パケットロスとは?原因7つとpingでの調べ方|自分で直せる改善策まで全解説

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オンライン会議で相手の声が途切れる、ゲームのキャラが一瞬ワープする、動画がときどき固まる――回線速度を測ると数字は出ているのに調子が悪い。その犯人としてよく挙がるのが「パケットロス」です。名前は聞いたことがあっても、何が起きているのか、自分の家でどのくらい起きているのかまでは意外と知られていません。

結論から言うと、パケットロスとは「送ったデータの一部が相手に届かずに消えてしまう現象」のこと。そして家庭で起きるパケットロスの多くは、有線への切り替えや機器の再起動など、自分で試せる対処で改善できます。専門業者を呼ぶ前にできることがたくさんあるのです。

この記事では、パケットロスの仕組みと許容範囲の目安、自分の回線で実際に測る方法(pingコマンドの手順つき)、家庭で多い原因と効果の高い改善策まで、隣で画面を一緒に見ながら教えるつもりで順番に解説します。J:COMのようなケーブル回線で疑わしいときの切り分け方もまとめました。

📌 この記事でわかること

・パケットロスとは何か、なぜ起きるのかの仕組み
・「気にしなくていい」「対処すべき」を分ける数字の目安
・pingコマンドで自分のパケットロス率を測る具体的な手順
・家庭で多い7つの原因と、効果の高い順に試せる改善策

目次

パケットロスとは?届かなかったデータが起こす不調の正体

パケットロスとは?届かなかったデータが起こす不調の正体の解説画像

「速度は出ているのに通信が不安定」という状態の多くは、速さではなくデータの抜け落ちが原因です。まずはパケットロスがどういう現象なのか、仕組みからつかんでいきましょう。ここを理解しておくと、後の改善策が「なぜ効くのか」まで腑に落ちます。

パケットロスは「届かなかったデータ」のこと

インターネットの通信は、写真でも動画でも、データを「パケット」という小さな小包に分割して送り出しています。このパケットがネットワークの途中で失われ、相手に届かないまま消えてしまう現象がパケットロスです。届かなかったパケットは送り直し(再送)されますが、その分だけ表示が遅れたり、映像・音声がカクついたりします。確認のコマンドプロンプトでは「損失 = 5 (10% の損失)」のように、送ったうち何個が消えたかがパーセントで表示されます。速度(Mbps)が道路の広さだとすれば、パケットロスは「荷物が途中で落ちる事故」のようなもの。道が広くても荷物が落ちれば届かないので、速度測定の数字だけでは見抜けないのが厄介な点です。

Q. 速度は速いのにパケットロスは起きるの?
A. 起きます。速度(Mbps)は「どれだけ一気に運べるか」、パケットロスは「途中で何個落とすか」を表す別々の指標です。下り500Mbps出ていても、パケットロス率が高ければゲームや通話は不安定になります。両方を測って初めて回線の状態が見えてきます。

なぜ一部のデータだけ消えてしまうのか

パケットは、自宅のルーターから始まり、いくつものネットワーク機器(中継地点)を経由して相手のサーバーに届きます。それぞれの機器は受け取ったパケットを順番待ちの列(バッファー)に並べて処理していきますが、一度にさばける量には上限があります。混雑して列があふれると、入りきらなかったパケットは処理されずに捨てられます。これがパケットロスの最も多い発生メカニズムです。さらにWi-Fi(無線)の区間では、電子レンジや隣家のルーターからの電波干渉、壁や家具による電波の減衰でパケットそのものが壊れ、受け取れずに失われることもあります。つまり「混雑であふれる」「無線で壊れる」の2つが家庭での二大原因。どちらも機器や接続方法を見直すことで減らせます。

通信速度が速くてもパケットロスは起きる理由

意外と知られていないのですが、高速プランに変えてもパケットロスが直らないケースは珍しくありません。パケットロスは回線の「太さ」ではなく、機器の処理能力や無線環境、ケーブルの状態といった「経路の質」で決まるからです。たとえば1Gbpsの契約でも、室内のLANケーブルが古い規格だったり、ルーターが何年も電源入れっぱなしで処理が詰まっていたりすると、太い回線の入口で荷物が落ち続けます。なお、家庭向けインターネットは「ベストエフォート型」(提供側が最大限努力する形で、常に最大速度や無損失を保証しない方式)であり、混雑時の多少のパケットロスは仕様の範囲内であることも理解しておきましょう。速度プランを上げる前に、まずは経路の質を点検するのが遠回りに見えて近道です。

パケットロスとよく混同される「パケットつまり(通信が詰まって遅くなる症状)」については、こちらの記事で原因と解消法を整理しています。

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どのくらいから問題?許容範囲を数字で見る目安一覧

パケットロスは「ゼロでなければダメ」というものではありません。実は常時わずかには発生しているもので、大切なのは「どこからが対処すべきラインか」を知ることです。ここでは数字の目安と、用途による感じ方の違いを整理します。

1%以下なら基本的に気にしなくてOK

家庭利用の目安として、パケットロス率が1%以下であれば、Web閲覧や動画視聴で支障を感じることはほとんどありません。多少のロスは再送でカバーされ、体感に出にくいためです。実際にpingで測ると、調子のよい有線環境では0%、無線でも0〜1%程度で収まることが多いでしょう。逆に言えば、何度測っても0〜1%なのに「重い」と感じる場合は、パケットロス以外の原因(DNSの設定や特定アプリの問題など)を疑ったほうが早いこともあります。まずは1%という基準線を頭に置き、自分の数字がこの内側か外側かを確認するところから始めてください。測定は時間帯を変えて数回行うのがコツです。

3%を超えたら要対処、10%超は要警戒

結論として、パケットロス率が3%を超え始めたら改善に着手するサインです。この水準になると、ビデオ会議で音声が途切れる、Webページの読み込みが引っかかるといった不調がはっきり出てきます。さらに10%を超えると、通信のたびに再送が頻発し、何をしてもストレスを感じる状態になります。背景には、ロスが増えるほど再送が増え、再送がさらに回線を混雑させるという悪循環があります。手順としては、まず後述のpingで現状値を記録し、改善策を1つ試すたびに測り直して「数字が下がったか」を確認します。よくある失敗は、原因を1つに決めつけて他を試さないこと。3%超の状態は複数の原因が重なっていることが多いので、有線化・再起動・ケーブル交換を一通り当ててみるのが近道です。

オンラインゲーム・通話は1%でも体感が変わる

同じパケットロス率でも、用途によって深刻さはまるで違います。リアルタイム性が命のオンラインゲームや音声・ビデオ通話では、わずか2%程度のロスでもキャラのワープ、声の途切れ、映像の乱れとして体感に直結します。再送を待つ余裕がなく、落ちたデータがそのまま「抜け」になるからです。一方、メールやファイルのダウンロードは多少ロスがあっても再送で正しく届くため、影響は軽微です。ゲーマーや在宅ワーカーは「1%以下」をひとつの合格ラインに置くとよいでしょう。なお参考として、通信事業者のIP通信サービスが満たすべき国際的な基準ではパケットロス率の上限が0.1%とされており、業務用途ではそれだけシビアに管理されています(出典は総務省などの公的情報を参照)。

📊 用途別パケットロス許容ライン(ジェイコムまるわかりガイド調べ)
用途気になり始める目安
Web閲覧・メール3%程度まではほぼ問題なし
動画視聴(オンデマンド)2〜3%で画質低下・読み込み待ち
ビデオ会議1〜2%で音声途切れ
オンラインゲーム・ライブ配信1%前後から体感に影響

※公開情報をもとにした一般的な目安です。体感は機器や時間帯により異なります。

自分の回線を数分でチェック|pingでの調べ方3通り

自分の回線を数分でチェック|pingでの調べ方3通りの解説画像

「うちはどのくらいロスしているの?」は、特別なアプリがなくても数分で測れます。ここではWindows・Mac・スマホそれぞれの調べ方と、結果の読み方を具体的に説明します。一度やり方を覚えれば、改善策の効果測定にもそのまま使えます。

Windowsはコマンドプロンプトでping -n 50

WindowsならOS標準の機能だけで測定できます。まず画面下の検索欄やスタートメニューで「cmd」と入力し、表示された「コマンドプロンプト」を開きます。黒い画面が出たら「ping -n 50 www.google.com」と入力してEnterを押すだけ。これでGoogleのサーバーへ50回パケットを送り、いくつ戻ってこなかったかを集計してくれます。「-n 50」は送る回数の指定で、回数が多いほど安定した数値が得られます。実行後に表示される「パケット数: 送信 = 50、受信 = 50、損失 = 0 (0% の損失)」の最後のパーセントがパケットロス率です。よくある失敗は1回(既定の4回)だけで判断してしまうこと。回数が少ないと偶然の数字に振り回されるので、必ず50回以上で測りましょう。手順はこうした解説記事も参考になります。

🔧 Windowsでパケットロスを測る手順
  1. Step1: スタートメニューや検索欄で「cmd」と入力する
  2. Step2: 「コマンドプロンプト」を開く(黒い画面が表示される)
  3. Step3: 「ping -n 50 www.google.com」と入力してEnter
  4. Step4: 最終行の「(○% の損失)」の数字を確認する

Macはターミナルでping -c 100

Macも追加アプリは不要です。「アプリケーション」→「ユーティリティ」→「ターミナル」の順に開き、表示された画面に「ping -c 100 8.8.8.8」と入力してEnterを押します。「8.8.8.8」はGoogleが公開しているDNSサーバーの住所(IPアドレス)で、応答が安定しているため測定先に向いています。「-c 100」は送信回数を100回に指定する意味です。Windowsと違ってMacのpingは止めないと送り続けるので、回数を指定するか、途中で止めたいときは「control」キーを押しながら「C」を押します。結果は「100 packets transmitted, 100 packets received, 0.0% packet loss」のように英語で表示され、「packet loss」の前の数字がロス率です。よくある勘違いは、Wi-Fiで測った値を「回線の実力」と思い込むこと。後述のように、できれば有線でも測って比較すると原因の切り分けがはっきりします。

スマホや測定サイトで手軽にチェックする方法

パソコンが手元にないときは、スマホのアプリや測定サイトが便利です。パケットロス率の表示に対応した通信速度測定アプリを使えば、画面のボタンを押すだけで速度・ping値・ロス率をまとめて確認できます。パソコンのブラウザからなら「SourceForge Speed Test」のように、回線速度・ping値・パケットロスを一度に測れるサイトもあります。手順はサイトを開いて測定ボタンを押すだけと手軽です。ただし注意点として、Wi-Fi経由の測定はスマホの位置や混雑の影響を受けやすく、数値がばらつきます。場所や時間帯を変えて2〜3回測り、極端な値は除いて平均的な傾向で判断してください。アプリは無料・有料さまざまなので、まずは無料のもので十分です。数値を測ったら、次は「なぜ起きているのか」を見ていきましょう。

なぜ起きる?家庭で多い7つの原因を多い順に

測ってロスが多いとわかったら、次は原因の特定です。家庭で起きるパケットロスは、おおむね次の7つに集約されます。当てはまるものから順に潰していけば、たいていは改善の糸口が見つかります。

原因1〜2:Wi-Fiの電波干渉とネットワークの混雑

家庭で最も多いのがWi-Fi(無線)区間のトラブルです。無線は壁や家具、人体で電波が弱まり、電子レンジや隣家のルーターと電波がぶつかると(干渉)、パケットが壊れて失われます。次に多いのがネットワークの混雑で、夜のゴールデンタイムに家族全員が動画やゲームを使うと、ルーターや回線の処理の列があふれてパケットが捨てられます。確認方法は、有線でつないだときと無線のときでpingのロス率を比べること。有線だと0%なのに無線で増えるなら電波が、時間帯で大きく変わるなら混雑が主因です。よくある失敗は、ルーターをテレビ台の裏や金属棚の中に押し込むこと。電波が遮られてロスが増えるので、できるだけ部屋の中央の高い位置に置きましょう。

原因3〜4:LANケーブル・LANポートの劣化や規格不足

有線なのにロスが出る場合、LANケーブルやポートの問題が疑わしくなります。ケーブルは内部で少しずつ断線していても外見ではわからず、踏んだり強く折り曲げたりした箇所から信号が乱れてパケットが落ちます。また、古い規格のケーブル(CAT5など)は通信速度の上限が低く、1Gbpsの回線では能力不足になりがちです。対策は、ケーブルを「CAT6以上」のものに交換し、ルーター側も「1000Base-T(ギガ対応)」のポートを使うこと。ルーターのLANポート自体が故障し、特定の差し口だけ定期的にロスが出ることもあるので、別のポートに挿し替えて変化を見ます。手順はケーブルを抜き差しして奥までしっかり挿し直し、それでも改善しなければ新しいケーブルに替えるのが確実です。

⚠️ よくある失敗:ルーターを窓際に置いて電波が外へ逃げる

「窓際なら電波がよく飛ぶ」と思って窓のそばに置くと、電波の半分が屋外へ逃げてしまい、室内のつながりがかえって不安定になります。さらに直射日光で本体が熱を持つと処理が不安定になり、パケットロスの一因にも。ルーターは窓や金属・水回りを避け、家族がよくいる部屋の中央付近・床から1〜2mの高さに置くのが基本です。

原因5〜7:機器の老朽化・メモリ圧迫・回線側の問題

残る原因は機器そのものと回線側です。ルーターやモデムにも寿命があり、目安は5年程度。長く使った機器は内部処理が追いつかずロスが増えます。また、パソコンやスマホのメモリが多数のアプリで圧迫されていると、受け取ったパケットを処理しきれず取りこぼすことがあります。そして、自宅をいくら整えても直らない場合は、回線事業者側の設備混雑や障害というケースもあります。切り分けの手順は、(1)端末を再起動してメモリを解放する、(2)それでも全端末でロスが出るなら機器か回線を疑う、(3)同じ地域で障害が出ていないか公式の障害情報を確認する、の順です。よくある失敗は、1台のスマホだけで判断して「回線が悪い」と決めつけること。複数の端末で測って初めて、原因が手元か回線側かが見えてきます。

自分で直せる改善策を効果の高い順に試す

原因の見当がついたら、いよいよ改善です。やみくもに試すより、効果が出やすい順に1つずつ当てて、そのつどpingで測り直すのが最短ルート。ここでは家庭で効果の高い対策を順番に紹介します。

最優先:有線(LAN)接続に切り替える

パケットロス対策で最も効果が出やすいのが、Wi-FiをやめてLANケーブルでつなぐことです。無線につきものの電波干渉や障害物の影響を丸ごと避けられるため、ゲームや通話のように途切れが許されない用途では決定打になります。手順は、ルーターのLANポート(黄色や青の差し口)とパソコン・ゲーム機をCAT6以上のLANケーブルでつなぐだけ。設定変更は基本的に不要で、つなぐと自動で有線が優先されます。デメリットも正直に言えば、配線が見えること、機器を置く場所が制限されることです。とはいえ、デスクトップPCや据え置きゲーム機など動かさない機器だけでも有線化すれば、体感は大きく変わります。まずは一番困っている機器から有線にしてみてください。

ルーター・モデムを正しい順番で再起動する

次に試したいのが再起動です。機器の電源を入れ直すと、詰まっていた処理がリセットされ、たまった熱も落ち着いてパケットロスが改善することがあります。ポイントは順番で、(1)モデム(ONU)の電源を抜く→(2)ルーターの電源を抜く→(3)2〜3分待つ→(4)モデム→ルーターの順に電源を入れる、という流れを守ること。回線の入口から順に立ち上げないと、機器どうしの情報のやり取りがうまくいかず不安定になります。各機器のランプが正常な点灯(多くは緑の点灯)に戻るのを待ってから次に進むのがコツです。よくある失敗は、抜いてすぐ挿し直すこと。内部の放電が済まないうちに戻すと効果が薄いので、最低でも30秒、できれば数分待ちましょう。

LANケーブルとWi-Fiの周波数帯を見直す

有線でも無線でも、機器の見直しで底上げできます。有線なら前述のとおりケーブルをCAT6以上へ。無線なら、つなぐ電波の種類を切り替えるのが有効です。Wi-Fiには「2.4GHz帯」(遠くまで届くが家電と干渉しやすく混雑しがち)と「5GHz帯」(速くて干渉に強いが障害物に弱い)があり、ルーターに近い部屋なら5GHzに切り替えるとロスが減ることが多いです。手順は、スマホやパソコンのWi-Fi設定で、末尾に「-A」「5G」などが付いたネットワーク名(SSID)を選んで接続するだけ。注意点として、壁を何枚も隔てた部屋では5GHzが届きにくく、かえって不安定になることもあります。自分の使う場所で両方つないで比べ、ロスの少ないほうを選ぶのが確実です。

2.4GHzと5GHzの違いや切り替え方は、こちらの記事で図解とともに詳しくまとめています。

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⚠️ よくある失敗:2.4GHzだけ使い続けて混雑時に速度低下

最初に接続したSSIDがたまたま2.4GHz帯で、そのままずっと使っている家庭は少なくありません。2.4GHzは電子レンジやBluetooth機器、近所のWi-Fiと電波がぶつかりやすく、夜の混雑時にパケットロスが増えがちです。ルーターのそばで使うなら5GHz帯のSSIDに切り替えるだけで安定することがあります。両方のSSIDが見えているか、一度確認してみましょう。

ファームウェア更新と接続台数の整理

仕上げに、ルーターの「中身」と「負荷」を整えます。ルーターのファームウェア(本体を動かすソフト)が古いと、既知の不具合が残ったままでロスの原因になることがあります。多くの機種は管理画面(ブラウザで「192.168.0.1」などのアドレスを開く)から更新でき、自動更新の設定があればオンにしておくと安心です。あわせて、使っていない機器のWi-Fiを切る、動画を見ていないのに動き続けるバックグラウンドアプリを閉じるなどで、回線の混雑そのものを減らします。手順は、まず管理画面で接続台数を確認し、見覚えのない・使っていない端末を整理すること。注意点は、更新中に電源を絶対に切らないこと。途中で切ると故障の原因になるため、更新が完了するまで触らずに待ちましょう。

ケーブル回線で疑わしいときの切り分けと相談先

ここまでの対策を試してもロスが減らないなら、回線側の可能性が出てきます。J:COMのようなケーブルテレビ回線を使っている場合の、自宅内と回線側を切り分ける手順と、相談するときのコツをまとめます。

自宅内が原因か回線側が原因かを切り分ける

最初にやるべきは、問題が「家の中」にあるのか「回線の入口より外」にあるのかの切り分けです。判断のコツは、複数の端末・複数の接続方法で測ること。スマホもパソコンも、有線でも無線でも、どの機器でも同じようにロスが出るなら、原因は共通部分であるモデムや回線側に絞り込めます。逆に1台だけ、あるいはWi-Fiのときだけロスが出るなら、その端末や無線環境が原因です。手順としては、(1)モデムに直接パソコンを有線でつないで測る、(2)それでロスが出れば回線・モデム側、(3)出なければルーター以降の自宅内、と判定します。なお、ケーブル回線もベストエフォート型のため、夜間の混雑で多少ロスが増えるのは異常とは限らない点も覚えておきましょう。

モデム・ルーターのランプと配線をチェックする

切り分けで回線・モデム側が疑わしいとなったら、機器の状態を目で確認します。モデムやルーターのランプは状態を知らせるサインで、正常なら多くが緑の点灯です。赤やオレンジの点灯・点滅、あるいは消灯しているランプがあれば、回線の受信不良や機器の異常を示している可能性があります。手順は、(1)各ランプの色と点灯・点滅の様子をメモする、(2)同軸ケーブルや電源コードが奥までしっかり挿さっているか確認する、(3)分配器やケーブルが折れ曲がっていないか見る、という順。注意点として、配線を抜き差しするときは必ず機器の電源を切ってから行います。ランプの意味は機種ごとに異なるため、取扱説明書や公式サイトの説明とあわせて確認すると確実です。

WiFi経由でとくに不安定なときは、J:COMのWiFiが遅い・つながりにくいときの原因と対策をまとめたこちらも役立ちます。

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改善しないときの問い合わせ先と伝え方

自分でできる対策を尽くしても直らなければ、契約している事業者へ相談します。このとき、ただ「遅い」と伝えるより、集めた情報を添えるほうが原因特定が早まります。具体的には、(1)pingで測ったパケットロス率と測定した時間帯、(2)有線・無線どちらでも出るか、(3)機器のランプの状態、(4)いつ頃から起きているか、をメモして伝えましょう。J:COMをはじめ各社は公式サイトに障害情報やサポート窓口を用意しているので、まずは同じ地域で障害が起きていないかをJ:COM公式サイトなどで確認するのが先決です。注意点として、訪問調査には費用がかかる場合があるため、無料でできる切り分けを済ませてから相談すると無駄がありません。原因が回線側なら、こちらの情報が修理の手がかりになります。

🛠 パケットロスの切り分けフロー
Step1:pingでロス率を測る(有線・無線の両方で)
無線だけ高い場合:有線化・周波数帯切替・ルーター設置場所を見直す
有線でも高い場合:ケーブル交換・機器再起動・モデム直結で再測定
それでも改善しない:障害情報を確認し、測定値を添えて事業者へ相談

状況別・うちはどこを直せばいい?タイプ別の処方箋

同じパケットロスでも、住まいや使い方によって優先すべき対策は変わります。ここでは代表的な3つのタイプ別に、まずどこを見ればいいかを整理します。自分に近いケースから手をつけてみてください。

マンション住まいで夜だけ重い人

夜になると急にロスが増えるなら、建物内の共用設備の混雑が主因のことが多いです。マンションでは1本の回線を住戸で分け合う方式があり、住人が一斉に使う夜間に処理の列があふれてパケットが落ちやすくなります。自宅でできる対策は、まず有線化と5GHz帯への切り替えで自室内のロスを最小化すること。そのうえで、混雑のピークを避けて大きなダウンロードを深夜や早朝に回すと体感が改善します。注意点として、共用部の設備は個人では手を出せないため、慢性的にひどい場合は管理会社や事業者に状況を伝えるのが現実的です。賃貸の無料ネットなどは特に混みやすい傾向があるので、時間帯による差をpingで記録しておくと相談がスムーズです。

オンラインゲーム・配信をする人

1%のロスでも勝敗や配信品質に響くこのタイプは、安定性を最優先にしましょう。最も効くのは、ゲーム機・PCをLANケーブルで有線接続すること。無線特有のロスを根本から避けられます。あわせて、プレイ中に家族の動画視聴や自動アップデートが重ならないよう、ルーターの設定で時間をずらす、または使う機器を絞ると安定します。手順は、有線化→pingで0〜1%を確認→改善しなければケーブルとポートを点検、の順。注意点として、ゲームの「ping値(応答速度)」とパケットロスは別物です。ping値が低くてもロスが出れば一瞬の抜けが起きるので、両方を測って管理するのがコツ。配信者は上り(アップロード)側のロスも測っておくと安心です。

在宅ワークでビデオ会議が切れる人

会議中に音声が途切れる・画面がフリーズするなら、会議アプリが使う上り通信のロスを疑います。発言時に自分の声が相手に届かないのは、上り側でパケットが落ちているサインです。対策は、会議用のパソコンを有線でつなぐのが第一。難しければ、会議中だけ家族に動画やゲームを控えてもらい、回線の余裕を確保します。手順は、会議の前にpingでロス率を測り、3%を超えるなら有線化や再起動を済ませてから臨むこと。注意点として、カメラを常時オンにすると通信量が増えてロスの影響も出やすくなります。回線が不安定な日は、思い切ってカメラをオフにし音声優先にすると会議が安定することも覚えておきましょう。

まとめ:パケットロスとは「測って・有線で・再起動」でほぼ解決

パケットロスとは、送ったデータの一部が途中で失われ、相手に届かなくなる現象でした。速度の数字が出ていても通信が不安定になるのはこのためで、原因の多くは無線の電波環境、機器やケーブルの劣化、ネットワークの混雑にあります。大切なのは、感覚で判断せず、まずpingで自分のロス率を「数字」で把握することです。1%以下なら気にせず、3%を超えたら対処、というラインを覚えておけば迷いません。

そして家庭で起きるパケットロスの多くは、専門知識がなくても自分で改善できます。効果の高い順に試していきましょう。

  • まずpingコマンド(Windowsは「ping -n 50」、Macは「ping -c 100」)で現状のロス率を測る
  • 最優先は有線(LAN)接続への切り替え。ゲーム・通話・会議の機器から実施する
  • モデム→ルーターの順で、2〜3分待ってから再起動する
  • LANケーブルはCAT6以上に、Wi-Fiは混雑しにくい5GHz帯に見直す
  • ルーターは窓際や金属の陰を避け、部屋の中央の高い位置へ。寿命5年が買い替えの目安
  • 1台ずつでなく複数の端末で測り、自宅内か回線側かを切り分ける
  • 改善しなければ測定値を添えて事業者に相談し、障害情報も確認する

最初の一歩として、まずはお使いのパソコンでpingを1回測ってみてください。今の数字がわかれば、どの対策がどれだけ効いたかを比べられ、改善がぐっと進みます。家庭向け回線はベストエフォート型のため多少のロスは起こり得ますが、ここで紹介した手順の多くは費用をかけずに試せます。なお、料金プランや機器・サービスの最新の条件は変わることがあるため、契約まわりの詳細はJ:COM公式サイトでご確認ください。

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この記事を書いた人

通信回線の比較・乗り換えが得意なネット回線マニア。J:COMを中心に、インターネット・テレビ・電話サービスの料金プランや速度を徹底比較しています。「結局どれがお得なの?」というモヤモヤを、わかりやすく解消する記事を書いています。

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