの再起動」です。ただし、電源プラグを抜いてすぐ挿し直…
電話が使えない|EMTAを再起動して発信音を確認
J:COM PHONEを使っている場合、復電後に受話器を上げても無音のことがあります。このときは電話用モデム(EMTA)の電源コードを抜き挿しします。EMTAはインターネットの信号を使って電話の通話をやり取りする機器なので、停電で通信が切れたままだと発信音が出ません。
手順は、EMTAの電源コードを抜き、挿し直したあとランプが安定するのを待ちます。その後、受話器を上げて「ツー」という発信音が聞こえれば復旧しています。発信音が確認できたら、家族の携帯電話などに一度かけてみて、実際に通話できるかまで確認しておくと安心です。
注意点として、停電中や復旧直後は緊急通報が使えない可能性があります。J:COM PHONEはケーブル回線を利用したサービスなので、停電で回線が止まれば110番や119番もかけられません。この特性を家族全員が知っておくこと、そしてスマートフォンをすぐ手に取れる場所に置いておくことが、いちばん現実的な備えになります。ここまで試しても改善しない場合は、地域の停電情報を再度確認し、それでも直らなければJ:COMのカスタマーセンターに問い合わせてください。J:COM公式サイトのサポートページから、機種別の手順や問い合わせ窓口を確認できます。
もう止めないために|支払いと備えを見直す4つの習慣
電気が止まる経験は一度で十分です。ここでは、同じことを繰り返さないための具体的な見直しポイントと、電気と通信をまとめて考えるときの注意点を整理します。
支払い方法を口座振替のまま放置し、残高不足に気づかないまま督促の郵便物も見落とす。これが電気が止まる典型パターンです。引き落とし口座と、通知が届くメールアドレスは年に一度見直しておきましょう。
支払い方法を見直す|通知が届く形にしておく
再発防止でいちばん効くのは、支払い方法と通知の設定です。口座振替は手間がかからない反面、残高不足に気づきにくいという弱点があります。クレジットカード払いなら、カードの利用明細で電気料金の請求を毎月目にすることになり、支払い漏れに気づきやすくなります。
手順としては、東京電力エナジーパートナーのマイページにログインし、支払い方法の変更メニューから手続きします。あわせて、請求金額のお知らせがメールで届く設定になっているかを確認してください。紙の検針票を廃止している場合、メール通知が唯一の請求連絡になっていることがあります。
落とし穴は、クレジットカードの有効期限切れです。カードを更新したのに電力会社側の登録が古いままだと、決済に失敗して未払い扱いになります。カードが新しくなったら、電気・ガス・通信の各サービスに登録しているカード情報を一度まとめて更新するクセをつけると、この事故は防げます。
電気と通信をまとめる前に確認したいこと
電気の契約を見直すタイミングで、通信サービスとのセット割を検討する方もいます。J:COMも電力サービスを提供しており、テレビ・ネットとまとめることで割引を受けられる場合があります。
ただし、まとめることには利点と欠点の両方があります。利点は、請求が一本化されて支払い漏れが起きにくくなること、割引が効くことです。欠点は、片方を解約したくなったときに割引が外れて実質的な負担が変わること、そして支払いが滞ったときに電気と通信が同時に止まるリスクがあることです。
判断の手順としては、まず現在の電気料金と通信料金の合計を検針票と請求書で書き出し、セットにした場合の金額と比べます。割引額だけを見るのではなく、契約期間の縛りや、引っ越し時の扱いも公式の説明で確認してください。契約解除にかかる費用の有無や金額はプランや時期によって変わるため、必ず契約時点の公式情報で確認するのが安全です。

検索窓に「jcom 電気」と打ち込んだとき、頭の中にあるのはたぶん「J:COMって電気も売ってるの?」か「うちの電気、いつのまにかJ:COMになってるけど大丈夫…
停電に備えるなら、優先順位は「明かり・通信・冷蔵」
災害による停電は、支払いを完璧にしていても起こります。備えるものを絞るなら、明かり・通信・冷蔵の3つを優先してください。
明かりは、懐中電灯かLEDランタンを寝室と玄関に1つずつ。暗闇で探し回らずに済む場所に置くのがコツです。通信は、モバイルバッテリーを満充電で保管しておくこと。停電中はJ:COMのネットも固定電話も使えないため、スマートフォンだけが外部との接点になります。冷蔵は、停電したら冷蔵庫の扉を開けないことが基本です。開閉を減らせば庫内の温度上昇は緩やかになります。
注意点として、ポータブル電源を用意する場合は、対応する消費電力を確認してください。スマートフォンの充電や照明には十分でも、エアコンや電子レンジのような大きな電力を使う家電は動かせないことがほとんどです。また、カセットコンロを使う場合は必ず換気をしてください。停電時に窓を閉め切ったまま火を使うのは危険です。備えは「全部を賄う」のではなく「最低限をつなぐ」と考えると、無理なく揃えられます。
まとめ:東電再開は原因の切り分けと連絡先選びで決まる
まずやることは1つだけです。分電盤を開けて、ブレーカーが落ちていないかを確認してください。落ちていれば上げ直すだけで解決しますし、落ちていなければ次はスマートフォンで停電情報を見る、その次に支払い状況を確認する、という順番で進めば、どの窓口に電話すべきかが自然に決まります。原因がはっきりしてから電話をかけたほうが、結果的に早く電気が戻ります。電気が復旧したあとJ:COMのテレビやネットが戻らないときも、慌てて設定を変えず、チューナーとモデムの再起動から試してみてください。
※料金プラン・受付時間・手続きの内容は変更される場合があります。最新情報は東京電力の公式サイトおよびスマートメーターの案内ページでご確認ください。

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